「Apple Silicon」はMacをどう変えるのか Windowsから離れiPhone・iPad互換が強みに:本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/4 ページ) 今年はオンラインで開催されたAppleの開発者会議「WWDC20」。iOSのアップデートもかなり大掛かりなものではあるが、同社で最も歴史ある製品の「Mac」がCPUアーキテクチャを変更する話題が、最もエキサイティングで興味のあるところだろう。 WWDCではIntel向けに開発されたMac用アプリを自社開発プロセッサ「Apple Silicon」に移植する際の情報など、幾つかのセッションが用意されていたが、そこから見えるのは、どうやら「今回は移行に関する問題が少なそうだ」ということだ。さらに各セッションでは「Apple Siliconにするとこんなよいことがある」という情報が、少しずつではあるがちりばめられていた。 そんなWWD
Appleは、6月22日に開催した開発者向けオンラインイベントWWDCのキーノート(基調講演)で、Macの心臓部を、2年をかけてIntel製プロセッサから自社設計のSoC(注)である「Apple Silicon」に切り替えると発表した(キーノート動画、Appleのプレスリリース)。 注:SoC SoC(A system on a chip)は、シリコン半導体チップの上に多くの半導体素子(トランジスタ)を集積して中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、メモリーなど複数の機能群を載せ、「システム」として製品化した半導体部品を指す言葉。プロセッサ(処理装置)という言い方では収まらない複数の機能を集積した部品がSoCである。 Appleは、なぜ脱Intelを進めると発表したのか。いろいろな分析が出ているが、ここではAppleが語らなかったある事実を取りあげる。知っている人
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