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  • Economics Lovers Live:鈴木正俊 『経済データの読み方』新版

    うお! まさかこの第二版がでるとは。名著『経済予測』や『昭和恐慌史に学ぶ』で著名な鈴木氏が書かれたこれまた類書にないまっとうなコメントを付した経済データの読解本。世評高い第1版から10数年を経て新版がでた意義はきわめて大きい。最近の門倉さんの『統計数字を疑う』とともにハンディなデータ本として必備でしょう。まだ全部読んでないですが、基本的な発想はリフレ的なのもグッド(というかリフレ的というのも実は日本だけの現象で、デフレで不況が深刻なときは積極的なマクロ経済政策を採用するのが常識。それを日本でわざわざリフレ派と称さないと商品としても啓蒙としてもなかなか流通しない不幸な環境が日本で成立していることの意味を毎日のように僕は考えています)。格差社会論にかかわるデータ解釈は私とは違いますが、全体的に超おススメ。 経済データの読み方 新版 (岩波新書) 作者: 鈴木正俊出版社/メーカー: 岩波書店発売

    • Economics One: And the Answer Is…Productivity

      Saturday, October 24, 2009 And the Answer Is…Productivity I teach Economics 1 with an “audience response system” similar to the ones you see on TV game shows. Think of the “Lifeline” on “Who Wants to be a Millionaire?” Each student in the lecture has a little hand-held transmitter. They press the keys on the transmitter to give their opinions on issues or answers to questions. Their answers come d

      • 勝間和代、緊急警告 大恐慌来襲『夕刊フジ』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

        今日の『夕刊フジ』の一面ほぼ全部と二面にわたって、いまの日本経済の深刻なありように勝間さんが警鐘を鳴らしています、「平成デフレ恐慌」の可能性を回避するために何よりもデフレからの脱却が必要であること、そのためのインフレ目標の導入を主張しています。 「仮にマイナス2%のデフレが向こう30年間続いたとすると給料は半減します」 「円高がこれ以上進んだら、日本の輸出企業は壊滅的な打撃を受ける可能性があります」 「円高が進むと、海外の競合企業の商品やサービスが安く国内に入ってくるため、輸出以外の産業でも業績が悪化します。大企業の業績が悪化すると、そこに品物を納める中小企業の経営はさらに苦しくなる。日本の労働者の三分の二が中小企業で働いているため、悪影響は大半のサラリーマンに及びます」 そして空洞化が進行、雇用状況悪化、事実上の『昭和恐慌』の再来へ。 政府は名目成長率4%を目指す政策をとるべきである。

          勝間和代、緊急警告 大恐慌来襲『夕刊フジ』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
        • 「21世紀の資本」の死角 格差の原因、相続より独占 Global Economics Trends 編集委員 前田裕之 - 日本経済新聞

          フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏は著書「21世紀の資本」で、「r(利子や配当などとして分配される資本収益率)>g(経済成長率)」という不等式を示し、格差拡大の原因を解明した。著書では、不等式の正しさを膨大なデータで裏付けている。世界中で反響を呼び、格差問題を考えるには欠かせない著書となっているが、当初から異論もあった。東京大学の福田慎一教授は、格差拡大の要因は別にあると指摘する論文に注目する

            「21世紀の資本」の死角 格差の原因、相続より独占 Global Economics Trends 編集委員 前田裕之 - 日本経済新聞
          • 海老原嗣生『課長になったらクビにはならない』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

            海老原さんの日本型雇用システムの利点(企業のインサイダーは一定年齢以上で、よほど能力を低評価されていないかぎりリストラされない、管理職は転職できない=企業内特殊熟練ゆえ)に注目した、私見では海老原さんの著作の最高傑作だと思います。 あいかわらず各種の統計データを駆使して、通念や政策の場で言われていることを冷静に論駁しています。例えばワーキングプア1022万人の中味が実は大半が「主婦」であること。最低賃金改正は経営基盤の弱い企業を直撃する、また「同一価値労働同一賃金」の空理空論ぶりも指摘しています。 もちろん本書では日本型雇用システムの長所をあえてクローズアップする戦略を採用していて、むしろ日本型雇用システムの問題として指摘されてきた諸点は、その批判者たちの事実誤認による、という海老原さんの戦略はわかりやすいものです。僕も『日本型サラリーマンは復活する』で同様の戦略を採用したからです。もちろ

              海老原嗣生『課長になったらクビにはならない』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
            • CORE - Economics for a changing world

