「意外に好調です。プレゼント用にもよく売れています」(大手量販店店員)。これは、ソニーが9月に発売した、歌って踊るスピーカー型のオーディオプレーヤー「“Rolly”(ローリー)」の評判。発売前には賛否両論もあったが、ソニーも「販売台数は予想通りですが、音がいいなどポジティブな意見が多いようです」と語るように、巷(ちまた)ではなかなか話題になっているようだ。 “Rolly”の開発を担当した大口伸彦氏の肩書はオーディオ事業本部の新規ビジネス商品部、2課統括課長。もともとAIBOの開発メンバーだったが、AIBOの開発中止に伴って異動。オーディオの分野に移って、今回「ソニー独特の遊び心」を形にしたのが“Rolly”というわけだ。 携帯音楽プレーヤーとしてのスペックだけを追うと欠点だらけ。液晶モニターはないから、1発で選曲できない。メモリー容量は1GBなので500曲くらいしか入らない。しかもヘッドホ