並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

321 - 360 件 / 3509件

新着順 人気順

cinraの検索結果321 - 360 件 / 3509件

  • TikTokが成功した4つの理由 SNSマーケティングの未来を考える | CINRA

    無名のラッパー・Lil Nas Xを全米1位に押し上げた、「TikTok」の存在 TikTok(ティックトック)が、世界中で「現象」を巻き起こしている。 音楽にあわせて15秒のショートムービーをシェアできるTikTokは、現在150の国と地域で利用され、75の言語に対応しているグローバルなスマートフォン向けショート動画共有アプリだ。 TikTokは、いまやグローバルな「トレンド発信装置」となった。単に10代の流行としてネット上にバズを生むだけでなく、それを広範なムーブメントに広げ、社会現象的なヒットの起爆剤の役割を果たしているが、その最新の事例がLil Nas Xの“Old Town Road”だろう。 昨年までは全く無名の存在だったアトランタ出身、20歳の新鋭ラッパーがリリースしたこのデビュー曲は、現在、全米シングルチャート19週連続1位という特大のヒットを記録した。テイラー・スウィフト

      TikTokが成功した4つの理由 SNSマーケティングの未来を考える | CINRA
    • なぜいま、私たちは「短歌」に惹かれるのか。現代歌人の旗手・枡野浩一と伊藤紺が語らう | CINRA

      5・7・5・7・7の31文字で構成された文章が、Twitterでバズるのをよく目にする。書店に行けば、特設された歌集コーナーがある。じわじわと、短歌ブームがきているのではないか。そんなふうに感じている人は少なくないのでは。 そんな最中、今年9月に発売された歌人・枡野浩一の作品全集『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』(左右社)は早くも5刷が決定。大型書店のレジ付近に山積みになった同書を幅広い年代の人々が手に取っていく。 さらに、近い時期には歌人・伊藤紺の歌集『肌に流れる透明な気持ち』『満ちる腕』(ともに短歌研究社)が新装版で発売。自費出版した歌集が入手困難な状況になり、出版社から新装版が出るという異例の事態であった。 なぜいま、短歌が注目を集めているのだろうか。25周年を迎えた枡野浩一と注目の若手歌人・伊藤紺の対話から、短歌の魅力や人気の理由を紐解いてい

        なぜいま、私たちは「短歌」に惹かれるのか。現代歌人の旗手・枡野浩一と伊藤紺が語らう | CINRA
      • 高橋健太郎と渡邊未帆が語る、ズークバンドKassav'の奇跡 | CINRA

        「多様性」や「共生」という言葉が重要視される一方で、現在、世界のありとあらゆる場所で分断が進んでいる。民族や出自、経済格差や思想、世代や細かな趣味嗜好。分断の理由はさまざまだが、その中で文化はなにができるのか、ふたたびその力を問われているともいえるだろう。 現在進行形のフランス文化を紹介する『FESTIVAL SAISON ROUGE』が今年も開催される。さまざまなアーティストやダンサーがパフォーマンスが繰り広げる中、フェスティバルのテーマである「ダイバーシティ(多様性)とサステナビリティ(持続可能性)」を体現するグループが31年ぶりの来日公演を行う。それがKassav'(カッサヴ)だ。 Kassav'はフランスの海外県であるマルチニークおよびグアドループというカリブ海のアンティル諸島にルーツを持つメンバーにより、1979年にパリで結成。カリブのさまざまな伝統音楽と当時の最新テクノロジーを

          高橋健太郎と渡邊未帆が語る、ズークバンドKassav'の奇跡 | CINRA
        • 「弱いまま生きていく」ということをまず肯定したい。高島鈴に聞くこれからの社会のこと | CINRA

          去年10月に発売されたライター高島鈴さんの初単著『布団の中から蜂起せよ―アナーカ・フェミニズムのための断章』(人文書院)。『紀伊國屋じんぶん大賞2023 読者と選ぶ人文書ベスト30』の1位に選出され、韓国語版の発行が決まるなど反響を呼んでいる。 国家や家父長制、資本主義、ルッキズムに異議を唱え、あらゆる権力に抗うことの必要性を説く本書は、読者を鼓舞し、脈打つような言葉にあふれている。とはいえ高島さんは、「布団から起き上がることができなくても、世界は変えられる」とも語りかける。元気がなくても、身体を動かすことができなくても、この社会に抗うことはできる。生存すること自体が、すでに抵抗だと――。 「弱いままでも生きていくことをまず肯定したい」と話す高島さんに、本書を上梓した理由や、「生存は抵抗」というスローガンにどんな思いを込めたのか、インタビューで聞いた。 CINRAの創設20年を記念して、過

            「弱いまま生きていく」ということをまず肯定したい。高島鈴に聞くこれからの社会のこと | CINRA
          • DÉ DÉ MOUSEが、Aphex Twinらに感じた時代を把握する力 | CINRA

            鋭敏なアンテナで時代と交信している人の話は楽しい。そのアンテナでキャッチした世界の空気と、自らのクリエイションを深く対話させている人なら、なおさらだ。 8枚目のフルアルバム『Nulife』を12月11日にリリースしたDÉ DÉ MOUSE。エキゾチック、そしてニューディスコがコンセプト。持ち前のボイスのカットアップは、よりジェンダーレスな声色へ、そして憂いを帯びながら熱くもあるラテンのパーカッションサウンドも織り込まれた、大人のダンスミュージックという趣の1枚となった。 インタビューからわかってきたのは、DÉ DÉ MOUSE自身もまた、瑞々しい感性のままに大人になった、ということ。彼はリアルとファンタジーの間の世界を、まさにネズミのように駆け続けている。 SquarepusherやAphex Twinのようにマイウェイを突き進んで見える人でも、「今」はちゃんと意識しているんですよね。 ―

              DÉ DÉ MOUSEが、Aphex Twinらに感じた時代を把握する力 | CINRA
            • 「推し」が犯罪者になったファンたちの声を記録。『成功したオタク』監督に聞く、「オタ活」の喜びと痛み | CINRA

