「半導体」と「製品」の両方に責任を持つCHO職 スルージ氏は2008年にAppleに入社し、2010年に同社初となる自社設計SoC(System on a Chip)である「Apple A4チップ」を世に送り出した。以来、iPhone/iPad向けの「Apple Aシリーズ」やMac/上位iPad向けの「Apple Mシリーズ」といったApple Siliconの系譜を築いてきた。いわば、Apple Siliconを育ててきた“職人肌”の技術者である。 近年のAppleが行う基調講演でも、彼は常に自社の新しい半導体技術を語る役回りを担ってきた。 2019年、IntelがCEO候補としてスルージ氏に声をかけた話は広く知られている。しかし彼はその誘いを断り、Appleに残った。M1チップ以降のApple Siliconの躍進を見れば、その“引き留め”がどれほど大きく重い意味を持っていたかは説明

