殻付きで無添加加工の卵といえば、ゆで卵や温泉卵が定番だが、甲府市の男性が熟成による卵の製法で特許を取得し、商品化にこぎつけた。名付けて「熟成黒たまご」。 殻付きで無添加加工の卵といえば、ゆで卵や温泉卵が定番だが、甲府市の男性が熟成による卵の製法で特許を取得し、商品化にこぎつけた。名付けて「熟成黒たまご」。65~70度を維持する保温機で製造するため必要なのは電力だけ。沸騰水を使うゆで卵では、都市ガスやボイラーなどが欠かせないが、男性は「熟成に必要な電力を再生可能エネルギーにすれば製造過程で二酸化炭素(CO2)を排出せず、脱炭素をアピールできる」と優位性を強調する。 発明家を志す 熟成黒たまごは、殻をむくと茶色く色がついており、ゆで卵よりも柔らかい食感とうまみがある。発明したのは甲府市在住の上田和洋さん(61)。甲府市内の高校卒業後、大学は理工学部に入った。その後、山梨県内の電機メーカーに就職