              Free online textbooks and resources for a new way of teaching and learning economics, using the best research to address the world’s most pressing problems. Register below to access additional instructor and learner resources. Register for CORE EconFind out more about CORE Econ

                CORE - Economics for a changing world
              •  日銀流金融政策の能力と割当への疑問:日本銀行総裁記者会見感想 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                21日の日本銀行総裁の記者会見を読みました。新聞報道などで注目されているのはやはり以下の論点でしょうか。 仮に低金利が経済・物価情勢と離れて長く継続するという期待が定着するような場合には、行き過ぎた金融・経済活動を通じて資金の流れや資源配分に歪みが生じ、息の長い成長が阻害される可能性があると判断されます 低金利の長期期待が、①資金の流れの歪み、②資源配分の歪み をもたらし長期的な成長を阻害する、という観点です。②の論点を先に考えると日本銀行は金融政策による低金利の長期期待の実現が、その影響の良し悪しを除外すれば、長期的な成長に影響を与えると考えているところは注意点だと思います。これはかなり理論的には興味深いところです。率直にいうと長期的な流動性の罠論にとっては逆手に使えるけれども、(長期的な流動性の罠には陥っていないと日本銀行が考えている)経済状況で金融政策が長期的な資源配分に影響を与える

                   日銀流金融政策の能力と割当への疑問:日本銀行総裁記者会見感想 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                • MMT(現代貨幣理論)は、長期デフレをもたらした日銀理論の同族です(MMTへの批判的まとめ) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                  MMT(現代貨幣理論)については、まったく賛成できない。 政策的な理由は以下の僕の論説を参照のこと MMTは論理的に破綻…それを攻撃して消費増税強行に世論誘導する財務省は悪質 | ビジネスジャーナル 理論的には野口旭さんの一連の論文を。 MMT(現代貨幣理論)の批判的検討(1)─政府と中央銀行の役割 | 野口旭 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト MMT(現代貨幣理論)の批判的検討(2)─貨幣供給の内生性と外生性 | 野口旭 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト MMT(現代貨幣理論)の批判的検討(3)─中央銀行無能論とその批判の系譜 | 野口旭 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト MMT(現代貨幣理論)の批判的検討(4)─クラウド・アウトが起きない世界の秘密 | 野口旭 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシ

                    MMT(現代貨幣理論)は、長期デフレをもたらした日銀理論の同族です(MMTへの批判的まとめ) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                  • サマーズの警告:日本の失われた10年を中国と米国は教訓にすべき - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                    Economist's View経由 http://www.ft.com/cms/s/5da8883c-c4e3-11db-b110-000b5df10621.html フィナンシャル・タイムズネタ。こちらはラリー・サマーズの正論といえるもの。米国からの元切り上げや対米黒字削減などの政治的要求に対して、80年代から90年代はじめにかけての日本と米国とのルーブル合意、貿易摩擦問題などから帰結したバブル発生その後のバブル崩壊などの一連の経験から、サマーズはその言葉を用いていないが事実上の「円高シンドローム」を、中国と米国の政策当局は教訓にすべきだ、と書いています。つまり強硬な重商主義的な対中要求へのけん制ですね。これは中国が日本的なデフレに陥らないためにも必要でしょう。 この「円高シンドローム」(上記のサマーズの発言に合うのはこの理論の提唱者ロナルド・マッキノンと大野健一『ドルと円』)について

                      サマーズの警告:日本の失われた10年を中国と米国は教訓にすべき - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                    • 原英史国家戦略特区WG座長代理についての毎日新聞報道の経済学 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                      iRONNAで書いたものをベースにして、『電気と工事」の最新号に掲載予定の草稿です。草稿なので実際に掲載されたものと違う場合があります。参照などは掲載したものでお願いできれば幸いです。 反市場バイアスと報道の経済学 マイケル・ジェンセン教授(米ニューヨークビジネススクール)に、「報道の経済学に向けて」という優れた論文がある。新聞やテレビなどで報道されるニュースは、事実を客観的に検証するものではなく、むしろニュースの作り手も受け手もともに「一種の娯楽」として消費しがちになる。ニュースは映画やテレビドラマと変わらないものとして、日々消費されているというわけだ。 報道を娯楽として取り上げている典型は、テレビではワイドショーがおなじみだろう。また夜のニュース番組でも娯楽性は重要な要素となっている。ジェンセン教授によれば、ニュースは「危機」を煽り勝ちだという。日本の財政が危機だとか、あるいは年金制度

