ある作品が人に及ぼす影響というのは、わりと無視できないこともある。 それが制作途中の作品に及ぼしたりすると面白いことになったりもする。 先日、エヴァンゲリオンの新劇場版を観てくれ〜という緒方恵美さんのメールを受け取った。エヴァンゲリオン劇場版というと、シンジ君の自慰が強烈な記憶として残っていて、何回かのリテイクの後にあの名シーンが出来上がったという緒方さんの飲み屋の席での話を聞いて、感慨深かった記憶がある。 テレビ版の記憶ともなるとかなり古い記憶になり、僕が某社でYU-NOというゲームを制作していたときまで遡る。僕はシナリオだけでなくスクリプトもまとめて作ってしまうタイプなので、BGMなどを聴きながらトライ&エラーを繰り返していたわけだが、どうも休憩室の方がガヤガヤと騒がしくてBGMがよく聴き取れない。 なんだと思って見に行ってみると、みっちりと人が椅子に座って、ある方向を向いているではな