少し前の話ですが、Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏の発言が話題となりました。2012年9月11日に行われた米TechCrunchのイベントで同氏は、モバイル端末向けアプリを提供するプラットフォームとしてHTML5に賭けたのは同社始まって以来の戦略上最大の失敗だった、と発言したのです。 TechCrunch Disrupt SF 2012で話すマーク・ザッカーバーグ氏 ネイティブかHTML5かという対立軸 モバイルアプリの世界では現在、「ネイティブアプリか、HTML5か」という構図で技術が語られることが少なくありません。実際、両者には一長一短があり、ケース・バイ・ケースで使い分けられています。機能面や応答性ではネイティブアプリが有利ですが、HTMLを取り巻く開発環境は急速に進化していて、中長期的にはHTML5の普及が進むと見るのが一般的です。それだけに、ザッカーバーグ氏の発
2012/09/11 9月8日、HTML5コミュニティ「html5j.org」が主催するイベント「HTML5 Conference 2012」が慶應義塾大学日吉キャンパスで開催された。コミュニティとしては初めての1000人規模のイベントであったが、応募開始からわずか2日間で席が埋まってしまうほどの盛り上がりをみせた。全22のセッションのうち、パネルディスカッション「Web最先端、エキスパートたちの視点から」では、グーグルの及川卓也氏、Futomiの羽田野太巳氏、シーエー・モバイルの白石俊平氏、NTTコミュニケーションズの小松健作氏が登壇。「たくさんの優れた技術がある中で、なぜHTML5が今、こんなにも盛り上がりを見せているのか」という議論が行われた。 羽田野氏は、「冷めた言い方かもしれないが、HTML5が盛り上がったのは、Appleショックがあったからである」と話した。「仮に、iPhone
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