昨年、安倍元首相銃撃事件で旧統一教会と政治の関係がクローズアップされ、宗教2世の問題などが大きな話題となった。国会において成立した不当寄附勧誘防止法も、多くの旧統一教会の被害者の証言などが世論を動かしたことによるものだ。しかし、法律の施行後、急速に関心が失われたようになり、教団と政治家との関係はうやむやになりつつある。はたしてそれでよいのか。 福岡でも活発な旧統一教会の活動 国が旧統一教会の宗教法人としての解散命令請求を出すのかどうか、注目が集まっている。文部科学省・文化庁が半年間にわたり、5回質問権を行使したが、旧統一教会側はのらりくらりと対応し、なかなか前進しない。 国をあざ笑うかのように、5月の連休中、旧統一教会は韓国で大規模な合同結婚式を行い、多数の日本人信者が参加した。「聖地」とされる清平(チョンピョン)では、巨額の資金を投じて「天苑宮」なる豪華宮殿が建設中である。社会通念上、法