元厚生次官ら連続殺傷事件で、殺人容疑などで再逮捕された小泉毅容疑者(46)が、埼玉県警と警視庁の合同捜査本部の調べに対し、「2〜3年前に、宅配業者を装った男が民家に押し入る事件があったのを報道で知り、(手口は)これしかないと思った」と供述していることが5日、分かった。 小泉容疑者はこれまでの調べに対し、10年前に襲撃を決意してさいたま市に転居したと供述。捜査本部は長期間にわたり計画を練っていたとみて調べている。 また、11月17日午後7時ごろにさいたま市の元次官、山口剛彦さん(66)夫妻を襲撃する直前、山口さん宅から南西に約250メートル離れた駐車場にレンタカーを止め、下見に行ったことも判明。雨戸が閉められているのを見て、夫妻が家にいると思い、車に戻って犯行に使う段ボール箱などを持ち出したと話しているという。
「愛犬の敵討(かたきう)ち」のため、両親にウソをついて埼玉県内に転居し、襲撃の資金として1000万円がたまったからといって会社を辞める――。 元厚生次官宅襲撃事件で4日、殺人と殺人未遂容疑で再逮捕された小泉毅容疑者(46)が歴代厚生次官の襲撃を思いついてから、実行に移すまでの経緯を詳細に供述していることがわかった。34年前に処分された飼い犬とみられる動物の体毛を大切に保管していたことも判明。今後の捜査の焦点は、襲撃を決意した直接のきっかけや、飼い犬の死に異常な執着を見せた理由の解明に移る。 「大人が信じられなくなり、襲撃を考えるきっかけになった」 捜査幹部によると、小泉容疑者は取り調べの中で、12歳だった1974年4月、地元の山口県柳井市の保健所で飼い犬のチロが処分された時の心境を説明したうえで、「初めは保健所を管轄する厚生省の大臣を殺してやりたいと思っていたが、大学で実際に権力を握ってい
元厚生次官ら連続殺傷事件で、埼玉県警と警視庁の共同捜査本部は4日、さいたま市の山口剛彦さん(66)夫妻を殺害し、東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻、靖子さん(72)を刺傷したとして、殺人と殺人未遂容疑で、無職の小泉毅容疑者(46)を再逮捕し、合同捜査本部を設置した。小泉容疑者は山口さん宅から現金などを盗んだことをほのめかしており、合同捜査本部は事件の全容解明にあたる。 調べでは、小泉容疑者は11月17日夜、宅配便業者を装い、山口さん宅を訪問。対応に当たった山口さんと妻の美知子さん(61)を柳刃包丁で相次いで刺して殺害。また、翌18日午後6時半ごろには、同様の手口で靖子さんを同じ柳刃包丁で刺し殺害しようとした疑い。 これまでの調べで、山口さん宅の1階室内に土足痕があり、小泉容疑者が出頭時に所持していたスニーカーと足跡が一致。1階ダイニングにあった財布2つには紙幣は入っていなかった。 小泉
【元厚生次官ら連続殺傷】「守屋被告の報道みて、妻狙おうと思った」 (1/2ページ) 2008.12.4 11:59 元厚生次官ら連続殺傷事件で、小泉毅(たけし)容疑者(46)=銃刀法違反容疑で逮捕=が、埼玉県警と警視庁の共同捜査本部の調べに対し、元次官だけでなく妻まで襲撃した理由について「1年前に元防衛事務次官の守屋武昌被告(64)の汚職事件をめぐる報道を見て、官僚の妻(57)もヒエラルキーの上にいる人間だと思った」という趣旨の供述をしていることが4日、分かった。守屋被告の妻は昨年11月、収賄容疑の共犯として逮捕され、不起訴処分(起訴猶予)となっていた。 捜査本部は同日午後、さいたま市の山口剛彦さん(66)夫妻殺害と東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻、靖子さん(72)刺傷の殺人と殺人未遂容疑で小泉容疑者を再逮捕し、身柄を警視庁から県警浦和署に移送、合同捜査本部を設置する。 小泉容疑者
元厚生次官宅襲撃事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された小泉毅容疑者(46)が出頭に使った車から押収された作業着の付着物から、さいたま市南区の自宅で殺害された山口剛彦さん(66)夫妻のDNAのほか、小泉容疑者のDNAも検出されたことがわかった。 小泉容疑者は夫妻殺害とともに、東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻靖子さん(72)襲撃も認める上申書を警視庁と埼玉県警の共同捜査本部に提出しており、捜査本部は4日、両事件の実行犯として、同容疑者を殺人と殺人未遂の両容疑で再逮捕する。 同日、身柄を警視庁から同県警浦和署に移し、殺害時の詳しい状況や動機の解明を進める方針。 捜査幹部によると、小泉容疑者が先月22日夜、警視庁に出頭した時に使った軽乗用車からは、ナイフなど刃物10本や作業着、靴、段ボールなどが押収された。 このうち、宅配便業者を装うために着用したとみられる作業着から、血液などの付着物が採取され
