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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (30)

  • すばる望遠鏡の探査が、宇宙の新しい物理を示唆

    すばる望遠鏡による、宇宙におけるダークマター分布の探査結果がまとめられた。宇宙の構造形成の進行度合いを計算した結果、前提となる宇宙の標準理論にほころびがあることが示唆されている。 【2023年4月11日 すばる望遠鏡】 現代の宇宙論において標準とされる理論によれば、宇宙は約138億年前のビッグバンで誕生し、膨張を続けている。標準理論は、通常の物質とダークマターやダークエネルギーの存在比、宇宙初期に存在した物質の分布のゆらぎ具合を表すパラメーターなどからなるシンプルなものだが、多くの観測データを説明することに成功している。しかし、ビッグバンは当にあったのか、ダークマターやダークエネルギーの正体は何なのかなど、同理論には多くの謎が残されている。 日台湾・米国の研究者からなる国際共同研究チームは、2014年から2021年にかけて、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「ハイパー・シュプリーム・

    すばる望遠鏡の探査が、宇宙の新しい物理を示唆
  • 星形成の運命を決めた天の川銀河の棒構造

    天の川銀河に棒状構造ができることで、星形成が進む領域と止まる領域が生じることがシミュレーションで明らかになった。天の川銀河の歴史を解明する新たな成果だ。 【2022年9月16日 国立天文台CfCA】 私たちが住む天の川銀河は、中心部の星々が細長い楕円体状に分布する「棒状構造」を持った棒渦巻銀河であることが観測からわかっている。この棒状構造は、天の川銀河の広い範囲で星やガスの運動に影響を与えているはずだ。 天の川銀河の構造を極方向から見た図。円盤の中心部に星が細長く集まる「棒状構造」があり、棒の両端付近から渦巻腕が伸びている。棒状構造の中心には「中心核バルジ」と呼ばれる、さらに星が集中する領域がある(提供:国立天文台) 近年、位置天文衛星「ガイア」などによって天の川銀河の一つ一つの星々の位置と運動が精密に観測されるようになり、棒状構造の大きさや回転速度が明らかになってきた。しかし、天の川銀河

    星形成の運命を決めた天の川銀河の棒構造
  • ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の初成果

    NASAは、調整が完了したジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による初めてのフルカラー画像などの成果を発表した。 【2022年7月14日 NASA】 NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)は昨年12月25日の打ち上げ後、その性能がフルに発揮できるように半年間にわたって展開と調整が続けられてきた。7月12日、最初のフルカラー画像(赤外線観測データをもとにした擬似カラー画像)および分光観測データが公開された。 「日、人類がこれまでに見たことのない、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による画期的で新しい宇宙の景色を披露いたします。これまで撮られた中で最も深い宇宙の眺めを含むこれらの画像は、私たちがどのように問えばよいかすらわかってない疑問にウェッブがどう答えてくれるかを示しています。その疑問を通じて、私たちは宇宙およびその中の人類の居場所についてよりよく理解できるでしょう」(NASA長官

    ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の初成果
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    quick_past 2022/07/17
    偉大な科学的成果の一つ。マイルストーンになりうる偉業
  • 「はやぶさ2」は拡張ミッション「はやぶさ2♯」へ

    小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトが6月末で終了し、新たに2つの小惑星を目指す拡張ミッション「はやぶさ2♯」に引き継がれた。 【2022年7月5日 JAXAはやぶさ2プロジェクト】 探査機『はやぶさ2』は2020年12月6日に地球に帰還し、小惑星リュウグウの試料を納めたカプセルを地球に向けて分離した後、新たに2つの小惑星「2001 CC21」「1998 KY26」を目指す「拡張ミッション」に入っている。 現在の「はやぶさ2」は地球から約2億1850万kmの位置にあり、1つ目の目標天体2001 CC21に向かって、6月28日からイオンエンジンの運転を開始したところだ。10月ごろまで運転を続けた後、2025年まではエンジンを使わない慣性飛行となり、2026年7月に2001 CC21へのフライバイ(接近通過)が行われる。その後は、2027年・2028年に地球でスイングバイをした後、2031

    「はやぶさ2」は拡張ミッション「はやぶさ2♯」へ
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    quick_past 2022/07/06
    それでも先進技術にお金がおりてこない日本。お金が回るのは、アメリカ主導の事業に金を流したり、月行きチケットを金で買うことばかり。
  • 水星探査機「ベピコロンボ」、2回目の金星フライバイ