              自分が熱心に応援していたアイドルや歌手が、犯罪者になってしまったら? 映画『成功したオタク』の監督オ・セヨンは、「推し」に存在を認知されるほど熱心なファンだったが、ある日、その人が性犯罪で逮捕されてしまう。突如訪れた受け入れ難い事実に苦悩し、同じように傷ついて葛藤する友人たちにカメラを持って会いに行く──。 『成功したオタク』は、自分の「推し」が犯罪者になるという経験をした、さまざまなファンの声を集めた韓国発のドキュメンタリー映画だ。登場するのは、監督のオタク仲間から、罪を犯した別の芸能人のファン、そして監督自身の母親まで。「信じていたのに裏切られた」「思い出が汚された」「彼を応援していた自分も加担していたのかもしれない」……作中では熱心なファンだったからこその率直な言葉が飛び交い、監督自身の気持ちも揺れ動いていく。そもそも「成功したオタク」とはなんなのか。芸能人とファンの適切な心理的距離

                「推し」が犯罪者になったファンたちの声を記録。『成功したオタク』監督に聞く、「オタ活」の喜びと痛み | CINRA
              • 音楽業界4団体の今井絵理子、生稲晃子支持に「SaveOurSpace」が抗議声明。賛同人は2,000人超え(CINRA) - Yahoo!ニュース

                7月10日に投開票が行なわれる第26回参院議員選挙に、自民党公認で東京選挙区から生稲晃子氏、比例代表に今井絵理子氏が立候補した。両者は元「おニャン子クラブ」のメンバー、元「SPEED」のメンバーと、ともに若くして芸能界で活躍したという共通点がある。そんな2人を、音楽業界4団体(日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、コンサートプロモーターズ協会、日本音楽出版社協会)が支持を表明。SNS上では、音楽関係者らから疑問視する声が上がっている。 【ツイート】ミュージシャンの後藤正文さんらが賛同。2000人以上が、音楽業界団体に抗議 6月30日、永田町の自民党本部で、音楽業界4団体が主催する決起大会を開催。2人を激励した。生稲氏によると、音楽業界が一丸となり候補者を支援するのは、今回が初めてだという。 「SaveOurSpace」が抗議の声明音楽業界4団体が2人の支持を表明すると、すぐさま多数の音楽

                  音楽業界4団体の今井絵理子、生稲晃子支持に「SaveOurSpace」が抗議声明。賛同人は2,000人超え(CINRA) - Yahoo!ニュース
                • 坂口恭平の権力への抵抗。音楽は記憶を思い出させ人を治療する | CINRA

                  インタビュー by 九龍ジョー 撮影:廣田達也 編集・テキスト:山元翔一(CINRA.NET編集部) 編集:宮原朋之(CINRA.NET編集部) ——もしもし? 今から取材だから2時間後にかけ直してくれる? インタビュー取材を終えて一服しているほんの数分の間にも、坂口恭平のもとには電話がかかってくる。Twitterでの洪水のような発信はもとより、文筆家として小説、思想書、画集、料理書など多岐にわたる書籍を次々に発表。自殺者ゼロを目指し、自らの電話番号(090-8106-4666)を公表して「死にたい」思いを抱える人のために、命のセーフティネットをたった一人で続けて約10年になる。 当初「建てない建築家」として活動をスタートした坂口恭平は、近年ではパステル画でもその才能を遺憾なく発揮。9月9日には音楽家として2枚目のスタジオアルバム『永遠に頭上に』をリリースした。 今回、CINRA.NETで

                    坂口恭平の権力への抵抗。音楽は記憶を思い出させ人を治療する | CINRA
                  • テレビアニメ『呪術廻戦』 第2期の劇伴を担当。照井順政が「異分子」として挑んだ制作を語る | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

                    2023年7月から12月にかけて放送されたテレビアニメ『呪術廻戦』 第2期の劇伴を集めた『「呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変」オリジナル・サウンドトラック』がリリースされた。音楽を担当したのは照井順政で、これまでハイスイノナサやsiraphでのバンド活動、sora tob sakanaのプロデュースなどで音楽家としてのキャリアを重ねてきたが、劇伴を担当するのは『呪術廻戦』 第1期が初めて。自らを「異分子」と捉え、ミニマルミュージック、フリージャズ、アンビエントなどの要素を持ち込んで、カッティングエッジなアニメの世界観をより魅力的なものに仕上げてみせた。 近年はagraphやfox capture planといったアーティストが劇伴でも活躍しているが、それは作品の魅力をより高めるために、強い「個」を持った音楽家が求められていることの証明だと言っていいだろう。数々の『呪術廻戦』のテーマ曲が国内外

                      テレビアニメ『呪術廻戦』 第2期の劇伴を担当。照井順政が「異分子」として挑んだ制作を語る | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA
                    • GEZANマヒト声明・前編。獣の姿で個が繋がる「新たなトライブ」 | CINRA

                      インタビュー・テキスト by 大石始 撮影:山谷佑介 編集:矢島大地(CINRA.NET編集部)、山元翔一(CINRA.NET編集部) 2019年9月と10月の『全感覚祭』で何かが変わった。GEZANとその仲間たちによるあの祭りが何を変えたのか、今はまだはっきりとはしていないけれど、あれ以降で都市の風景が一変してしまったように感じる。入場料は投げ銭制、フードフリーを実現した9月の『全感覚祭』大阪編。満身創痍のなか挑んだ千葉・印旛医大前での『全感覚祭』東京編は台風19号の直撃により中止に。だが、その翌日には渋谷各所のライブハウスで『全感覚祭』渋谷編を緊急開催。あの混乱と熱狂の夜、確かに何かが変わったのだ。 その一方で、GEZANの4人は内田直之をレコーディングエンジニアに迎え、密かに新作の制作を進めていた。完成したアルバム『狂(KLUE)』には、ここ2年の混沌と怒りが渦巻いている。バリ島の男

