電車内で壁のフックに掛けた上着から財布を抜き取る「ブランコすり」をしたとして、警視庁鉄道警察隊は窃盗容疑で、韓国籍の住所不定、無職、金寿一容疑者(82)を現行犯逮捕した。 同隊によると、金容疑者は約50年前からブランコすりを繰り返し、捜査員の間で「伝説のブランコすり 金さん」と呼ばれていた。金容疑者は「9月に刑務所を出たばかりで、金がなくなってすりをした」と容疑を認めている。 逮捕容疑は20日午前11時50分ごろ、JR東京駅に停車中の特急「踊り子」車内で、静岡県の男性会社員(60)がフックに掛けていたスーツ上着の内ポケットから、現金4万円などが入った財布を抜き取ったとしている。 警戒中だった同隊隊員が見つけて取り押さえた。管内では類似の事件が数件発生しており、関連を調べている。