                        原英史国家戦略特区WG座長代理についての毎日新聞報道の経済学 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                      • Economics Meets Data Science: The Structural Estimation Series, Part I - Sansan Tech Blog

                        Hey there! I'm Juan (ファン), a researcher at DSOC's Social Science Team. Since this is probably the first time you read me, I thought of briefly introducing myself. I was born in El Salvador, Central America, which explains why you'll find some Español here and there in my posts. I majored in Economics when studying the undergrad back at home, then came to Japan in 2011, graduated from the PhD in Ec

                          Economics Meets Data Science: The Structural Estimation Series, Part I - Sansan Tech Blog
                        • Online economics textbooks

                          General Economics Capitalism: A Treatise on Economics by George Weisman George Weisman attempts to provide a synthesis of classical and Austrian economics in this text (available online). Introductory Economics Cybernomics: A Semi-Interactive, Almost Multimedia Way to Learn Economics An online principles text by Robert E. Schenk (Saint Joseph's College, IN) The Economics Net-TextBook by Ted Black

                          • コロナ禍で牙むく中国「債務のワナ」 Global Economics Trends 編集委員 西村博之 - 日本経済新聞

                            新型コロナ危機のあおりで新興国の対外債務問題が深刻化している。焦点に浮上しているのが中国。最近の研究で、広域経済圏構想「一帯一路」に絡んだ新興国の巨額の隠れ債務に光が当たり、貸し手の中国が他国を圧倒する「新興国のメインバンク」としての姿をあらわにしつつあるからだ。だが新興国の中国依存は危うさもはらむ。コロナ禍による経済苦で、多くの国は債務返済の負担が増した。コロナ対応が後手に回れば、新興国が感

                              コロナ禍で牙むく中国「債務のワナ」 Global Economics Trends 編集委員 西村博之 - 日本経済新聞
                            • FRBが犯した過ち 引き締め「遅すぎ・大きすぎ」の代償 Global Economics Trends 編集委員 太田康夫 - 日本経済新聞

                              米連邦準備理事会(FRB)の金融政策への批判が強まっている。利上げ転換の遅れによって、消費者物価の上昇率がおよそ40年ぶりの高水準になるなど、物価の制御ができていないためだ。2021年までのディスインフレの下で、インフレを防ぐための金融政策の枠組みがゆがめられた可能性もある。FRBは7月27日、大幅再利上げを実施したが、対応の遅れを取り戻すための引き締め強化が景気後退を招きかねないとの懸念も出て

                                FRBが犯した過ち 引き締め「遅すぎ・大きすぎ」の代償 Global Economics Trends 編集委員 太田康夫 - 日本経済新聞
                              • チョボチョボ論と増田悦佐 - Economics Lovers Live

                                東浩紀「批評の精神分析 東浩紀コレクションD」 その1 ポストモダン以後の知・権力・文化 稲葉振一郎+東浩紀 http://d.hatena.ne.jp/jmiyaza/20080105/1199543492 こういう対談をしていたとは知らなかった(東コレクションDは未読)。興味深い。以下上記ブログから引用してみると、 :近代化の目指したものは、愚かで弱い人間でも幸せに生きていけるような世の中を作ることではなかったのか? そうであるなら、キャラ萌えして幸せである人間がたくさんでてきたことは、近代啓蒙の勝利なのではないか? それをオタクの出現を見て、イヤだ、イヤだ、こんなバカを作り出すために俺たちは頑張ってきたのではなかった、大衆化社会は愚民の世界だ!、などといいだすインテリのほうがおかしいのではないか?、という論点である。 以上は増田悦佐さんという人の論らしいけれども、二人ともそれに共鳴し

                                  チョボチョボ論と増田悦佐 - Economics Lovers Live
                                • 猪瀬直樹ブログから非実在青少年問題について - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                  http://bit.ly/9sygkG 「非実在青少年」はマンガのキャラクターのことである。小学生をレイブするなど相当ひどいものがあるのは事実だが、年齢の部分は「18歳未満」だと過度な行政の介入と誤解を招きやすい。 13歳の少女とは合意のうえでも性交すると罰せられる。14歳の場合にはレイプであれば罰せられるが合意のうえでは罰せられない。こういう境目が法令にはこまかくあるので、13歳とか義務教育年齢の15歳とか、そのあたりに児童ポルノのキャラも線を引いたほうがすっきりするかもしれない。 個人的な雑感だが、規制反対派の根拠の乏しい反論と、「表現の自由は無限」とでもいう論法、ただの戦闘的アジテーション、個人だけをターゲットにした魔女狩り、協議会などの一次資料さえもみないその低レベルな議論などなどには、正直辟易した。しかも全面的な規制反対以外に少しでも異論がでると、異分子扱いで叩きまくるその心性

