「Windows 10スマホ」急増の兆し――実績ナシでも参入が相次ぐ理由:本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/3 ページ) 実力未知数ながら期待が高まる「Windows 10 Mobile」 10月14日に日本マイクロソフトが開催したサードパーティー製品紹介イベント「Windows 10 Partner Device Day」にて、日本でも6社が「Windows 10 Mobile」搭載端末を発売することが発表された。今のところ、大手携帯通信キャリアからの販売は発表されておらず、大多数がSIMロックフリー端末としての販売と予想される。 日本マイクロソフトの平野拓也社長も、Windows 10によってどの程度、Windows Phone市場が日本で成長するかを尋ねられて、「これから新しい市場として、パートナーとともに築いていく段階」と答えた。何年ものブランクがあるうえ、全く新しいOS、新し
iOS/Androidアプリも巧みに取り込む「Windows 10」でMicrosoft復権なるか?:本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/2 ページ) MicrosoftはこれからのWindowsをどうしたいのか? Microsoftは4月29日(現地時間)から、米カリフォルニア州サンフランシスコで開発者会議「Build 2015」を開催中だ。同社らしく、その基調講演はソフトウェアやサービスを実際に作っているエンジニアに向けたメッセージが中心だったが、講演全体を通して俯瞰(ふかん)すると、「MicrosoftがWindowsをどうしたいか」という示唆に富んだ内容だったとも言える。 しかし、美しいストーリーが描かれる一方で、Microsoftが理想とする世界へと向かうには、いくつもの大きなハードルを越えなければならないようだ。掲げている目標が大きいだけに、登るべき坂もまた急だろう。 昨年ま
「Windows 10」が目指す世界とは?――Microsoftの反転攻勢シナリオ:本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/3 ページ) 変化しつつある「Windowsの位置付け」 米Microsoftは現地時間の1月21日に、米ワシントン州レドモンドに構える本社で「Windows 10」の発表会を開催した。 PC向けWindows 10の最新Technical Previewは来週(1月26日週)リリースされ、Windows Phone 8.1の後継となるWindows 10(Windows 10 for phones and tablets)として初のTechnical Previewは2月に提供される予定だ。Windows 10の製品版は今年後半に発売される見込みだが、この発売から1年間、Windows 7/8.1、Windows Phone 8.1のユーザーに対しては無償でアップグレ
新VAIOは“次世代プロセッサ搭載PCの完成形”を目指す――関取社長ロングインタビュー:本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/4 ページ) VAIO株式会社が2014年7月1日に発足した。ソニーから日本産業パートナーズにPC事業が譲渡されて誕生した新会社だ。本社はソニー時代からVAIO事業の拠点だった長野県安曇野市に構えている。同社の代表取締役社長には、元ソニーの関取高行氏が就任した。 7月1日の記者会見をはじめ、すでにVAIOブランドを扱うこの新しい会社について多くを語っている関取氏。発足に際してのさまざまな報道を見ると、このブランドに対する好意的な見解に包まれているように思える面もある。かつて多くのファンを生み出し、PC専門誌だけでなく、一般ビジネス誌や新聞記者などにもファンの多かった「VAIO」シリーズだけに、期待感が強いという側面もあるのだろう。 しかし、それ故にこれまで(ソニー時
ついに入手! 「Surface Pro 3」日本版を速攻レビュー:本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/4 ページ) Surface Pro 3を「3つの利用スタイル」で検証する 北米ではすでに出荷が開始されているマイクロソフトの「Surface Pro 3」が、いよいよ日本でも7月17日から出荷となる。 マイクロソフトが考えるWindows搭載タブレットコンピュータを表現する先鋭的コンセプトを掲げてきた「Surface」シリーズだが、第3世代のSurface Pro 3は新しいコンセプトと実用性の両面で優れていると評判だ。そのSurface Pro 3の日本版を、販売開始に先駆け、実際にフィールドに持ち出して使ってみた。 マイクロソフト純正のWindowsタブレット「Surface Pro 3」。国内では日本マイクロソフトが2014年7月17日に発売する予定だ。価格は個人向けのCore
Build 2014の基調講演に登壇し、Nokiaの最新モデルを紹介した同社元CEOのスティーブン・エロップ氏。Microsoftによる同社の買収に伴い、古巣のMicrosoftに復帰し、デバイス部門担当の上級副社長に就任した Windows Phoneの新バージョンが……と伝えても、「日本では発売されないんじゃないですか?」と、やや白けてしまう読者は多いかもしれない。しかし、「Windows Phone 8.1」の詳細について知れば、多少そんな気持ちも揺らぐのではないだろうか。 個人的に所有したい、したくないといった話の前に、Windows Phone 8.1搭載機はテクノロジーデバイスとして、他のスマートフォンにはない特徴を備えているからだ。 すでに成熟期を迎えたと言われるスマートフォン市場は、iPhoneとAndroidスマートフォンが大きな存在感を示し、ほかのプラットフォームが新た
