ソフトバンク(9984)が米携帯会社の買収に動いているとの報道を受けて、同社の株価は12日にストップ安寸前まで急落した。今回はソフトバンク株の動向を以前のケースと照らし合わせてみてみたい。 ボーダフォン買収発表時は、株価は最初下げてその後上げた 先進国の携帯電話市場は大きく伸びなかったとしても縮小することはない。その一定の大きさの市場を3~4社で分け合う。極めて参入障壁が高いので、新たな競合が登場することはない。 今回のソフトバンクのテザリング導入などを見てもわかるように、競合他社の戦略を見て、ある程度追随すれば大きくコケることもあまりない。つまり、どの企業も大赤字になることは考えられない。むしろどの企業もある程度の安定的なキャッシュフローが見込めるというわけだ。 それゆえに今のソフトバンクが存在する。ボーダフォン買収を発表したのは6年前のことである。あの時も当初の株価は大幅下落した。