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  • クラマーさん、ありがとうございました: 武藤文雄のサッカー講釈

    デッドマール・クラマー氏逝去。 いつかこのような日が来るのはわかっていたし、90歳での逝去と言えば、天寿を全うされたと言う事だろう。心からご冥福をお祈りします。そして、ありがとうございました。 ともあれ、自分なりの想いを書かなければなるまい。 コーチとしての日サッカーに提供していただけた直接的貢献は言うまでもない。東京五輪準備段階からメキシコ五輪まで、断続的に日本代表長沼監督を補佐する形態で指導、メキシコ五輪銅メダル、あるいは釜邦茂。 その技術指導の見事さは、直接指導された方に語ってもらうほうがよかろう。 まずこの方から。(前略)社会人、大学生が対象だったが、(中略)山城高校から二村、長岡、ぼくの三人が、特別参加した。(中略) 「そこの大きいの。ちょっと出て来て」 集団の中からぼくが引っ張り出された。 ポーンとボールを投げてよこす。ヘディングだ。威力のないボールが少しそれて返っていく。

  • 井原正巳監督への期待: 武藤文雄のサッカー講釈

    Jリーグには無限の魅力が詰まっている。その全てをしゃぶり、味わい、語り尽くしたいのは山々なのだが、ベガルタの七転八倒を愉しむだけで、ほとんどの時間が過ぎていく。それでも、隙を見て浮気を愉しみたいのは男の常。で、どうせならば、あれこれ手を出さず、唯一の愛人と愉しむのがよかろう。と、言う事で、今シーズンに関しては井原正巳監督が率いるアビスパ福岡だ。いや、もとへ。言い換えよう、ベガルタ以外の時間は、いよいよJの監督に就任した井原正巳氏を見守る事に費やしているのだ。 私は井原正巳選手が大好きだった。 88年10月26日の日韓定期戦。筑波大学3年生だった井原が、日本代表の守備の中核として、崔淳鎬を軸とした韓国に対して、ほぼ完璧な守備を見せてくれた。あの晩の興奮は今でも忘れられない。そして、あの晩の期待通り、井原は幾多の喜び(もちろん涙も)を私に与えてくれた。92年の広島ビッグアーチ、93年のドーハ、

    rajendra
    rajendra 2015/05/05
    マジで!?レベスタでも聞けますよ。>以下余談。 井原を称える「イハラー、イハラー、イハラー」と言う歌は、私が歌い始めたものだ。
  • 知恵が足りない: 武藤文雄のサッカー講釈

    Jリーグが2015年シーズンより、新方式を導入するらしい。「らしい」と表現したのは、情報の露出が少ない事、あまりに愚かしいので結局成立しないのではないかとの希望的観測、カエサルから見れば凡人でしかない私は「見たいものしか見えない」から目を背けている、など色々な事情から。 件については、以前述べた事がすべて。あまりに筋が悪いと考えている。短期的なキャッシュインを除くメリットが見当たらないからだ。 それにしても、J当局の知恵の足りなさには呆れてしまう。 ワールドカップ大会での日本代表の見事な試合直後でも、Jリーグの観客は極端には増えなかった。同様にどんな素敵なプレイオフを行い、一般の方々からの注目を集めたとしても、それだけではダメなのだ。そうやって広げた間口を契機にサッカーに触れてくれた人々とを、Jリーグ観戦に定着させる方策がなければ、結局トータルな観客増にはつながらない。 さらに言えば、

    rajendra
    rajendra 2013/09/17
    "ここに来て、Jリーグの事務方のトップが、帳尻合わせのように、論理的にも破綻しているインタビューを連発しているのは、最悪に近いやり方だ。"
  • 木村和司監督解任に思う: 武藤文雄のサッカー講釈

    昨日の天皇杯準決勝、120分間の中澤佑二と中村俊輔の胸打つ努力にもかかわらず、マリノスは敗れた。4対2になった瞬間に、テレビに大映しになった木村和司監督の絶望的な表情は何とも味わい深いものだった。正に日サッカー史に残る名場面。サッカーの神は、過去幾度も幾度もこの3人に提供してきた微笑みを、彼らではなく18歳の若者(とその仲間達)に提供したのだ。 この場面が美しかったのは、マリノスの試合振りがまた見事なものだったからだ。大ベテラン2人を軸に、丁寧にしぶとくサンガ陣を狙い続けたのだが、サンガの執拗な組織守備を破り切れず。そして、マリノス守備陣の弱点を幾度も突かれ、失点を重ねてしまった。サンガにバーやポストを叩く決定機が得点場面以外にもあったのは確かだが、昨日も述べたように後半半ばの秋のプレイは退場以外あり得ないものだったのだから、マリノスは誠に不運だった(個人的には、この判定ミスはロスタイ

