ワーク・ライフ・バランスの推進や、職場の心理的安全性が高まる一方で、副作用として「部下を叱れない上司」と「権利主張型の部下」が増え、いわゆる“ゆるい職場”になってしまったという声も上がっています。そこで今回は、「元祖イクボス」として講演や研修、現場でのコンサルティングを行っている川島高之氏が、職場改善のヒントを解説します。 課長・部長クラスの“悲痛な叫び” 川島高之氏(以下、川島):冒頭の説明でもありましたように、「『ゆるい』から離職する若手」が増えているので、やはりイクボスのような上司が必要です。 人間って成長したいんですが、みなさんもどうでしょうか。早く帰れるけどのんべんだらりとしているとか、なんかボワンとして終わっちゃったとか、おもしろくないですよね。 人間は前に進んでいるし、困難もある。でも達成感もあるし、チャレンジできる。昨日より自分が高まっている。こういうことで、幸せになり充実