NEologdは新語や固有名詞に強い形態素解析用辞書として有名ですが、2020年の9月を最後に更新がありません。実用上の問題は大きく分けて2つあります。 新語・固有名詞が供給されない 不具合が修正されない 1つ目も重要なのですが、今回フォーカスするのは2つ目の点です。 私は個人開発でazooKeyという日本語入力アプリケーションを開発しています。かな漢字変換用辞書の生成の目的でNEologdを使っているのですが、この用途では品詞と読みの正確性がクリティカルになってきます。しかしNEologdの辞書では「ヤバい」が固有名詞になっていたり、「光GENJI」に「イチ」と読みがついていたりします。これは回り回ってかな漢字変換の性能に影響を与えるので、可能な限り修正したい不具合です。 しかし、更新がない以上、自前でどうにかするしかありません。 不具合への対処 当初この手の問題は実行時に動的に適用する