                                    猪瀬直樹ブログから非実在青少年問題について - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                  • The In-game Economics of Ultima Online

                                    Zachary Booth Simpson, Origin Research Fellow 7 Apr 1999 Originally presented at Computer Game Developer's Conference, San Jose, CA; Mar 2000 (c)2002 ZBS. http://www.mine-control.com/zack Please sign my guestbo0k if you find this work useful. Thanks to Ultima Online team members: Raph Koster, Richard Vogel, Starr Long, Damion Schubert Thanks also to: Andrew E. Stivers, Timothy O'Neill Dang, Steve

                                    • 日銀の独立性を侵すのは、例えばインタゲ論争への無理解ではないか? 2008-03-19 - Economics Lovers Live

                                      ネットのニュースのトップで見かけた以下の論説の書き手にこそ僕にはよくよく日本のインタゲ論争を学んで欲しいと思う。 http://diamond.jp/series/tsujihiro/10020/?page=2 このブログを読んでいる人ならばとっくに察しがついているように中川秀直氏のインタゲ論や日銀の独立性に関する議論(中央銀行には目的の独立性ではなく手段の独立性がある)など、その核心部分は暗黒卿@高橋洋一氏の影響があることを。もちろんインタゲも上記論説とは反対に、日本のほぼすべてのインタゲ論者は伸縮的インタゲ論者であり、おまけにリフレ政策の幅広い手法のひとつとしてか考えていない。こんなこの論説が批判しているような厳密なインタゲのルール化のようなものは、例えば2000年ぐらいの『金融政策の論点』(東洋経済新報社)あたりで散見される程度である(うろ覚えなのであとで修正するかも)。 少なくとも

                                        日銀の独立性を侵すのは、例えばインタゲ論争への無理解ではないか? 2008-03-19 - Economics Lovers Live
                                      • メアリー・C・ブリントン『失われた場を探して ロスト・ジェネレーショの社会学』への疑問 2008-12-05 - Economics Lovers Live

                                        一見すると実証的な発言をしているようであるがマクロ経済関係だけに注目しても疑問点があまりにも多すぎる。社会学的アプローチに実証的な批判精神があるのならば、この書はもっと徹底的に批判して読まれるべき書物。多くの著名人の推薦にまどわされたりイメージで評価することがないようにしないといけない。以下、断続的に更新予定。 1 「著者の調査によれば、高校との実績関係を築く傾向が強いのは製造業の企業。経済がサービス業中心に転換していることを考えると、日本の景気が回復しても実績関係が復活する可能性は小さい」(122頁)。 しかし僕が調べたところ 平成14年(製造業への産業別就職率38.1%:23.1% 前者男、後者女性)平成15年(38.2%:23.1%)、平成16年(43.4%:25.6%)、平成17年(47.9%:27.4%)、平成18年(50.1%:27.4%)、平成19年(52.7%:29.4%)

                                          メアリー・C・ブリントン『失われた場を探して ロスト・ジェネレーショの社会学』への疑問 2008-12-05 - Economics Lovers Live
                                        • 豚インフルエンザ情報集(ITOKさん作成) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                          ITOKさんのmixi日記の紹介がとてもいいので、以下にコピペして紹介します。 情報は多分WHOとCDC(アメリカ疾病予防管理センター)を追えばよいでしょう。 ■WHO | Swine influenza http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/ ■CDC - Influenza (Flu) | Swine Influenza (Flu) http://www.cdc.gov/swineflu/ 青年層に重症患者というのはスペイン風邪を思いおこさせます。 メキシコ以外に重症患者が出ていないのは数の問題なのかその他の要因(医療レベル or 医者にかかっていない罹患者がいる)なのか。 とりあえず,メキシコ旅行は及びアメリカ近郊都市への旅行は取り止めが懸命(というか行くのは無謀)でしょうが,アメリカの流行次第では入ってくるのは避けられない状況でしょう

