共同通信の記事によると、孵化後3-4日目のひよこには、数の足し引きといった簡単な計算能力があるらしい。イタリア・トレント大とパドバ大の研究チームによる結果で、ロンドン王立協会の会報に発表された。 ひよこには孵化後に初めて見たものを親とみなしてついていく「刷り込み」の習性と、数が多い方の集団に寄っていく傾向がある。これらの性質を利用して、5つの黄色いボールを親だと刷り込まれたひよこに対し、ひよこの目の前でボールを二つの衝立の後ろにいくつかずつ隠してやると、ひよこは常にボールを多く隠している衝立のほうへ近づいていったそうだ。こうした実験から、ひよこに数の加減能力の存在が推定できるということらしい。結果もさることながら、よくこういう実験を思いつくものですね。