  • ベテルギウスの爆発は10万年以上先になりそう

    ベテルギウスの明るさの変化を理論分析した結果、超新星爆発を起こすまでまだ10万年程度の時間が残されていることがわかった。 【2021年2月12日 カブリIPMU】 オリオン座の肩の位置に輝く1等星ベテルギウスは、恒星進化の最終段階にある赤色超巨星で、「いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない」と言われることが多い。2020年初めに前例のないほど大幅に減光し一時的に2等星になった際には、爆発のときが迫っているのではないかとの憶測もあった。だが最新の研究によれば、どうやら私たちが超新星を目撃できる可能性は低そうだ。 (上段)ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTで撮像された2019年1月(左)と2019年12月(右)のベテルギウス。(下段)最近のベテルギウスの光度変化(提供:(上段)ESO/M. Montargs et al.、(下段)L. Molnar, AAVSO, UCSD/SMEI,

    ベテルギウスの爆発は10万年以上先になりそう
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    quick_past 2021/02/13
    宇宙的な規模で言えば、10万年なんてのは一瞬。偏光が大きくなったからって、数年の間に爆発が観測できる。なんて騒いでたのがおかしいだけ。「もうすぐ」が宇宙規模と我々の感覚ではちがう
  • 「金星にリン化水素のシグナル」は、二酸化硫黄の見間違い

    金星の雲からリン化水素(ホスフィン)を検出したという昨年の発表は、より高い高度に存在する二酸化硫黄で生じた吸収を見間違えていた可能性が高いことが示された。 【2021年2月3日 ワシントン大学】 2020年9月に英・カーディフ大学のJane Greavesさんたちの研究チームは、金星の雲からリン化水素(ホスフィン、PH3)を検出したという成果を発表した(参照:「金星の大気にリン化水素を検出」)。 研究チームは2017年にハワイのジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡(JCMT)で金星の大気から放射される電波を観測し、周波数266.94GHzの位置に吸収線を発見した。この周波数の近くにはリン化水素だけでなく二酸化硫黄(SO2)の吸収スペクトルも存在するため、吸収線の正体を突き止める追加観測が2019年にアルマ望遠鏡で行われた。その結果、JCMTで見つかった吸収線よりやや周波数が高い267.

    「金星にリン化水素のシグナル」は、二酸化硫黄の見間違い
  • 太陽系の内惑星と外惑星は世代が違った

    太陽系形成に関する数値実験から、太陽系内の惑星が2つの異なるタイミングで形成されたとする新しい理論が提唱された。 【2021年1月27日 オックスフォード大学/バイロイト大学】 太陽系の惑星のうち地球や火星などは主に固形成分でできていて、木星や土星にガスや水などの蒸発しやすい物質が多く集まっている。従来、この差は単にどれだけ太陽に近い所で形成されたかの違いであると解釈されてきた。 英・オックスフォード大学のTim Lichtenbergさんなどの国際研究チームは、そもそも惑星が形成された時期も2段階に分かれていた可能性をシミュレーションにより明らかにした。 最近の原始惑星系円盤の観測や隕石の分析からは、これまでの想定と違い、太陽が誕生してからわずか20万年ほどで惑星の形成が始まったこと、その形成は太陽系内の限られた領域で起こったことを示す証拠が得られている。 鍵を握るのは「スノーライン」、

    太陽系の内惑星と外惑星は世代が違った
  • 2020年12月下旬 木星と土星が大接近

  • 「はやぶさ2」大気圏再突入コースに軌道変更完了

    【2020年12月1日 JAXA はやぶさ2プロジェクト】 「はやぶさ2」は12月1日現在、地球から約190万km(月までの距離の5倍)の距離まで近づいている。「はやぶさ2」運用チームは、11月26日の16~17時(日時間、以下同)にかけて、地球から約350万kmの位置で3回目の最終軌道修正「TCM-3」を行い、予定通りの軌道修正を完了した。この軌道変更によって、「はやぶさ2」は地球上空の高度290kmを通過する軌道から、オーストラリアのウーメラ管理区域(WPA)上空で大気圏再突入する軌道へと移った。 カプセルの大気圏再突入までの軌道修正。11月26日の「TCM-3」で「はやぶさ2」は地球大気圏に突入するコースに乗った。画像クリックで表示拡大(提供:JAXA、以下同) 小惑星リュウグウのサンプルを納めた再突入カプセルをWPAの区域内に正しく着地させるためには、「再突入回廊」と呼ばれる決ま

    「はやぶさ2」大気圏再突入コースに軌道変更完了
  • 地球帰還後の「はやぶさ2」は2031年に小惑星1998 KY26へ

    12月6日に地球に帰還する「はやぶさ2」が、カプセル分離後に別の小惑星「1998 KY26」に向かうことが決まった。到着は2031年の予定だ。 【2020年9月15日 JAXA はやぶさ2プロジェクト/文部科学省】 JAXA宇宙科学研究所の小惑星探査機「はやぶさ2」は、9月15日から地球帰還に向けた最終誘導の段階に入った。「はやぶさ2」は12月6日に地球に帰還し、小惑星リュウグウのサンプルを格納したカプセルをオーストラリアのウーメラ砂漠に向けて分離することになっている。カプセルを分離した後の「はやぶさ2」は軌道修正を行い、地球から離脱する。 地球圏を離れた「はやぶさ2」にはまだイオンエンジンの燃料が半分ほど残っているため、プロジェクトチームは「はやぶさ2」をさらに別の天体の探査に向かわせる「拡張ミッション」を行うことを検討し、目標天体の候補として2個の小惑星「2001 AV43」と「199

