世界中のあらゆる業界・業種で、生成AIの活用が加速している。 インドや中国といった新興国での利活用が進む中、日本では積極的な利用がなされていないようだ。デロイトインサイトが発表したアジアパシフィックにおける生成AIに関する調査(有効回答数:1万1945名、インターネット調査)で、日本の生成AI利用率の低さが如実に現れている。 デロイトのレポートでは、アジアパシフィックの生成AIを用いた働き方の変化や、仕事や学習の満足度など、生成AIにまつわる多岐にわたるテーマの調査結果が報告された。中でも注目したいのは、アジアパシフィック領域での活用の浸透度だ。 調査によると、日本の生成AIの利用率は39%だった。これはアジアパシフィック平均を30ポイントほど下回り、調査対象とした9カ国のうち、最も低い割合となった。アジア圏では、インドがトップで87%、次いで東南アジア(インドネシア、マレーシア、フィリピ