                                            豚インフルエンザ情報集(ITOKさん作成) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                          • 安達誠司『消費税10%後の日本経済』(すばる舎) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                            安達さんの最新作を頂戴しました。ありがとうございます。 消費税10%の効果で日本経済は徐々に低迷するという、ある意味で最悪のパターンにいきそうなことを、消費、雇用などの経済指標を丁寧に読み解いて解説しています。個人的にはこの徐々の低迷シナリオには賛同していて、よくある消費増税ハルマゲドン的なシナリオは安達さんともども否定的です。対応シナリオははっきりしていて、財政政策と金融政策の協調的な政策介入です。これについてもまったく異論はありません。 雇用環境は改善したとはいえ、失われた20年の問題としては、「失われた世代」の生活の問題、そして「無業者」の存在を考えれば、まだまだ経済刺激策の余地は多くあるでしょう。本書では雇用面での「無業者」の存在、フィリップス曲線のシフトと構造的変化の関係、また日銀の量的緩和の側面の「質」への注目など、個人的に興味深い論点を実証的に解説していて読ませます。 また税

                                              安達誠司『消費税10%後の日本経済』(すばる舎) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                            • 竹森俊平「地球を読む」in読売新聞11月21日より - Economics Lovers Live

                                              近所のファミレスにいったら読売新聞があり、そこで竹森さんが論説を寄稿していた。最近の国際経済の良質の展望になっている。 まずG20における米国の主導による経常収支の数値目標導入の頓挫の背景を通して、最近の主要国における内向きな政策志向をするどくまとめている。 例えばドイツ。ギリシャの財政危機を契機に一時期ユーロ圏の崩壊が危惧され、それがユーロ安を招いた。しかしこのユーロ安がドイツ経済の成長率を急速に回復させた。もしマルクだったらマルク高になったから、このユーロのうまみはドイツにとって忘れられない。 このユーロ安の恩恵は、1)通貨安の景気浮揚効果が大きいこと、2)ドイツは経済危機が去ったと判断し財政緊縮に転換した、というふたつの帰結をまねく。 そこでドイツにとってはユーロ圏の安定のためには、米国の量的緩和政策の大規模な増加は為替レートの不安定性をますので批判すべき対象になる。 対して米国は、

                                                竹森俊平「地球を読む」in読売新聞11月21日より - Economics Lovers Live
                                              • bewaadに一言- Economics Lovers Live

                                                リフレ政策支持とかもう言わない方がいいと思う。ちゃんと見てる人はもうそういうふうに君を思っていない。リフレ政策が現実的選択肢にあがってくると、それの批判に特化する。建設的な意見などゼロ。どんなに好意的にみても、君はリフレ政策支持で君に期待していた人たちの気持ち、故ドラエモンの好意すらも逆手にとって(しかも死者に口なしをいいことに、彼がリフレ派という言葉を否定したと嘘まで弄している)、反リフレを扇動するただのノイズです。

                                                  bewaadに一言- Economics Lovers Live
                                                • [床屋政談]鳩山政権崩壊、菅直人江戸時代政権誕生か? 2010-06-02 - Economics Lovers Live

                                                  特に大した感想があるわけでもないが、Twitterで書いたことを(微修正して)まとめただけである。 誰が次の首相になっても、名目経済成長率の目標値で、だいたいその政権の性格がわかる。2%ならば財務省の影響が最も強くかつ増税傾斜度大、3%では多少、政治の力が作用。ただしベースは財政拡張。4%(以上)は現状ではありえないが最も望ましい選択肢。 管直人氏首相になつたら江戸時代が理想らしいので、名目経済成長率の目標値が0とか1%とか、そもそも成長率至上主義を捨てると宣言してもおかしくない。というかそれ(=成長率の目標の放棄)がいまインパクトと熱狂をもって迎えられかねない土壌を日本は有しているかもしれない。 しかし管氏が最近いってるのは、乗数効果11の増税経済学。高橋洋一さんは近著で、これを小野善康さんの助言によるとしている。しかし本当にこれが小野さんの助言なのかなあ? 小野理論では乗数効果がないか

                                                    [床屋政談]鳩山政権崩壊、菅直人江戸時代政権誕生か? 2010-06-02 - Economics Lovers Live
                                                  • 2009-02-01 - Economics Lovers Live 民主党の金融危機対応の経済政策を(竹森・クルーグマン・テイラー風に)評価する

                                                    竹森論説を参考にして、では次期政権の有力候補の民主党の金融危機対応政策をみてみよう。竹森評価だと 減税や補助金は景気対策としてはムダか、あるいは効果がきわめて限定的ということだ。そして公共投資が乗数効果があり、なおかつ無駄な公共投資であればさらに望ましい。 民主党の当面の政策を以下にコピペして、竹森評価からその適否を→の先に○△×で書く。×は竹森評価ではムダかきわめて効果ない、ということ。△は中立的か評価不明、○は効果あり。 http://www.dpj.or.jp/news/?num=14667 .生活を守る経済対策(内需拡大策) (1)「子ども手当」法案(今国会提出)…子ども・男女 →× 平成21年4月より、「子ども手当」を実施する。 なお、平成21年度の支給額は別途検討する。 (2)高速道路の無料化法案(通常国会提出)…国交 → × 平成22年度より都市部を除く高速道路の料金を無料化