                        GEZANマヒト声明・前編。獣の姿で個が繋がる「新たなトライブ」 | CINRA
                      • 山本達久、実験音楽家として語る「音楽の魔法」と身体・脳の関係 | CINRA

                        「この人はできると思ったのはグレンさん以来でした。私がドラムスに求めることは、ドラムスをどう叩くかではなくて、曲をドラムスでどう演奏するかなんです」 これは『Simple Songs』(2015年)リリース時に刊行された『︎別冊ele-king ジム・オルーク完全読本』(2015年、Pヴァイン)内で、ジム・オルークが本稿の主人公である山本達久を評した際の言葉だ。同書に収められたインタビューで山本達久は、ジムに手渡されたCD-Rによって音楽の聴き方が激変したと語っている。なお、「グレンさん」というのは、今やWilcoのメンバーとして知られるグレン・コッツェである。 ジム・オルークと石橋英子とのカフカ鼾や「マームとジプシー」の音楽をはじめとした様々なプロジェクト、七尾旅人やUA、前野健太のサポートドラムとして名を馳せる山本達久。彼が4年の歳月をかけて完成させた『ashioto』『ashiato

                          山本達久、実験音楽家として語る「音楽の魔法」と身体・脳の関係 | CINRA
                        • 三宅唱監督『夜明けのすべて』インタビュー。「恋愛」ではない人同士のつながり、ふたりを見守る人々 | CINRA

                          瀬尾まいこの同名小説を原作とした三宅唱監督の最新作『夜明けのすべて』が、2月9日から公開される。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で共演したSixTONESの松村北斗、上白石萌音が主演を務める本作では、重いPMS(月経前症候群)を抱える藤沢さんと、パニック障害を持つ山添くんが同じ職場で働きながら、次第にお互いのことを知り、つながっていく様子が描かれる。第74回ベルリン国際映画祭【フォーラム部門】に正式出品が決定し、世界からも注目を集めている。 三宅監督は「ふたりが魅力的で、そして恋愛で解決する話ではないのがいい」と企画当初から考えていたという。大きなドラマこそないが、観た人の心をたしかに揺さぶるこの作品に秘められたものとはなんなのか。作家の鈴木みのりが、三宅監督へのインタビューを通じて綴る。 雨の降る駅前で、月に一度のPMS(月経前症候群)で苦しむひとりの女性の姿。主人公のひとり藤沢さん(上白

                            三宅唱監督『夜明けのすべて』インタビュー。「恋愛」ではない人同士のつながり、ふたりを見守る人々 | CINRA
                          • CHAI、学生時代を振り返る。軽音部時代を語り、日本の就活を斬る | CINRA

                            「ドアを開けよう! 外へ出よう! 走り出そう! 私はどこにだって行ける」――そんな言葉を発するCHAIの声を、最近テレビなどから耳にした人も多いはず。 3月6日に公開され、12日よりテレビでも放送されているHondaのCMに出演中のCHAI。CMに起用されている楽曲“NO MORE MAKE”は、昨年2月にリリースし海外メディアでも高い評価を得たアルバム『PUNK』以来の新曲だ。 Hondaは現在、前に進む10~20代の若者を応援するプロジェクト「Honda×Music バイクに乗っちゃう? MUSIC FES.」を実施中で、CHAIの他、マカロニえんぴつ(インタビュー記事)、雨のパレード、the peggiesが参加中。この先“NO MORE MAKE”のミュージックビデオも、Hondaとのスペシャルコラボで制作されるという。 CHAIへのインタビュー前編では、キャンペーンのテーマと重ね

                              CHAI、学生時代を振り返る。軽音部時代を語り、日本の就活を斬る | CINRA
                            • 花澤香菜を新境地へ導いた2人に聞く。アニソンとシティポップの交差点で何が起きている? | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

                              数多くの人気アニメに出演し、歌手としても第一線で活躍する声優の花澤香菜が、ポニーキャニオンへの移籍第一弾となるアルバム『blossom』をリリースする。 プロデュースを務めるのは、デビュー時より花澤の音世界をともにつくり上げてきたROUND TABLEの北川勝利。洗練されたコード進行やポップでキャッチーなメロディーは健在ながら、今作ではきらびやかなシンセサイザーや強靭なビートを前面にフィーチャーし、北川の楽曲に多大なる影響を受けたポーター・ロビンソンやMadeonにも通じるフューチャーファンクなサウンドスケープを展開するなど、花澤香菜を新境地へと導いた作品に仕上がっている。 なお本作には、これまで彼女に楽曲を提供してきた沖井礼二(元Cymbals / 現TWEEDEES)も引き続き名を連ねている。「ポスト渋谷系~シティポップ」などと評されたROUND TABLE、Cymbalsを経て、その

                                花澤香菜を新境地へ導いた2人に聞く。アニソンとシティポップの交差点で何が起きている? | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA
                              • millennium parade×神山健治×荒牧伸志 新『攻殻』で描く時代性 | CINRA

                                2020.04.22 Wed Sponsored by millennium parade × ghost in the shell: SAC_2045『Fly with me』 おそらく、世界に大きなインパクトを与える一作になるだろう。 Netflixオリジナルアニメシリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』が、4月23日よりNetflixで全世界独占配信スタートする。日本を代表するアニメとして世界中にファンを持つ『攻殻機動隊』シリーズ初のフル3DCG作品となる本作は、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズの神山健治と『APPLESEED』シリーズの荒牧伸志が共同監督を手掛け、Production I.GとSOLA DIGITAL ARTSが共同で制作を担当している。 注目すべきは、「全世界同時デフォルト」が発生し、計画的かつ持続可能な戦争「サスティナブル・ウォー」

                                  millennium parade×神山健治×荒牧伸志 新『攻殻』で描く時代性 | CINRA
                                • 荘子it×JAZZ DOMMUNISTERS鼎談 ヒップホップはジャズの孫 | CINRA

