教員採用をめぐる汚職事件があった大分県教委は9日、10年度の公立学校教員採用試験の合格者を発表した。08年度の試験で不正に得点を改ざんされ、08年9月に採用取り消し処分を受けたり自主退職したりした20人のうち少なくとも15人が受験し、4人が合格したという。県教委の堤隆人事課長は「学校現場で気持ちを新たに、子どもたちに向き合って頑張ってほしい」と話した。 県教委によると、10年度の採用試験は1824人が受験し、148人が合格した。競争倍率は09年度に比べ0.4ポイント低い12.3倍。合格者の平均年齢は30.0歳だった。 県教委は汚職事件を受けて試験制度を見直し、2次までだった試験を今回から1〜3次の3段階に変更。記述式の筆記試験や作文はなくし、採点などの透明性の確保を図った。