                                                      2009-02-01 - Economics Lovers Live 民主党の金融危機対応の経済政策を(竹森・クルーグマン・テイラー風に)評価する
                                                    • The Economics Of Facebook Games

                                                      Last week at SXSW, John Pleasants, CEO of Playdom, spoke about “The Future Of Social Gaming”, but the greatest takeaway was the current economics of Facebook Games. If you are looking to get into the business or are already a player in the space, there were a number of important facts disclosed by Pleasants. What’s clear is that the business is a smaller version of the movie industry with the diff

                                                        The Economics Of Facebook Games
                                                      • RePEc: Research Papers in Economics

                                                        Navigation General principles RePEc services Additional websites using RePEc RePEc help / FAQ Contributing archives Volunteers RePEc history RePEc blog Contacts Quick links MPRA: Munich Personal RePEc Archive EconPapers |   IDEAS: working papers EconPapers |   IDEAS: articles EconPapers |   IDEAS: books EconPapers |   IDEAS: book chapters EconPapers |   IDEAS: software components EconPapers |   ID

                                                        • 原油価格下落でひと息の不安 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                          自分のメモ代わりとして(初歩的な間違い書いてたので訂正。いまさらだがボケたかw 間違えヴァージョンははてブで記録されてるから 笑いの種に見ておいて)。 昨日・今日のニュースを見ますとガソリン価格の値下げが各社ともに採用することになりそうです。もちろん石油関連商品の価格が低下することは、日本の消費者物価指数(CPIの方)を下げ、また景気の減速に歯止めをかけることに繋がるニュースではあるでしょう。 今回、7月以降の石油価格低落の原因については、MURCの原油レポートの分析が一般的なものでしょう(このMURCのレポートは非常にいいです)。要するに日本・欧州・米国・中国などの景気後退局面ないしその予想見込みをうけての需要減少が石油価格の低落を招いているという評価です。これはJames Hamilton教授の分析とも同じです。 教科書的には短期の石油の需要・供給曲線は非弾力的なものです。したがって需

                                                            原油価格下落でひと息の不安 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                          • Behavioral economics - Wikipedia

                                                            Bounded rationality[edit] Herbert A. Simon, winner of the 1975 Turing award, the 1978 Nobel Prize in economics, and the 1988 John von Neumann Theory Prize Bounded rationality is the idea that when individuals make decisions, their rationality is limited by the tractability of the decision problem, their cognitive limitations and the time available. Herbert A. Simon proposed bounded rationality as

                                                              Behavioral economics - Wikipedia
                                                            • 世界経済、息吹き返す「長期停滞論」 Global Economics Trends 編集委員 西村博之 - 日本経済新聞

                                                              世界経済の雲行きがいよいよ怪しくなってきた。2019年の成長率見通しは3%割れ目前だ。鳴りをひそめていた「長期停滞論」も息を吹き返している。政策余地が限られるなか「次の危機」にどう備え、その後の成長の道筋を描くか。目先の対応と構造問題をにらんだ処方箋のあり方をめぐり、議論が活発化してきた。「世界経済は同時減速に直面している」。国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は10月上旬、就任するな

                                                                世界経済、息吹き返す「長期停滞論」 Global Economics Trends 編集委員 西村博之 - 日本経済新聞
                                                              • 若田部昌澄「日銀の失政は明らか」(『Voice』2月号) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                『Voice』2月号頂戴しました、ありがとうございます。本号は、オバマ政権への期待みなぎりまくるクルーグマンのインタビュー、上野泰也さんの連載、暗黒卿の僕は関心がない道州制、山形浩生さんのタバコ文化論などがあるけれども、とりあえず若田部さんの論説が個人的に重要。 ここでは日本銀行の政策の失敗(06年からの利上げ路線が招いた景気失速、デフレ脱却の事実上の放置)を指摘しています。そしてミルトン・フリードマンらの『合衆国貨幣史』をとりあげて、若田部さんは以下のように書いています。 「この本の白眉である大恐慌には、当初ふつうの不況として始まったものが世界的な恐慌へと激化していく過程が詳細に語られている。彼らによるとその大きな原因は政策の失敗。なかでも当時の連邦準備制度理事会(FRB)の失敗にある」 としてFRBの政策の失敗とは、金融機関の倒産が相次ぐ危機的な状況に「最後の貸し手」として適切に行動し