                                  人と物の移動はとどこおり、私たちが異なるなにかとすれ違うことは、極端に減ったように感じる。しかし、それは表面上の話だ。世界は混じりつづけているし、その証拠のような音楽が、今日もどこかで鳴っている。見知らぬ宇宙の果てで、星と星が衝突するように。 3人組ヒップホップユニットDos Monosが7月にリリースした『Dos Siki 2nd Season』は、2ndアルバム『Dos Siki』の「リメイク」アルバムだ。その結びの一曲、”ラ・コスミ コミケ(宇宙的人種) / Ra Cosmicomiche (Race For Space)”に参加しているのが、N/K a.k.a 菊地成孔 + 谷王 a.k.a 大谷能生によるヒップホップクルー、JAZZ DOMMUNISTERSである。 今回は菊地・大谷の両氏を招き、Dos Monosの荘子itとの鼎談を実現。一瞬の黙考と横溢する語り、絶えぬ笑い声の

                                    荘子it×JAZZ DOMMUNISTERS鼎談 ヒップホップはジャズの孫 | CINRA
                                  • 子を手放した母親ばかりが、なぜ責められるのか。『ベイビー・ブローカー』是枝裕和が鳴らす警鐘 | CINRA

                                    予期せぬ妊娠、責任と心身の苦労を母親たちは背負う。自宅にて一人で出産する孤立出産も後を立たず、非難の目は母親にばかり向く。しかし、産むことを望む女性が安心して「母親になること」を選択できるように、社会や周囲のサポートがもっと必要なのではないか。 映画監督・是枝裕和の最新作『ベイビー・ブローカー』は、育てることが困難になった赤ちゃんを匿名で預けられる「ベイビーボックス(日本では「赤ちゃんポスト」と呼ばれる)」を題材に、赤ん坊を売ろうとしていたふたりが赤ん坊の幸せを考え始めるプロセスを描く。その裏の物語として、「母になることを選ばなかった女性たちが赤ん坊と旅をして『母』になる話を描いた」と、監督は振り返る。 本作では、児童養護施設で育ってきた子どもたちへの切実な願いがあったうえで、母親に対しても「寄り添う」視点が描かれる。これまでの人生や犯した罪から自身を卑下し、母親に相応しくないという理由で

                                      子を手放した母親ばかりが、なぜ責められるのか。『ベイビー・ブローカー』是枝裕和が鳴らす警鐘 | CINRA
                                    • 坂本龍一 追悼連載vol.3:『戦場のメリークリスマス』、そのサウンドとメロディーがかくも胸を打つのは | CINRA

                                      坂本龍一が発表した数々の音楽作品を紐解く連載「追悼・坂本龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代」(記事一覧はこちら)。第3回の書き手は、音楽と映画を中心に執筆を行なうライター、村尾泰郎。坂本龍一の音楽家人生を変えたであろう『戦場のメリークリスマス』をとりあげて、不思議な音の響きの奥にあるものに耳を澄ました。 坂本龍一が亡くなったとき、その知らせを伝えるテレビのニュース番組やワイドショーがYMO(Yellow Magic Orchestra)の“RYDEEN”を流したことが物議を醸した。ファンにとっては「高橋幸宏が書いた曲なのに」という怒り。そして、いまだにYMOの曲が紹介されることの歯がゆさもあったのだろう。 坂本の訃報を告げる番組は見ていないが、そういうときには『戦場のメリークリスマス』のメインテーマ“Merry Christmas, Mr. Lawrence”が流れるのだろうと思ってい

                                        坂本龍一 追悼連載vol.3:『戦場のメリークリスマス』、そのサウンドとメロディーがかくも胸を打つのは | CINRA
                                      • ロックの新星マネスキンが貫く「愉しむ」マインド。自由で反抗的な態度でイタリアから世界を魅了 | CINRA

                                        1億8,300万人が視聴した『ユーロビジョン・ソング・コンテスト2021』で優勝を果たし、一躍世界にその名を知らしめたイタリアのバンド、Måneskin(マネスキン)。英米のロックに憧れるローマの若者たちで結成された4人組は、昨年7月にSpotifyグローバルチャートで1位を獲得した。 欧米の音楽チャートではロックバンドがヒップホップやR&Bアーティストの勢いに押されるようになって久しいが、クラシックなロックンロールを鳴らすイタリアのバンドはいかにして突如ブレイクを果たしたのか。そのカギは、かれらが体現する「2022年らしい」バンド像にあるのかもしれない。 世界的ブレイクまでの道のりと、規範にとらわれない自由で反抗的なアティチュードに光を当てながら、『SUMMER SONIC 2022』で初来日するMåneskinの特異性を紐解く。 「これだけは言いたい。ヨーロッパ、そして世界よ、ロックン

                                          ロックの新星マネスキンが貫く「愉しむ」マインド。自由で反抗的な態度でイタリアから世界を魅了 | CINRA
                                        • 岡室美奈子に聞く、危機的状況の舞台芸術を再起動するための道標 | CINRA

                                          先日公開された「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(略称:EPAD)」の一環である「Japan Digital Theatre Archives」(JDTA)は、1000本を超える過去の演劇作品の情報にアクセスできる、新しいアーカイブの活用の取り組みだ。その構築には、さまざまな研究者やアーカイブの専門家たちが関わっている。 早稲田大学演劇博物館の館長、岡室美奈子もその一人だ。サミュエル・ベケットやテレビ文化の研究者としても知られる岡室は、同時に舞台芸術のためのアーカイブに取り組んできた人物でもある。 いま求められるアーカイブ、未来に残すべきアーカイブのかたちとはいかなるものか? EPADから委託されたJDTAのローンチを終えたばかりの岡室に話を聞いた。 岡室美奈子(おかむろ みなこ) 早稲田大学演劇博物館館長、文化構想学部教授。文学博士。現代演劇研究、テレビドラマ研究と批評