  • もう土下座の機会は来ない: 武藤文雄のサッカー講釈

    いつも、いつも、私の期待を、全く予想外の斜め上に外してくれる選手だった。そして、最後の最後まで、信じられない外し方をして、私たちから去って行ってしまった。 いつも、いつも、「おい、何をやっているんだ」と野次を飛ばしたくなる選手だった。そして、最後の最後まで、「おい、何をやっているんだ」と叫ばれながら、私たちから去って行ってしまった。 いつも、いつも、「まだやれる、もっとやれる」と思わせてくれる選手だった。そして、最後の最後まで、「まだやれる、もっとやれる」と皆から支えられ、私たちから去って行ってしまった。 私がはじめて、松田直樹を見たのは、1993年の日開催のワールドジュニアユースだった。敵FWと正対して自分得意の間合いに詰めるうまさ、敵のパス方向を適切によめる読みのよさ、いわゆるフィジカルの強さを活かした強い当たり。まだ16歳の若者が、ここまでできるのだ。そして、前年のアジアカップ制覇

    rajendra
    rajendra 2011/08/05
    大きな実績を残してなお、更なる可能性を感じさせる、スケールの大きな選手だった。>この男に対する論評は常に、「ごめんなさい、私が間違っていました」と、土下座する事を期待するものだった。
  • 悪い内容だが、勝ってめでたい: 武藤文雄のサッカー講釈

    ベガルタはアビスパに対し、やや幸運に恵まれてもぎ取った1点を守り切って3連勝。 内容的には褒められたものではなかったし、前半終了直前にアビスパ主将の中町が負傷交代したのも大きかったし(中町は評判通りすばらしいプレイ振りだっただけに軽傷である事を切に望む)、そして、決勝点もやや微妙な判定だった。それでも悪いなりに試合をまとめ、勝ち点3を獲得できた事は重要だ。 かくして、第9節(!)終了時点で単独首位に立つ事に成功した(笑...第9節が4試合目になった要因を考えると、笑っては不謹慎かもしれないが、ご容赦いただきたい)。もう今期のリーグ戦、これで止めて2億円をもらいたいくらいだ。冗談はさておき、着実に勝ち点を積み上げる事に成功している事を素直に喜びたい。 しかし、上記した通り内容は褒められたものではなかった。 前半慎重に戦ったのはよかったが、その割にはしばしば中町や末吉に中盤で競り負けて、ショー

    rajendra
    rajendra 2011/05/05
    「もう今期のリーグ戦、これで止めて2億円をもらいたいくらいだ。」こっちはそれでは困ります><
  • カズと言う奇跡: 武藤文雄のサッカー講釈

    明日は、日本代表対Jリーグ選抜のチャリティマッチ。 重苦しい日々が続く中で、長谷部や長友らが帰って来てくれて、有料試合を観られる事を素直に喜びたい。両軍の選手達それぞれに、多くの想いがあるだろう。観戦するサポータ達にも、複雑な想いがあるだろう。私にも、仙台出身のサッカー狂として、何とも言えない想いがある。 ただ、とにかく、私は華やかなスタア達の競演が観られればそれで十分だと思う。 ちょっと視点を変えて、改めてカズについて考えてみた。カズがアジア最優秀選手になったのは93年のドーハの悲劇の年。あれから、なんと18年の月日が経った。あの年に生まれた子供が、普通にJリーガなのだ。そして、今なお元気にプレイをして、さらに今回のチャリティマッチでも、主役の1人として君臨している。いったい、この男は何なのだろうか。 カズについて5年前にこんな事を書いた。これは自分なりにカズの記録としては決定版?なので

  • Jサポータの支援活動に参加して: 武藤文雄のサッカー講釈

    マリノスサポータを中心に、エスパルス、ジュビロ、ゼルビアサポータの方々も集まり、大がかりな被災地への支援活動が行われた。不肖講釈師も参加させていただいた次第。 横浜駅から歩いてすぐのマリノスタウンの駐車場に集合。各位が持ち寄った乾電池、ウエットティッシュ、電池式携帯充電器、紙オムツ、使い捨てカイロ、生理用品(支援物資は、被災地の方々が、現状で必要としているこれらの品物に限定されていた)を仕分け。そして、それらを避難所にダイレクトに持ち込むルートを確保している都内の集積地に、皆で電車で持ち込もうと言う企画だ(短期的なガソリン消費を避ける狙いで、トラックの利用を遠慮したのだろう)。 私がマリノスタウンに着くと、既に2、300人の方々が集まっており、物品の仕分けが開始されていた。それぞれの物品ごとにマリノスサポータの方のリーダが決められていて、次々に段ボールに荷物がまとめられていく。段ボール詰め

    rajendra
    rajendra 2011/03/21
    "車から降りた彼は、トランクから支援物資を次々と運び出した。何と、中村俊輔は、このような形で、この活動に参加してくれたのだ。"
  • 多くのサッカー狂に訴えます: 武藤文雄のサッカー講釈