                                                                  若田部昌澄「日銀の失政は明らか」(『Voice』2月号) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                • 2011-11-22 - Economics Lovers Live Z|[話題][経済]山形浩生・稲葉振一郎・田中秀臣クリスマスイブをあなたと共に、SFで

                                                                  お互いに面識を得て10年ほど。いままで一度も三人が同時に同じ空間にいたことはなかったし、ましてや三人でSFを語ったことも、それの経済や社会への見方への影響を語ったこともなし。どんな対話が繰り広げられるのか、まったく不可知。今年最後のトークイベント。現代経済思想研究会の全面的な支援で実現。 自由参加無料! クリスマスイブ最注目の知的イベントはこれ。 “特別セミナー:稲葉振一郎・田中秀臣・山形浩生「SFは僕たちの社会の見方にどう影響しただろうか?」 http://econthought.net/modules/d3blog3/details.php?bid=23 現代経済思想研究会・特別セミナー 稲葉振一郎・田中秀臣・山形浩生・トークイベント 「SFは僕たちの社会の見方にどう影響しただろうか?」 〈来場自由・事前予約不要〉 ●日時:2011年12月24日(土曜)、午後1時〜午後5時(予定) ●

                                                                    2011-11-22 - Economics Lovers Live Z|[話題][経済]山形浩生・稲葉振一郎・田中秀臣クリスマスイブをあなたと共に、SFで
                                                                  • (定額給付金やるなら)「国民全員に10~20万円を!」 コメントしましたin 『夕刊フジ』4月4日 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                    「1世帯30万円」実はケチケチ!? 1000万世帯が対象なら…たった3兆円 識者「国民全員に10~20万円を!」 1)1000万世帯に30万円を配っても3兆円にすぎない 2)経済の落ち込みを防ぐには12兆~20兆円の規模が必要 3)国民一律10万~20万円給付すべき 4)フリーランスや自営業者などの場合、ここ2カ月で所得が減少したとを書類で証明することも難しい。そのため請求の制約が厳しくなり、結果として十分なおカネが国民に行きわたらない。 5)ポスト安倍を狙う岸田政調会長の思惑など。政治ゲームの貧困。 www.zakzak.co.jp

                                                                      (定額給付金やるなら)「国民全員に10~20万円を!」 コメントしましたin 『夕刊フジ』4月4日 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                    • 山形浩生『訳者解説 新教養主義宣言リターンズ』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                      個人的にも嬉しい山形さんの最近訳した本の解説の一挙収録+その解説の解説つき。 しかし考えてみれば、山形さんや稲葉さんたちと知り合わなければ僕の人生もつまんないものだったろう。彼らの翻訳や本を読んだ人も同じ感想を抱くに違いないと信じている。特にこの解説が付された翻訳には一貫したテーマが流れていると思う。それは「人間の選択の意味」というものだ。無意識、意識、そして外部からの条件付けなど、それらの話題の中で、常に問われているのが、人の平平凡凡な日々の選択とそれが伴う興味深い(あるいはこれまた凡庸な)結果の意味を、よ〜く考えていこう、というのが、僕が最近の一連の山形さんの訳業から得ている重要なメッセージである。 ちょうど「新教養主義」とはどんな意味なのか考えていたこともあり、本書でその最新の全貌を知ることができるのも嬉しいことである。 ところで本書に収録された解説がついた訳書について、このブログで

                                                                        山形浩生『訳者解説 新教養主義宣言リターンズ』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                      • 取調室雑感 - 2009-05-18 - Economics Lovers Live

                                                                        もちろん被害者で警察署に今日行ったわけだけどw そこで取調室というものに生まれて始めて入った。といっても事務フロアの片隅に簡易のべニアで囲んだような空間なんだけど。1対一の机と椅子があって、あとは簡単な空調、電話が据え置かれてあるくらい。 そこでまっさきに嫌〜な感じになったのは、その取り調べる側の椅子は革張りの手すりがついたそこそこましな椅子。対して僕はただの折りたたみのパイプ椅子。 なんか被害を訴えにきたのに、もう気分は犯罪者 笑。椅子の高さも調べる方が高く調整してある。 取り調べてくれたのは、ちょい目つきは怖いがw、話してみるとただの人のいいおじさんなので、なんでこういう風に椅子が不平等なのかw 聞いてみた。応接室では刑事関係の事件の話を聞くわけにもいかないので、申し訳ないけどここで、と前ふりしたんだけど、まさか僕の口から椅子の不平等について不満を聞かされるとは思ってなかったみたい。「

