血液検査でアルツハイマー病を診断できれば画期的だ。新たに開発された血液検査は、成人のアルツハイマー病を90%の精度で診断できるという。現時点では、診断にはより体への負担が大きい脳脊髄液の検査やPET検査が必要だ。(PHOTOGRAPH BY FLORENTIN CATARGIU, 500PX/GETTY IMAGES) 科学者たちは長年、血液検査によってアルツハイマー病の証拠を見つける方法の開発に取り組んできた。このほど、平均的な医師の診断より精度が高い新手法についての論文が、7月28日付けで医学誌「Journal of the Medical American Association(JAMA)」に掲載され、米国フィラデルフィアで開催された国際アルツハイマー病学会(AAIC)でも発表された。この方法は今のところ、発症前の検査として使うことは推奨されていないが、発症後の検査が受けやすくなる