マイクロソフトが最高経営責任者のスティーブ・バルマー退任を発表したのは、日本が週末の夜を愉しんでいるときだった。バルマーは1年以内に後任を選び、その引き継ぎを行うという。これでマイクロソフトは創業当時から在籍した幹部が、すべて一線から退くことになる。マイクロソフトの今後は、どこに向かうのだろうか。 指先に届いたバルマー退任の報その日の会食を終えた22時半ごろ、ふとスマートフォンの画面に目を落とすと、Facebookを通じてマイクロソフト広報から第一報が届いていた。ちょうど日本時間の22時、米国太平洋時間の6時ごろにニュースリリースが出されたらしい。 ビル・ゲイツとともに、マイクロソフトを「帝国」とも揶揄されるほど大きな影響力を持つソフトウェア企業へと育ててきたバルマーの退任が、ソーシャル・ネットワークを通じ、スマートフォンに送り込まれてきた、というのは感慨深い。 ゲイツがCEOを務めていた