ごはんにドレッシング――。 一瞬、「新しい節約料理か?」と耳を疑ってしまった。 キユーピーが2月に発売した「ごはんにドレッシング」はその名の通り、ごはんにかけるドレッシングだ。しかし、ただごはんにかけるというわけではない。ボウルのような大きめの器にごはんを盛り、肉や魚と野菜を乗せて、その上から野菜サラダの要領でドレッシングをかけて食べる。 発想のきっかけは、"カフェごはん"としておなじみのワンプレートメニューやサラダボウルだという。背景には、マヨネーズやドレッシングを主力とし、「野菜を食べよう」と大々的にアピールしてきたキユーピーが最近打ち出している"野菜の主菜化"がある。 「仕事などで忙しいなか、調理時間を短くしたり、皿数を減らそうとしたりすると、食べたい気持ちがあっても、副菜である野菜サラダは削られやすい。そこで、副菜ではなく、主菜の一部として野菜を食べてもらうのが狙い」(キユーピー商