チリ・サンティアゴで開催されている国際地理学会に参加中です。学会の前に,北方のコピアポ市周辺を回る巡検に参加しました。その際に,3.11の津波が地球の裏側まで到達し,被害が生じた場所を訪れました。場所は Puerto Viejo という海岸の集落で,コピアポ市の北西にあります。 砂礫層の台地が削られてできた湾入部に,たくさんの家屋があります。大半は常住の家ではなく,夏季に海に滞在する人たちの別荘で,ベニヤなどを組み合わせて建てられています。土地の所有ははっきりしておらず,違法建築なのですが,地域の習慣もあり,強引に撤去したりはしないそうです。 台地の縁辺から集落を見たところです。 チリの海岸部は日本と同様に津波の危険が高いので,台地の上には津波の際に逃げるべき場所を示すサインがありました。大きな津波が来れば Puerto Viejo の集落は壊滅すると思われますが,今回,日本の沖から到達し