    地球帰還後の「はやぶさ2」は2031年に小惑星1998 KY26へ
    quick_past
    quick_past 2020/09/17
    とはいえ、設計寿命は大幅に超過するわけで、もし到着すればもうけもの程度で考えたほうがいいと思う。部品の耐用年数や軌道計算の検証がメインじゃないかな。とりあえずカプセルの正常な切り離しまではやってほしい
  • 冥王星の大気崩壊が急速に進行

    2019年7月に起こった冥王星による恒星の掩蔽を観測したデータの解析から、掩蔽観測時の冥王星の大気圧が2016年と比べて約20%低下したことが明らかになった。 【2020年6月18日 京都大学】 冥王星は、太陽系外縁部のカイパーベルトに存在する直径2400km程度の準惑星だ。太陽から約50億km、地球と太陽との距離のおよそ30倍も離れた軌道を公転している冥王星は、太陽系探査において長らく謎に包まれた未到のフロンティアだった。 冥王星の大きな謎の一つとして大気が挙げられる。冥王星における大気の生成は、地表を覆う窒素を中心とした氷の昇華によるものと考えられている。冥王星の公転軌道は楕円の度合いが大きいため、太陽からの距離の変化が大きく、それにつれて表面の日射量が変わる。その結果、表面にある氷の昇華と凝結のバランスも大きく変わると考えられてきた。ところが、冥王星が1989年以降は太陽から遠ざかり

    冥王星の大気崩壊が急速に進行
  • 「みお」を、みおくろう!水星探査機「ベピコロンボ」地球スイングバイ観測キャンペーン

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    quick_past 2020/04/09
    “明るさは13~15等で、双眼鏡や望遠鏡での眼視観測には適さず、望遠鏡による写真撮影で姿をとらえることになりそう”
  • AstroArts: 【特集】メシエ天体を制覇せよ!(メシエマラソン ガイド)

    メシエマラソンは、総計107個のメシエ天体すべてを、一晩で一気に探訪してしまおうという、かなり過激なメシエ天体の楽しみ方です。1970年代後半に、アメリカの天文雑誌『SKY & TELESCOPE』や『ASTRONOMY』で紹介されてからブームとなりました。 日では1987年、静岡県に住むアメリカ人のアマチュア天文家A・K・オクセンドル氏が提案し、雑誌『月刊天文』の主催で、同年3月に茨城県の筑波山で開かれたのが最初です。その後、天文同好会や高校・大学の天文部などでも行われるようになりました。 メシエマラソンを行うチャンスは3月中旬から4月上旬の間で、新月に近い週末です。挑戦される方のために、完全版「コース案内」を用意しました。ルートはメシエ天体が集まっている天域を中心に区切られています。マラソンを「完走」せずに、コースの一部だけを試してみたい方にも便利です。

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    quick_past 2019/11/27
    天体趣味の鉄人レース
  • 「はやぶさ2」がリュウグウを出発、地球帰還へ

    小惑星探査機「はやぶさ2」がリュウグウを離れ、地球に帰還する運用に移行した。地球到着は2020年末の予定だ。 【2019年11月13日 JAXA (1)/(2)】 「はやぶさ2」は10月3日に最後の大きな任務となる小型機「MINERVA-II2」の分離を完了した後、低高度からリュウグウを観測する最後の「BOX-C運用」を10月19~30日にかけて行った。 「はやぶさ2」プロジェクトチームでは、当初計画されていた全てのミッションを完了し、リュウグウで達成すべき成果目標を全てクリアしたことを確認した。これを受けて、昨年6月から約1年5か月間にわたって続いたリュウグウでの「小惑星近傍運用フェーズ」を11月13日に終了し、「地球帰還フェーズ」に移行することを決めた。 リュウグウを出発し、イオンエンジンを点火して帰途につく「はやぶさ2」のイメージ図(提供:JAXA) 13日午前10時05分(機上時刻

    「はやぶさ2」がリュウグウを出発、地球帰還へ
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    quick_past 2019/11/14
    予算もっと増やしてあげて・・・。特に宇宙研・・・。
  • オシリス・レックスが小惑星ベンヌに到着

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    quick_past 2018/12/06
    ベンヌもひし形なんだ
  • 「はやぶさ2」の小型機「MINERVA-II2」に不具合 - アストロアーツ