                                            岡室美奈子に聞く、危機的状況の舞台芸術を再起動するための道標 | CINRA
                                          • 街でのスケボーは「迷惑」か? 社会との共生を目指し、都市をプッシュで駆けるDiaspora skateboards | CINRA

                                            街でのスケボーは「迷惑」か? 社会との共生を目指し、都市をプッシュで駆けるDiaspora skateboards 2021年に開催された「東京オリンピック」。スケートボード競技での日本人スケーターの前人未到の活躍から、1年が経とうとしている。そのあいだ、スケーターはこれまでにないほど大衆的な認知を日本で獲得した。しかし、それははたしてスケートボードが社会で理解されたことを意味するだろうか。 「認知が進めば進むほど、社会とストリートスケートのあいだにある溝は深まっている」。そう話すのは、2010年に設立され、東京を拠点に活動するスケートクルー「Diaspora skateboards」のフィルマー・小林万里(こばやし ばんり)と、スケーターの佐藤鷹来(さとう たから)だ。 スケートボードは、建造物/都市空間を前提とした極めて都市的な遊びでありつつ、それが少なからず、建造物に「傷」をつけるな

                                              街でのスケボーは「迷惑」か? 社会との共生を目指し、都市をプッシュで駆けるDiaspora skateboards | CINRA
                                            • 杉咲花がロングインタビューで語る、映画『市子』への思い。穏やかな暮らしを懸命に求める女性の半生を演じて | CINRA

                                              『市子』 あらすじ:市子(杉咲花)は、恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、忽然と姿を消す。長谷川が行方を追い、これまで市子と関わりがあった人々から証言を得ていくと、彼女の底知れない人物像と、切なくも衝撃的な真実が次々と浮かび上がってくる…。 / ©2023 映画「市子」製作委員会 ―『市子』、素晴らしかったです。戸田彬弘監督からオファーがあった時、脚本と一緒に直筆のお手紙が送られてきたそうですね。 杉咲花(以下、杉咲):はい。まず手書きのお手紙をいただいた時点で感激してしまったのですが、そのなかに「自分の監督人生において分岐点になる作品だと思っています」と書かれてあって。それだけ大切な作品に、自分を求めていただいている、ということが本当にありがたく、またこの映画に向けた戸田監督の並々ならぬエネルギーを感じました。 ―最初から監督の熱い想いが伝わってきますね。 杉咲:そ

                                                杉咲花がロングインタビューで語る、映画『市子』への思い。穏やかな暮らしを懸命に求める女性の半生を演じて | CINRA
                                              • 荏開津広×渡辺志保 音楽から見るBLMの様相 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

                                                2020年5月25日、アフリカン・アメリカンのジョージ・フロイド氏が白人警官によって死亡させられた事件をきっかけに、大規模なデモが発生。「ブラック・ライブズ・マター運動」が、アメリカ全土を巻き込み、広がっている。 2013年に端を発し、再び大きなうねりを見せているこの運動を、アーティストの動きや楽曲を基点にしながら掘り下げたい。今回も世界の音楽シーンに精通するライター渡辺志保と、多彩なカルチャーに横断的な視点を向ける荏開津広に語ってもらった。 もはやHappyではいられない。ファレルの変化から垣間見えるBLM ―ブラック・ライブズ・マター運動が再び盛り上がりを見せて、4か月経ちます(参考記事:米歴史家が語る、警察の暴力と黒人の歴史。そしてBLM運動)。この4か月を振り返って、どんな思いを抱きましたか? 荏開津:ラッパーのダースレイダーさんと社会学者の宮台真司さんがやっている配信で、宮台さん

                                                  荏開津広×渡辺志保 音楽から見るBLMの様相 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA
                                                • KEN ISHII×ジェフ・ミルズ ダンスミュージックはもっと進化する | CINRA

                                                  大学生の頃いきなりヨーロッパからデビューし、自ら操る機械の発する複雑なトーンだけで世界をあっと驚かせたKEN ISHII。デビューから四半世紀以上を駆け抜け、プロデューサーとしてだけでなく、言葉も文化もまったく異なる地球上のあらゆる場所に赴いて見知らぬ何千何万の人たちを熱狂させるDJとしての人気も不動のものとした。そんな彼が13年ぶりに自らの名前で発表した新作アルバム『Möbius Strip』は、自分が現在できることをすべて出し切ったと断言する、さまざまな要素が入り交じった力作だ。中でも、彼が多大なるリスペクトを表明し、偉大な先輩として長年密かに共作の機会をうかがっていたという孤高のテクノアーティスト、ジェフ・ミルズと一緒に作った2曲はひときわ輝いている。 かなり久しぶりにレコードを使った原点回帰的なDJを披露するというパーティーでジェフが来日し、その晩のサポート役として抜擢されたKEN

                                                    KEN ISHII×ジェフ・ミルズ ダンスミュージックはもっと進化する | CINRA
                                                  • 「千葉=無個性」への反抗。写真展『CHIBA FOTO』を語る | CINRA

                                                    「千葉市には何も特徴がない」 そんな世間のイメージに対して「本当にそうでしょうか?」と疑問を投げかける。『千の葉の芸術祭』のステートメントは、そんなふうに千葉市に対するパブリックイメージへの異議申し立てから始まる。 『千の葉の芸術祭』は、「何も特徴がない」という千葉市へのレッテルを跳ね除け、土地の魅力を再発見することを目指した芸術祭だと言えるだろう。その中核を担うプログラムが、千葉ゆかりの写真家たち12人が参加する写真芸術展『CHIBA FOTO』である。 『CHIBA FOTO』のユニークな点は、美術館だけでなく、百貨店や歴史的建造物、公園内の休憩所、コミュニティセンターなど、市民が日常的に使う千葉市内のさまざまな施設を展示会場として使用していることにある。 普段はアートと無縁な場所に展示用の壁をつくり、柱を立て、空間をデザインし、作品が輝くための「舞台」へと仕立て上げる。そんな仕事に「