小泉毅容疑者の自宅アパートを調べる捜査員とカーブミラーに映る大勢の報道陣=11月26日午前11時8分、さいたま市北区 元厚生次官ら連続殺傷事件で、無職の小泉毅(たけし)容疑者(46)=銃刀法違反容疑で逮捕=が埼玉県警と警視庁の共同捜査本部に、「恨みを晴らすため1000万円をこつこつため、埼玉に引っ越した」と供述していることが3日、分かった。捜査本部は小泉容疑者が転居前に倹約して約1000万円を預金していたことを確認。元次官らの大量殺害計画を進めるため、長年かけて“軍資金”を用意していったとみている。 捜査本部は、さいたま市の山口剛彦さん(66)夫妻殺害と東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻、靖子さん(72)刺傷の両事件について、動機や犯行の準備行為が同一なことから一体と判断。4日に殺人と殺人未遂容疑で小泉容疑者を再逮捕し、身柄を県警浦和署に移送、合同捜査本部を設置する。 一方、小泉容疑者
小泉毅容疑者が吉原健二さんの妻、靖子さん刺傷について「助けを求められ、とどめを刺せなかった」と供述していることが3日、分かった。一方、連続殺傷事件の動機は「34年前に保健所に殺された飼い犬の敵を討ちたかった」との供述で一貫しており、取り調べ中、処分された飼い犬の話をするときは時折涙ぐむ場面もあるという。 これまでの調べでは、山口剛彦さん夫妻は17日夕、さいたま市の自宅で刺殺され、靖子さんは18日夕、東京都中野区の自宅で刺され重傷を負った。吉原さん宅に残っていた血痕や足跡などから、靖子さんは小泉容疑者から逃げ回り、外に出て助けを求めたとされる。 小泉容疑者は両事件の犯行を全面的に認めた上で、靖子さんを殺害しなかった理由について「助けを求められたから、とどめを刺せなかった」と供述しているという。 また、動機とされる飼い犬の処分をめぐっては、小泉容疑者が出頭前に山口県柳井市の父親に送った手紙の中
心当たりが全くないのにつけ狙われる。見ず知らずの他人に、自宅を突き止められる――。 元厚生次官宅襲撃事件の手口とよく似た、筋違いで陰湿な脅迫や暴力が相次いでいる。一方的な思い込みが、理不尽な犯罪へとエスカレートする前に、防ぐ手立てはあるのだろうか。 今年9月。福島県郡山市の結婚相談所に、フェンシングの剣や大型ナイフを持った派遣社員の男(34)が押し入ってきた。男は12本もの刃物を持っており、駆け付けた警察官に銃刀法違反容疑で現行犯逮捕されたが、相談所の担当者たちや、登録している派遣会社の社員の殺人を計画していたことが判明した。 動機は「思うように女性を紹介してもらえなかったため」。相談所の担当者は「苦情のメールは来ていたが、お客様の一人と思っていた。まさか私たちが狙われるとは」と今でも戸惑いを隠さない。 金沢市の山出保市長(77)は昨年9月、自宅に「けがをさせるぞ」という脅迫状が郵送されて
元厚生次官宅襲撃事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された無職小泉毅容疑者(46)が「1年前にも襲撃しようとしたが、思いとどまった」と供述していることがわかった。 今回の襲撃事件を11月に実行した理由については「夕方に暗くなるのが早くなり、逃走しやすくなるから」と話していることも判明した。 捜査幹部によると、小泉容疑者は都内のコンピューター関連会社を退職した約2年前から、ナイフの収集を始めたが、「1年前には襲撃を実行しようと思っていた」と供述しているという。 10本の中には、殺傷力の高い両刃のダガーナイフもあった。 警視庁と埼玉県警は、小泉容疑者が1年前に襲撃を断念した理由や、その後、心理状態がどのように変化したのかが動機解明のカギになるとみて取り調べを続けている。
