2009年頃だっただろうか、スウェーデンの夜のニュース番組で、日本に住む老夫婦がアザラシ型ロボットをペットとして可愛がる様子が取り上げられた。撫でたり、話しかけたりすると、表情や動作で反応するようにプログラムされており、老夫婦はそれで日々、気を紛らわしているとのことだったが、正直ゾッとした。所詮、プログラムされた機械にすぎないものを、生き物と同じように感情移入させるのは騙されているような気がするし、本来、人間同士の絆が果たすべき役割を機械が代わるのは、悲しい気がしたからだ。 しかし、その後、スウェーデンの老人ホームの一部でもこのアザラシ型ロボットを購入し、認知症のお年寄りの情操トレーニングに用いるようになっているという。 何かと物議を醸しているこの表紙だが、これを見てハッとした。というのも、機械・ロボットの進化の行き着く先は、結局のところ人間型ロボットなのだと改めて気づかされたからだ。(性
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