                                                      「千葉=無個性」への反抗。写真展『CHIBA FOTO』を語る | CINRA
                                                    • サカナクション山口一郎「CDを100万枚売って、音楽史に名前を残す時代は終わった」 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

                                                      (メイン画像:『SAKANAQUARIUM アダプト TOUR』 写真:横山マサト) サカナクションのコンセプトアルバム『アダプト』が、3月30日にリリースされた。第1章「アダプト」(適応)と第2章「アプライ」(応用)からなる2つのシリーズで構成される新たなプロジェクトを始動したサカナクション。「アダプト」では、コロナ禍にどう適応してきたか、適応していくかを、本作やオンラインライブ、リアルライブを通じて体現する。 コロナ禍により世界が変容するなか、サカナクションは新たな時代への「アダプト」を試みてきた。ライブ活動が制限されていた2020年8月に開催した初のオンラインライブ『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』では、大量の高性能カメラの導入やオンラインライブで日本初となる3Dサウンドシステムの採用など、配信鑑賞に特化した演出を追求。2日間で6万人を動員し、先行き不透明だった音楽業界

                                                        サカナクション山口一郎「CDを100万枚売って、音楽史に名前を残す時代は終わった」 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA
                                                      • 坂本龍一 追悼連載vol.4:YMO散開直後の無垢な音の戯れ『音楽図鑑』 | CINRA

                                                        坂本龍一が発表した数々の音楽作品を紐解く連載「追悼・坂本龍一:わたしたちが聴いた音楽とその時代」(記事一覧はこちら)。第4回の書き手は、元『CROSSBEAT』編集部で、『JAPAN 1974-1984 光と影のバンド全史』(2017年、シンコーミュージック)なども担当したライター/編集者の美馬亜貴子。YMO(Yellow Magic Orchestra)散開後としては初のソロアルバム『音楽図鑑』(1984年)をとりあげて、「世界のサカモト」以前の坂本龍一の肖像に迫る。 私はいま、所用で博多にいて、とある商業施設のベンチに座っている。たくさんの観光客や家族連れが行き交う広場の片隅には一台のグランドピアノが置いてあり、自動演奏によっていろいろな曲が奏でられている。 次の用事まで少し時間ができたので、依頼されていた坂本龍一の原稿(本稿である)を書こうとPCを広げたら、グランドピアノからショパン

                                                          坂本龍一 追悼連載vol.4:YMO散開直後の無垢な音の戯れ『音楽図鑑』 | CINRA
                                                        • 90年代とは異なるヒップホップ像。ストリーミング時代の「名盤」を渡辺志保とShama Stationが語る | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

                                                          ヒップホップの誕生から50年というセレブレーションイヤーとなった2023年。人気プレイリスト「RapCaviar」がSpotifyで最も再生されたヒップホップアルバム50枚を発表した。 今回は、その発表を受けてヒップホップをこよなく愛する2人が対談。音楽ライターの渡辺志保と、YouTubeチャンネルを運営するShama Stationに、ストリーミング時代のヒップホップについて語ってもらった。

                                                            90年代とは異なるヒップホップ像。ストリーミング時代の「名盤」を渡辺志保とShama Stationが語る | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA
                                                          • 深夜の視聴者を震撼させた、実験的すぎるテレビ番組『蓋』の手応えをディレクターに聞く | CINRA

                                                            2021年9月某日。「テレ東で不気味な番組がやってる」「1人でうっかり見ると怖い」というTweetが未明に駆け巡った。本来、テレビ番組が放送されない午前4時台に謎の映像が10分間流れたのだ。 監視カメラやウェブカメラで撮影したような映像、誰かのPC画面のような映像が映ったかと思えば、暗い渋谷の下水道の様子が映し出される。放送事故のようにも見えるが、れっきとしたテレビ番組らしい。 テレビ東京のウェブサイトには「実験的蓋番組」という説明と『ハイパーハードボイルドグルメリポート』などを手掛けてきたディレクター、上出遼平が仕掛け人であるとの記載があった。未明に突如放送され、ネット上で注目された番組は、いったい何なのか? 本人に直撃取材を試みると上出は「地上波はいまこそブルーオーシャン」と語る。2020年には、国内総広告費でインターネットがテレビを抜いた。沈みゆくと言われて久しい業界で何を思うのか。

                                                              深夜の視聴者を震撼させた、実験的すぎるテレビ番組『蓋』の手応えをディレクターに聞く | CINRA
                                                            • サッカーを社会学するための6冊。ワールドカップで日本代表がもたらす「私たち」という一体感とは? | CINRA

                                                              サッカーというスポーツは、なぜ見る人々に強烈な興奮や、「私たち」という一体感を与えるのだろう。アカデミックなアプローチでサッカーを研究する社会学者の有元健氏に、サッカーに対する社会的・歴史的な理解を深めるためのブックガイドを執筆してもらった。選手のプレーやチームの戦術分析だけでは見えてこない、サッカーの面白さとは? 「FIFA ワールドカップ カタール2022」のグループリーグで日本代表は強豪国のドイツ、スペインに逆転勝利を収めた。現地の日本代表サポーターの熱狂と興奮が映像で伝わってくる。決勝トーナメントではPK戦の末クロアチアに敗れ、ベスト8進出は叶わなかったものの、日本代表の快進撃に注目が集まった。 興奮、喜び、怒り、そして悲しみ……。これらの強烈な感情をサッカーは人々に与え続けてきた。だがそうした感情はどのような社会的文脈のなかで生まれ、そして人々をどこへ導くのか。この問いこそ、サッ

                                                                サッカーを社会学するための6冊。ワールドカップで日本代表がもたらす「私たち」という一体感とは? | CINRA
                                                              • ヨーロッパ企画・上田誠にとって、タイムリープ作品とは?くるり・岸田繁と語る「創作と時間」の話 | CINRA

