愛知県は製造業が盛んなことで有名ですが、農業総産出額も2922億円(2021年)で全国8位です。そのうちキャベツの産出額は、181億円で約6%を占め、全国シェアも19%と常に全国1位の座を競っている状況です。 このようにキャベツは愛知県にとって重要な農産物です。しかし、2020年に愛知県農業総合試験場が生産者に対して行ったヒアリング調査では、将来の生産継続、順位維持に対して悲観的な結果が報告されています。加えて、キャベツを生産する農作業が身体的に負担の大きい重労働であることから、担い手の高齢化に伴い、農作業の軽労化への強い要望が挙げられています。 キャベツの収穫作業は、広大な圃場(ほじょう)に定植されたキャベツの結球状態を確認しながら刈り取り、1個当たり1キログラムを超えるキャベツを作業車に搭載して運搬し、収穫の総重量は300キログラムに及ぶこともあります。国内大手の農機具メーカーから販売