元厚生次官宅襲撃事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された無職小泉毅容疑者(46)が東京都内のコンピューター関連会社を2年ほど前に辞めた際、約1000万円に上る預貯金があったことがわかった。 現在の残高はほぼゼロで、退職前後に借りた銀行の無担保ローンなどは約300万円に膨らんでいる。捜査幹部によると、小泉容疑者は「孤立していた」「(襲撃事件は)決起だから悔いはない」と供述しており、警視庁は、経済的に追い詰められたことが、「犬の仇(あだ)討ち」という不可解な動機の背景にあるとみて調べている。 捜査幹部によると、小泉容疑者は佐賀大理工学部を中退した後、1986年〜92年にかけ都内や神奈川県内で、コンピューター関連など少なくとも三つの会社に勤務。アルバイトなどを経て、94〜95年に山口県と広島県でアイスクリーム卸売会社に勤めた後、98年8月に、さいたま市内に移り、ある時期から都内のコンピューター関連会社
私は46歳の小泉容疑者とは同世代であり、彼がかつてソフトウエア会社に就職歴があり同業であったこともふくみ、同じ時代を社会に揉まれて過ごしてきた人間として、今回の凶行を犯した彼を人ごととして捉えにくいです。 同情とかではなく彼を今回の凶行に至らせた真の理由が知りたいです。 今日は本件を取り上げてみます。 ●小泉容疑者、報道各社に犯行声明メール〜犯行動機は「ペット処分され腹立った」 読売新聞電子版速報記事から。 小泉容疑者、読売新聞にメール…「今から自首する」 小泉毅容疑者が警視庁に出頭する約2時間前の22日午後7時すぎ、読売新聞東京本社に「元厚生次官宅襲撃事件について」というタイトルで「最初から逃げる気は無いので今から自首する」と書かれたメールが届いた。 警視庁は内容から、小泉容疑者本人が書いた可能性が高いとみて調べている。 メールには「今回の決起は年金テロではない」「34年前、保健所に家族
元厚生次官宅襲撃事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された無職小泉毅容疑者(46)が東京都内のコンピューター関連会社を3年ほど前に退職した後、自宅での株のネット取引を始めたものの、利益をほとんど得られていなかったことがわかった。 小泉容疑者は襲撃のために準備した10本の刃物のうち、1本を退職した前後に購入したと供述しており、警視庁と埼玉県警は、職を失ったことが、歴代厚生次官の襲撃計画を考えるきっかけになった可能性があるとみて、取り調べを続けている。 捜査幹部によると、小泉容疑者の供述では、東京都内のコンピューター関連会社に勤務していた3年ほど前、複数の銀行で、それぞれ数十万円の無担保ローンを組んだ直後、会社から退職するよう迫られて職を失った。 その後は、さいたま市北区の自宅アパートでインターネットで株取引などをしていたが、ほとんど利益が出ない状態が続き、現在のローンの総額は約300万円にまで膨らん
「飼い犬殺した厚生省」実は筋違いだった…小泉容疑者「えっ」 2008年11月27日(木)03:05 元厚生次官宅襲撃事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された無職小泉毅容疑者(46)が捜査当局の取り調べで、「保健所に殺された犬の 仇 ( あだ ) 討ちが襲撃の動機だった」とする供述に対し、保健所の所管は厚生労働省ではないと取調官に指摘され、「えっ」と絶句していたことがわかった。 保健所を運営しているのが都道府県や政令市だという事実を「知らなかった」とも話しているという。警視庁と埼玉県警は、小泉容疑者が「自分の飼い犬を殺したのは厚生省」と思い込んだまま、一方的な憎悪を募らせたとみて調べている。 捜査関係者によると、小泉容疑者は22日夜に東京・霞が関の警視庁に出頭した直後から、「自分の犬を殺したのは、保健所であり厚生省。自分は犬の 敵 ( かたき ) を討つために生きてきた」などという供述を繰り返して
元厚生事務次官宅への連続襲撃事件で、銃刀法違反容疑で逮捕されたさいたま市の無職小泉毅(たけし)容疑者(46)が、警視庁の調べに「襲撃する対象者の行動を把握しやすい時期なので11月を狙った」と供述していることがわかった。捜査関係者が明らかにした。同庁は、小泉容疑者が歴代の厚生次官などの自宅を調べるなど準備を進めながら、決行時期も綿密に練って決めていた疑いが強いとみている。 小泉容疑者が22日に警視庁に出頭した際に乗っていたレンタカー内にあった2個の段ボール箱のうち、1個に張られた伝票に書かれていた名前は元社会保険庁長官だったことも判明。元次官宅の2件に続き、元社保庁長官を襲撃する計画で、17日からの3日間にこれらを含む5件の襲撃計画を具体的に立てていたと供述しているという。 小泉容疑者は、11月に襲撃を実行した理由について、「12月や1月は、歳末や年が変わって慌ただしく、忘年会や新年会が
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