働く世代のがん患者が仕事を続けるには、体力の回復・維持、身体機能の改善は大切な要素になる。近年、がんによる身体機能の低下や、手術など治療の過程で起こる障害に対するリハビリテーションが広がってきている。自身もがんになったライター、福島恵美が、がんになっても希望を持って働き続けるためのヒントを探るシリーズ。日本のがんのリハビリテーションをけん引してきた、慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室の辻
春は異動や転勤など、居場所が変わりやすい季節であり、新たな出会いも増えやすい。初対面の相手とは、互いに緊張しがち。そんな出会いのシーンでも、自然な笑顔があれば、気持ちがほどけるが、これが意外に難しい。笑顔が素敵な人を見ると、うらやましささえ覚える。 書店に並んでいる、人付き合いのマニュアル本には、初対面の相手と打ち解けるテクニックがいくつも紹介されている。ただ、それらの多くはある種の「型」を求めている。たとえば、「相手のことを、名前で呼ぶ」もその一つ。肩書ではなく、本名を繰り返せば、距離感が縮まると説く。間違いではないだろう。しかし、それだけで相手の気持ちがどれだけほぐれるのかはよくわからない。 多くのアドバイスは言語表現が中心になっている。確かに言葉遣いは大事だ。物言いで雰囲気をよくするテクニックもいくらかの効果は見込めるはずだ。でも、近年は「非言語コミュニケーション」の価値が広く知られ
社員がいきいきと働き、高いパフォーマンスを発揮する職場をつくるには何が必要か。産業医として多くの企業で社員の健康管理をアドバイスしてきた茗荷谷駅前医院院長で、みんなの健康管理室代表の植田尚樹医師に、具体的な事例に沿って「処方箋」を紹介してもらいます。 冬になると気分が晴れないと感じる人もいるかと思います。もし毎年のように、気分の落ち込みや体調不良を覚えるのなら、「冬季うつ」「冬うつ」と呼ばれる「季節性うつ病」かもしれません。新型コロナウイルス感染拡大による在宅勤務などで、こもりがちな昨今だからこそ、気をつけたいところです。 20年来、毎年冬になると体調不良金融機関に勤める50歳代男性の事例です。 この20年ほど、毎年冬を迎えると体調不良を覚えるといいます。症状は上半身の発汗や、頭痛、動悸(どうき)などで、集中力の低下、心身疲労で仕事に支障をきたすこともしばしば。1回休職したことがありました
ケガをしたわけでもないのに、体のどこかが動かしにくい、痛いと感じることってありますよね。それは習慣に任せて惰性で体を動かしていることによって、気づかないうちに緊張しているせいかもしれません。そこで、無意識に入ってしまう緊張が体に及ぼす影響についてを日々探究しているアレクサンダーテクニークの実践者が、習慣の裏に潜む先入観と動作の関係を解剖学を交えて考察し、思考から体の使い方を変える方法を提案します。37回目のテーマは「股関節が詰まりを感じる」です。 股関節が詰まる要因は胴体と脚に対する考え方 股関節に何かが挟まっているような感じがするなど、股関節が詰まって脚が動かしにくいという人は多いようです。股関節は体の中で最も大きな関節で、胴体と脚をつないで非情によく動かすところですから、デスクワークでちょっと座りっぱなしになっただけでも動かしにくくなったと感じることでしょう。 運動不足によって筋肉が固
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