    来年に分離予定の「はやぶさ2」の小型ローバー「MINERVA-II2」に不具合が生じており、予定されていた探査を行うのは難しいことが明らかとなった。 【2018年11月13日 JAXA】 「MINERVA-II2」は小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載された3つの小型機ミッションの一つで、9月にリュウグウ表面への着地に成功した「MINERVA-II1」とともに、初代「はやぶさ」に搭載された「MINERVA」の後継として開発された。JAXAが主導して開発された「MINERVA-II1」に対して、「MINERVA-II2」は東北大学・東京電機大学・大阪大学・山形大学・東京理科大学が参加する「大学コンソーシアム」によって開発された探査機だ。来年7月ごろに「はやぶさ2」からリュウグウに向けて分離される予定となっている。 「MINERVA-II2」。後方にあるのは格納ケース(提供:JAXA) 「MINE

    「はやぶさ2」の小型機「MINERVA-II2」に不具合 - アストロアーツ
    quick_past
    quick_past 2018/11/14
    JAXA側で作ったII1は無問題だったんだよね。FPGAの初期化と起動時は電源投入タイミングがシビアなんで、大学で作ったII2とはやぶさを結合した時のテストが不十分だったんだろうな。太陽電池に切り替わればチャンスあるよ
  • ニューホライズンズ、28年ぶりに史上最遠撮影記録を更新

    探査機「ニューホライズンズ」が昨年12月に撮影したカイパーベルト天体の画像が公開された。地球から最も遠い場所で行われた撮影の記録を約28年ぶりに更新するものだ。 【2018年2月19日 NASA】 1990年2月14日、NASAの探査機「ボイジャー1号」は地球から約60.6億kmの彼方で地球の方向を振り返り、遠ざかる太陽系の姿を60枚の画像に収めた。そのときに撮影された1枚は「ペイル・ブルー・ドット(Pale Blue Dot)」と呼ばれ、地球が淡く青い点として写されている。 「ボイジャー1号」がとらえた「ペイル・ブルー・ドット(Pale Blue Dot)」(提供:NASA/JPL) それから約28年後の昨年12月5日、NASAの探査機「ニューホライズンズ」は当時のボイジャー1号よりもさらに遠い、地球から約61.2億kmの距離に到達し、長焦点カメラ「LORRI」を使って、りゅうこつ座の方

    ニューホライズンズ、28年ぶりに史上最遠撮影記録を更新
  • 観測史上初の恒星間天体、名前は「ʻOumuamua」

    【2017年11月7日 MPC】 先月19日に米・ハワイのパンスターズ望遠鏡による観測で発見された小天体は、軌道計算の結果から、観測史上初の恒星間天体とみられている天体だ。現在はペガスス座の方向に向かって高速で移動中で、二度と太陽系に戻ってくることはない。 この小天体には最初、彗星を表す「C/2017 U1」という符号が付けられていたが(Cは「太陽を周期的に公転しない彗星」を表す)、彗星活動が見られないことから「A/2017 U1」に符号が改められていた(Aは「小惑星」を表す)。これらの符号のほか、現行の小天体の命名規則では、天体が彗星であれば発見者(あるいは天文台やプロジェクト)の名前が付けられ、小惑星であれば一定以上の回数の観測が行われた後に発見者に命名権が与えられ、国際天文学連合の小天体命名委員会が承認することになっている。 この規則どおりであれば、今回発見された小天体は現時点では観

    観測史上初の恒星間天体、名前は「ʻOumuamua」
    quick_past
    quick_past 2017/11/07
    ‘は閉鎖音らしいねhttps://goo.gl/fmTGWQ
  • 表面と大気が詳細に観測されたアンタレス

    ヨーロッパ南天天文台のVLT干渉計で赤色超巨星「アンタレス」が詳細にとらえられた。太陽以外の恒星で大気中の物質の速度分布図が作成されたのは初めてのことだ。 【2017年8月29日 ヨーロッパ南天天文台】 夏の宵空に見えるさそり座の、心臓の位置に赤く輝く1等星「アンタレス」は、一生の終わりを迎えつつある低温の赤色超巨星だ。質量は太陽の12倍、大きさは太陽直径の700倍ほどもあると考えられている。 チリ・カトリカ・デル・ノルテ大学の大仲圭一さんたちの研究チームは、チリ・パラナル天文台に設置されているヨーロッパ南天天文台のVLT干渉計(VLTI)を使ってアンタレスを観測し、表面の物質の動きを計測した。VLTIは最大4基の望遠鏡を組み合わせて差し渡し最大200mに相当する仮想望遠鏡として機能し、単独の望遠鏡をはるかに超える高解像度を実現することができる。 観測から、太陽以外の恒星の表面と大気をとら

    表面と大気が詳細に観測されたアンタレス