基調講演では多くの時間が「Windows Phone 8.1」と、そのパーソナルアシスタント機能「Cortana」(写真)に割り当てられたが、PC用Windowsや、Windows全体の戦略についても興味深い発表があった Microsoftは米サンフランシスコで、開発者5000人を集めた「Build 2014」を開催しているが、その基調講演において、Windowsの新たな戦略が見えてきた。 基調講演では、時間の大半が「Windows Phone 8.1」に割り当てられた。ご存じのようにWindows Phoneは日本で販売されておらず、近日に発売される予定もないため、日本の読者には「現時点では無関係」な内容である。 しかし、PC用のWindows 8.1向けアップデート「Windows 8.1 Update」に加え、Windows Phoneも含めたMicrosoftのWindows戦略は
「これが新しいVAIOです」――ソニーPC事業の失墜と新会社に求められる新たなVAIOブランドの確立:本田雅一のエンベデッドコラム(27)(1/4 ページ) なぜ、ソニーは「VAIO」ブランドを手放すことになったのか――。モノづくり現場を数多く取材してきたジャーナリスト・本田雅一氏が関係者への取材を基に、VAIOの運命を変えた方向転換について掘り下げる。そして、新会社に求められる“新しいVAIOブランド”の方向性を考察する。 ソニーが2013年度第3四半期の決算説明会と同時に明らかにしたPC(VAIO)事業の切り離しのニュースに、少なからず驚きを感じた読者もいることだろう。他メーカーのPC担当者などに話を聞いてみても、「なぜ、あのVAIOが」という声が多い。しかし、ここ数年のVAIOはユニークな製品もあったが、一方でかつてのような“孤高の存在”でもなくなっていた。 このニュースが舞い込んで
先日、いよいよデリバリーが開始された新型Mac Proは、はやくも3ヶ月待ちという待ち行列が生まれているという。2006年以来のフルモデルチェンジということもあるだろうが、新型Mac Pro最大の魅力はデスクトップ型パーソナルコンピュータの概念を変える新たな設計コンセプトだろう。 大径ファンで空気流量を確保。コンパクトかつ静かに高性能を使えるその基本構成が昨年6月にアップルが開催したWWDCで発表されて以来、その斬新な内部構成とデザインは様々な媒体で紹介され、またアップル自身も情報発信を行ったことで、すっかりファンの間には知れ渡っている。レビュー記事をチェックするまでもなく、ハードウェア設計のコンセプトを知りたいのであれば、アップル自身の商品紹介ページがもっとも詳細で正確だ。 筆者が試用した製品は、Xeon E5を搭載する3.0GHz 8コア、25MB L3キャッシュ(すなわちXeon E
ソニーは昨年より多くの印象的な製品を発売。それまで長く続いたスランプを脱し、再び心躍らせる新しいアイディアを生み出す企業になったかのように思える。まだ、それが業績へとストレートには反映されていないという声もあるが、ソニーのトップはどのように今のソニーをとらえ、舵取りしようとしているのか。 ”エレクトロニクス製品を生み出す会社”としてのソニーについて、International CES 2014の基調講演を終えた平井一夫社長兼CEOに話を伺った。 平井氏は、筆者がエレクトロニクス業界を取材し始めた90年代半ば以降、はじめて”エレクトロニクス製品が好きで、良い製品を作ることに情熱をかける”ソニーの経営者だ。同氏の話は、製品に興味を持たず、コストカットとバランスシートの調整ばかりに明け暮れた経営者に蹂躙された暗黒時代が、もはや過去のものであることを如実に示していた。 感動を伝えることが最優先事項
”4K”に関して考える前に、テレビで楽しむ映像は多様で、目的次第で求められる要素が異なることは改めて意識しておく必要がある。ここを誤ってしまうと、「4Kなんて必要ない」という議論になりがちだ。しかし、エンターテインメントとはそういうものではない。必要なのか、必要ではないのかではなく、高精細な表示が行えるテレビを「欲しい」と思うか、それとも思わないかに尽きる。 前回はそうした話を書いたが、まもなく米国ラスベガスで開催される「International CES 2014」を控えての注目点について話を進めよう。 以前にも本連載の中で紹介したことがあるが、液晶パネルを4K化すること自身は、それほど難しいことではない。もちろん、さまざまな開発作業は必要になるが、フルHD液晶パネルを作れているなら、同じサイズの4K液晶パネルも作れると考えていい。実際、4K液晶パネルの生産そのものは、すでに中国大陸が生
音楽や映像の権利者団体など85団体が構成する「Culture First」が、私的録音録画補償金制度の刷新を提言したニュースが報道された。音楽や映像の流通経路・利用形態が変化していることを背景に、新たな補償金制度創設が必要というのがCulture Firstの主張である。 現行制度では、政令で指定された録音・録画用の機器や媒体のみが補償金制度の対象となっているが、提言では機器や媒体、サービスの別を問わず、私的複製に供される「複製機能」を補償の対象とすることを求めている。 出典:http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20131114_623704.html?ref=twrank しかし、もともと私的録音録画補償金制度は旧い時代背景を元に作られた概念だ。 かつてはコピー制御が不可能な、著作権管理技術が行き届かない経路でコンテンツが流通してい
home > ガジェット > iPhone5cが世界に与える衝撃は? 日本のiPhoneの位置づけはどう変わる? by 本田雅一 米カリフォルニア州サンノゼの会場にて、新型iPhoneが発表。予想された通り廉価版iPhoneが登場したほか、これまた噂通りにNTTドコモがiPhoneを販売するという発表も行われた。すでに週刊アスキーPLUSでは、そのスペックや発表内容について分析記事が掲載されているので、それらについて僕が改めてここで紹介する必要はないだろう。 ということで、新製品の詳細については別のレポート記事を参照いただきたいが、ここでは筆者が興味を惹いた三つのテーマについて話を進めた上で、新端末についての率直なコメントを記すことにしたい。三つのテーマとは「世界」、「日本」、「中国」である。 ●意外に高い? それとも安い?iPhone 5cが与える世界市場へのインパクト 「どんな新しい端
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