2018年4月に、経済産業省がキャッシュレス社会実現に向けた「キャッシュレスビジョン」を発表。日本でのキャッシュレス決済を推進するとともに、将来的にはキャッシュレス決済比率80%を目指していくことを掲げている。一方で、日本は諸外国と比べてキャッシュレス比率が低いのが現状で、大きく後れを取っている。 そんなキャッシュレス決済の鍵を握るのが「モバイル」だ。ここ数年、スマートフォンを使った決済サービスが増えており、多くのFintech企業が参入している。日本でキャッシュレス化を進めるためには、何が必要なのか。6月14日に一般社団法人Fintech協会が開催した勉強会「キャッシュレス社会に向けて」で語られた内容から探っていきたい。 日本でキャッシュレスが進まない要因 Fintech協会の丸山弘毅会長と経済産業省 商務・サービスグループ 消費・流通政策課 市場監視官の海老原要氏が、世界と日本における