                                                                          取調室雑感 - 2009-05-18 - Economics Lovers Live
                                                                        • Economics, Technology & Media

                                                                          やっと、怒濤の一週間が終わりました。しかしひどい有様です。ただ、米国の金融村の株が壊滅するのは当然ですが、東京はちょっと見境なく売られすぎではないでしょうか。「震源地」の米国の株でさえ、全体的に下げてはいても、一応の「見境」は少しは残っているような気がします。 円が急伸で、先進国の経済は減速、中国なども先行き不透明ということで、しかも世界の株式市場全体がこの有様では、日本の輸出関連の優良株や値がさ株は相当やられても仕方はないと思いますが・・・。 そこで、金融村や、資本財などの「今そこにある」恐怖と直面している「ホット(と言うよりはコールド)」な世界や、値がさのグロース銘柄とは少しだけ離れた地味なところで、手許にある数字でいくつか代表的な銘柄の9月の最初の寄り付きから今週の引けまでの下げ具合を見てみました(下はあくまで手許の数字の羅列で、本当の意味では比較できる企業ではないですし、もちろん包

                                                                          • [雑談]意味わからん - 2009-10-12 - Economics Lovers Live

                                                                            13億円が少額だからどんな効果があるのか、それを民主党が凍結したからといって雇用対策が阻害されるとはいえない、という話をみた。 ああ、この人たちは13億円というおカネの多寡だけみて、その対費用効果なんかまったくみてないんだなあ。その理屈でいえば金額さえ大きければいいみたいな暴論と同じなわけ。まあ、その人は大学生に就職支援すれば既存の失職者の求職を圧迫するなどと完全に政策の割当を間違えている。その一方ではなぜか大学の就職市場について知らないといいながらその就職市場について語っている。かなり確信的に。不思議でたまらん。知らないことに積極的に発言するのはおかしいと思うし、それよりも少しは学生の就職に実際にかかわればいいのに。 さて例えばひとつの大学あたり250万円(とりあえず仮定)が年間に就職支援として配布されるとすれば、それがどんなに有効か、有効ではないか、前も書いたが有効ではない可能性もある

                                                                              [雑談]意味わからん - 2009-10-12 - Economics Lovers Live
                                                                            • マンキューが人為的インフレ政策を放棄した?ーそんなことはない - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                                                                              池田信夫氏のブログから マンキューも一時、人為的インフレを提案したが、私がEメールで問い合わせたところ、クルーグマンの1998年の論文も読んでいなかった。その後は、彼もこの種の議論はやめた。 マンキューの人為的インフレ案としては、マイナスの実質金利政策が有名である。もちろん池田氏もそれを念頭に上記のようなことを書いているのだろう。しかし、彼はマンキューのブログをちゃんと読んでから書いた方がいいと思う。マンキューはブログの8月2日づけのエントリーで、テイラー・コウェンの人為的インフレ政策の記事に関連して、自分のマイナス実質金利政策を紹介している。ここhttp://gregmankiw.blogspot.com/2009/08/case-for-more-inflation.html さてマンキューのマイナス実質金利政策については、ハリセルブログが詳しく解説しているので、そこから引用しておく。

                                                                                マンキューが人為的インフレ政策を放棄した?ーそんなことはない - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                                                                              • コロナに効くか「行動経済学」 外出抑制やワクチン Global Economics Trends 編集委員 西村博之 - 日本経済新聞

                                                                                新型コロナウイルス禍による不自由な生活も2年目。自宅にこもる生活にうんざりした人びとは街に繰り出し、連休中も各地の繁華街はにぎわった。人びとはなぜリスクを顧みずに街に出るのか。そして、どうすれば不要な外出を抑えられるのか。最新の行動経済学の研究は、多くのヒントを与えてくれる。たとえばテレビが映し出す繁華街の人混みは、それ自体が人びとのガードを緩める要因になるという。「ほかの人も出かけているから

                                                                                  コロナに効くか「行動経済学」 外出抑制やワクチン Global Economics Trends 編集委員 西村博之 - 日本経済新聞
                                                                                • Cowles Foundation for Research in Economics

                                                                                  Conferences and Workshops The Cowles Foundation hosts several distinguished annual and bi-annual conferences serving different areas of economic disciplines.