                                                                上田誠(ヨーロッパ企画)と岸田繁(くるり)の対談は、初対面にもかかわらず心地よく響きあい、大いに盛り上がった。両者ともに京都で生まれ育った同世代とはいえ、作家としての共通点も不思議と多かった二人。本稿では両者を結んだ映画『リバー、流れないでよ』にちなんで、「創作と時間」をテーマに展開した対話をお届けする(※)。 ―ヨーロッパ企画による初の長編映画『ドロステのはてで僕ら』(2020年)と『リバー、流れないでよ』の共通点は、かたや「2分間のズレ」、かたや「2分間の繰り返し」というかたちで、どちらも2分という時間を扱っていることです。なぜ「2分」なのでしょうか? 上田:2分って、ワンカットでギリギリつくり込める尺なんです。3分や5分だと精度が落ちるし、短すぎるとどこまでもこだわれてしまうんですが、2分はコントロールしきれるかどうかという尺。今回はタイムループだし、2分なら箱庭感を保てるだろうと思

                                                                  ヨーロッパ企画・上田誠にとって、タイムリープ作品とは?くるり・岸田繁と語る「創作と時間」の話 | CINRA
                                                                • 自社事業とクライアントワークの違いは? 現役UI / UXデザイナーに訊く | JOB:クリエイティブ業界の求人情報 | CINRA

                                                                  UI / UXデザイナーは具体的に何をする仕事? —まず、UI / UXデザイナーとは、どのような仕事なのでしょうか? 河原:一般的に、デジタル上でユーザーとサービスとの接点をつくり、サービスを通して得られる体験を向上させることを、UI(ユーザーインタフェース)/ UX(ユーザーエクスペリエンス)デザインと言います。私はユーザーを含め、いろいろな人の気持ちに寄り添い、生活を良くしていく道具をつくるような仕事だと思っています。 篠原:私も河原さんの考えと一緒ですね。さらに言えば、その「道具」が快適に使えるように、改善もしていきます。つくって終わりではなく、継続的に携わり、ブラッシュアップをし続けるのが大事ですよね。 —お二人はもともと、違う分野でデザイナーをしていたそうですね。 河原:そうですね。私が仕事をはじめた2008年頃は、UI / UXデザインはまだ世の中にあまり浸透していなくて。最

                                                                    自社事業とクライアントワークの違いは? 現役UI / UXデザイナーに訊く | JOB:クリエイティブ業界の求人情報 | CINRA
                                                                  • アップリンク元従業員らが浅井代表のパワハラ「謝罪声明」を批判 | CINRA

                                                                    映画配給会社・アップリンクの元従業員らが、浅井隆代表のパワーハラスメント問題について新たな声明文を発表した。 これは浅井代表が6月19日にアップリンクのオフィシャルサイトで発表した「謝罪と今後の対応について」と題する声明文に対応するもの。「謝罪と今後の対応について」で浅井代表は、6月16日にアップリンクおよび関連会社の元従業員5人が、同社の浅井代表からパワーハラスメントを受けたとして損害賠償を求める訴訟を起こしたことに対し、今後の改善策、経緯や内情などを綴っていた。 元従業員らによる新たな声明文では、16日と19日に浅井代表が発表した声明を「到底受け入れることができません」とし、16日の声明については当事者である原告側に事前に連絡がなく、直接謝罪を受け取っていなかったと明かしている。また19日の声明については、原告側が提案し、現段階では公表することを予定していなかった協議案と共通する内容を

                                                                      アップリンク元従業員らが浅井代表のパワハラ「謝罪声明」を批判 | CINRA
                                                                    • 岡田拓郎にとって、音楽はどんなところから生まれ出るか?即興演奏とジャズ、ギター、言葉をめぐる対話 | CINRA

                                                                      今年8月に発表された岡田拓郎のソロアルバム『Betsu No Jikan』。そのリリース記念ライブが終わった、やや落ち着いた時期に、岡田拓郎へのインタビューを行なった。本稿はそこで話したことをふたつに分けたうちの一本だ。 アルバムの音楽を紐解いたり、ライブのレポートを綴ったりするために話を伺うのではなくて、少し立ち止まってみて感じたり、考えたりしてきたことを、ゆっくりと伺いたい、という心持ちでインタビューには臨んだ。その結果として、一度で掲載する記事では収まらないボリュームの話になった、という次第だ。 今回のライブも含めて、ミュージシャン、ギタリストとしての岡田拓郎がいまいる場所と、かつていた場所をめぐる話からはじまる。それは、ライブで新鮮な聴取体験をもたらした、モチーフがあるなかでのインプロビゼーション(即興演奏)、その演奏の背景にあることを丁寧に伝える話でもある。そして、正統的な響きを

                                                                        岡田拓郎にとって、音楽はどんなところから生まれ出るか?即興演奏とジャズ、ギター、言葉をめぐる対話 | CINRA
                                                                      • 写真家・石川直樹が来訪神に魅せられた理由とは? 畏怖の念が湧き上がる「まれびと」の行事を語る | CINRA

                                                                        四方を海に囲まれた日本列島では、いにしえより津波や台風といった自然災害はもちろん、倭寇や黒船のような異国の脅威がしばしば訪れては私たちの先祖を悩ませてきた。 そんな海の向こうから不意にやってくる災害や脅威、渡来人たちがもたらす新たな技術や叡智に対する畏怖の念はいつしか「来訪神」という姿になり、その土地の暮らしに深く根づいていった。北は男鹿半島の「なまはげ」から、南は悪石島の「ボゼ」や石垣島の「ミルク」まで、日本各地に存在する多種多様な来訪神に魅せられ、何年にもわたって撮影し続けてきたのが写真家・石川直樹。 コロナ禍で打撃を受けた全国各地の伝統行事や民俗芸能をサポートするキヤノンマーケティングジャパンのプロジェクト「まつりと」とコラボレーションした連載「日本のまつりと出会いなおす」では、アーティストやクリエイター、文化人などへのインタビューを通じて、日本のまつりの魅力をさまざまな角度から解き

