長期間にわたるストレスがトリガーとなって分泌される化学物質が、脳に対して有害である可能性が高まっています。ここで言う「長期間にわたるストレス」の例としては、愛のない結婚生活や仕事上の行き詰まり、過去の経験から来る精神的トラウマなどです。 Prolonged stress 'can shrink the brain' and even lead to dementia | Mail Online 今回発表された研究の結果として、ストレスにより分泌されるコルチコイドという物質が長期間、高い濃度で脳に作用し続けた場合、脳細胞を破壊してしまう可能性が示されています。かといって、コルチコイドは毒などではなく、ストレスのかかる状況下での恐怖に対抗するための反応である「攻撃・逃避反応」を手助けし、交感神経を刺激して血糖値を向上させる物質です。 記憶の一部を司る脳の部位・海馬は特にコルチコイドに敏感な性質