                                                                          写真家・石川直樹が来訪神に魅せられた理由とは? 畏怖の念が湧き上がる「まれびと」の行事を語る | CINRA
                                                                        • 黒人が主役の映画は「もう十分」なのか? Netflix『ブラック・イナフ?!?』が明かす「黒人不在」の歴史 | CINRA

                                                                          近年のハリウッド映画を観て、アメリカでは人種問題がすでに解決されているかのような錯覚を覚える人もいるかもしれない。 たとえばマーベル・シネマティック・ユニバースの作品群。メイン・キャストが全員黒人の『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)は大ヒットを記録したし、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)のゼンデイヤを見て「なんでヒロインが黒人?」と疑問を挟む人もいないだろうから。

                                                                            黒人が主役の映画は「もう十分」なのか? Netflix『ブラック・イナフ?!?』が明かす「黒人不在」の歴史 | CINRA
                                                                          • 「女の子には無理」と言われた40年前。撮影カメラマン・芦澤明子に聞く、歩みと次世代へのエール | CINRA

                                                                            女性の撮影カメラマンが数少なかった頃から活躍し、道を切り拓いてきた、撮影の名手・芦澤明子。『トウキョウソナタ』、『散歩する侵略者』といった黒沢清監督作品をはじめ、『南極料理人』、『滝を見にいく』の沖田修一監督、『海を駆ける』の深田晃司監督など名だたる映画監督から絶大な信頼を受けている。また、新鋭・中川奈月監督の長編デビュー作『彼女はひとり』も手がけるなど、業界歴40年以上とは思えないフットワークの軽さと好奇心に、胸が高鳴る存在だ。 そんな芦澤が新たに共作したのは、国内外で数多くの受賞歴を誇るインドネシアの新鋭・エドウィン監督。全編フィルム撮影に挑戦した映画『復讐は私にまかせて』は、『第74回ロカルノ国際映画祭』で金豹賞を受賞した。 若く、活気のあるインドネシア映画界。特に重要ポジションでの女性の活躍が目立ち「希望を感じた」と芦澤は話す。日本映画界は大きな転換点にある。芦澤のこれまでの経歴や

                                                                              「女の子には無理」と言われた40年前。撮影カメラマン・芦澤明子に聞く、歩みと次世代へのエール | CINRA
                                                                            • 青葉市子が『アダンの風』で見つめた、時代のざわめきの向こう側 | CINRA

                                                                              青葉市子『アダンの風』は沖縄の地で書かれた生命をめぐる物語が元になっており、「架空の映画のためのサウンドトラック」として2020年12月に発表された。その物語をここでは詳しく説明はしないが、神話のように詩的で、皮膚を突き破って生命の奥底に触れるような生々しさを私は感じた、ということだけ記しておこう。 作曲家の梅林太郎らとともに紡がれた『アダンの風』の歌たちには、生まれては死んでいく生命の根源を見つめ、そして日本語で歌われる歌のアイデンティティを編み直すかのような不思議な「響き」がある。ジャンルも、国籍も、ジェンダーも、あらゆるラベルが剥がれた姿で、青葉市子、梅林太郎、そしてエンジニアの葛西敏彦、写真家の小林光大の4人がお互いの境界線を失い、ひとつに溶け合ってそのまま歌になるような……話を聞く限り、非常に稀な工程を経て『アダンの風』は制作されている。本作はいかにして形作られ、どんなものを捉え

                                                                                青葉市子が『アダンの風』で見つめた、時代のざわめきの向こう側 | CINRA
                                                                              • Spotify担当者が見た、ミュージシャンがブレイクするまでの動き | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

                                                                                リスナーが曲と出会い、ヒットが生まれるまで。その流れがここ数年で一気に変化した。例えばあいみょんやOfficial髭男dismといった新人アーティストが飛躍した背景には、ストリーミングの普及によって、人々のリスニングスタイルが大きく変化したことが関係あるだろう。 ストリーミングサービスSpotifyがその年、躍進を期待するアーティストを選び、「早耳」のリスナーにいち早く紹介するプログラム『Early Noise』が来年で4年目に突入する。これまでに数多くのアーティストを同名のプレイリストや不定期開催のライブイベント『Spotify Early Noise Night』を通じてプッシュ。日本におけるストリーミングの普及とともに、確実に成果を上げてきた。 そこで今回はSpotify JapanのHead of Content、芦澤紀子に、Spotifyと『Early Noise』の3年間を振り

                                                                                  Spotify担当者が見た、ミュージシャンがブレイクするまでの動き | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA
                                                                                • いま、ロックスターには何が求められている? マネスキンが語る、ステージに立つ人間としての使命と役割 | CINRA

                                                                                  初来日での単独公演、『SUMMER SONIC』での熱狂、テレビはじめ各種メディアへの出演など、この夏、日本ではMåneskin(マネスキン)旋風が吹き荒れた。怒涛のステージとパフォーマンスを見せ、風のように去っていった彼らに対し、「Måneskinロス」を叫ぶ声も多く聞かれている。 たしかに、凄まじいパフォーマンスだった。「バンドが発するメッセージ」と「音楽が発するグルーヴ」が渾然一体となって空気を掌握していく様子は、感動を通り越して笑いがこぼれてしまうようなダイナミズムにあふれていた。言葉で言うのは簡単だが、「メッセージとグルーヴが渾然一体となる」パフォーマンスというのはなかなか目撃できるものではない。彼ら・彼女らの、形式にとらわれない確固たる思想、柔軟性や持続可能性といった価値観はそのまま「強くて柔らかい」ともいうべきサウンド / 音楽性に反映されていた。 たとえばロックの様式にヒッ

                                                                                    いま、ロックスターには何が求められている? マネスキンが語る、ステージに立つ人間としての使命と役割 | CINRA