    正直、かつてない程、落ち込んでいました。見知った地域が絶望的な災害に襲われた事、幾人かの知人、友人、その家族が直接的災禍に見舞われた事。先日述べたように、仙台の家族が無事である幸運を噛み締めながらも、何とも言えない週末を過ごしました。 でも、嘆いても何もはじまりません。私は切り換えます。 短期的な被害、救済策は、自衛隊、警察、消防、海上保安庁、関係各部門がきっと講じてくれます。きっと彼らは、1人でも多くの人を救ってくれます。我々にはできない事を、彼らは可能な限りやってくれるはずです。 皆で知恵を絞りましょう。明日から、関東地方は思うように電気が来ないようです。でも、経済活動の停滞こそ、最悪の状況につながってしまいます。みんなで明日から、電気を節約する事を除いて、できる限り通常の経済活動を維持しましょう。難しい状況の中で、自分の仕事を従来以上の生産性で実現する事、プライベートの生活を通常通り

    rajendra
    rajendra 2011/03/14
    サカオタらしく、最適判断・最適行動を。
  • ベルマーレの英断: 武藤文雄のサッカー講釈

    ベルマーレが大胆な普及策を行おうとしている。ホームタウンの4種登録の選手全員を、無料招待の対象にすると言う事だ。私はこの施策を高く評価する。 この施策は、ただの小学生無料招待ではない。抜粋するが、湘南ベルマーレの4種登録チームであった「湘南ベルマーレジュニア」の活動終了に伴い、弊クラブと地域の指導者の方々がお互いに手を取り合って4種年代の選手育成にご協力させていただくための具体的な取り組みのひとつとして企画を実施します。と言う点が非常に重要。 ベルマーレは従前、他のJクラブ同様、小学生段階のプライマリチームを持っていた。それをやめるのは、(私が、ベルマーレのホームタウンで少年を指導している立場から見ても)、非常に勇気あり評価される適切な判断に思える。小学校時代に秀でた選手を選抜して鍛えても、それがトップの強化に直結するとは限らないのだ。むしろ、広域のサッカー少年達を手広く「君たちは、皆ベ

    rajendra
    rajendra 2011/03/11
    "むしろ、広域のサッカー少年達を手広く「君たちは、皆ベルマーレなのだ」と、抱え込み、先々に備える方が格段に有効に思う"
  • 岡崎移籍問題とゼロ円移籍とJリーグの究極目標: 武藤文雄のサッカー講釈

    岡崎慎司の移籍問題がもめている。経緯はこう言う事らしい。問題点は、エスパルスの契約が1月31日まで残っていて、かつ欧州の移籍期限が1月31日なので、シュツットガルト入りするためには、エスパルス契約期間内に契約を締結する必要があるから、若干額だが違約金が必要だと言う事だ。これに対しては、慣例で違約金不要とか、時差の関係で日の契約が切れた後でドイツで契約すれば大丈夫とかの説があるようだが、そうなってくるとFIFAの裁定を仰ぐしかないだろう。 元々件は「シュツットガルト入り有力」と報道された1月の時点から噂されており、1月末にアジアカップから直接渡独した岡崎のシュツットガルト移籍発表直後も、こちらのような報道があった。しかし、昨日(2月12日)のニュルンベルグ戦でベンチ入り(あるいはスタメン)との情報が、あちらこちらに出ていた事もあり、ウヤムヤのうちに(?!)「丸く収まったのだろうか」と思っ

    rajendra
    rajendra 2011/02/14
    「目標」について同意。そのためには、複数年契約を可能とするだけのクラブ体力の強化、すなわちJリーグの市場規模の拡大が必要だろう。
  • アジアカップらしい試合: 武藤文雄のサッカー講釈

    いや、興奮させていただきました。 10人になってから、全員で我慢してしっかりと後方を固め、「いける」と判断した瞬間に全員にスイッチが入って前掛りになり、2点奪ってしまう共通意識。勝負どころの各選手の鮮やかな技巧と判断力。伊野波が「あそこ」にいたのは、全員の共通意識と、伊野波自身の判断の賜物だった。 南アフリカや、その後の親善試合でのプレイ振りを見ると、我々の代表チームがそのレベルにある事は存分に理解できていた。そして、よいチームを保有し、その理解通りにチームが強さを発揮するのを、タイトルマッチで再確認するのは、とても愉しい事だ。しかも、その強さが大変な苦境下で発揮されると言うスパイスが加わって。 しっかし、どうしてアジアカップって言う大会は、毎回こうなるのだろう。毎回毎回それをたっぷりと堪能しているのだから、文句を言う筋合いではないのだけれども。 吉田の退場劇だが、2つ目の警告は明らかに意

    rajendra
    rajendra 2011/01/23
    "リーグ戦とは異なる「負ければ終わり」と言う勝ち抜き戦と言う背景下で、「必然、偶然が絡み合い時に理不尽な事が起こるが、結局総合戦闘能力が物を言う」と言うサッカーの本質が露呈する"
  • 2010年10大ニュース: 武藤文雄のサッカー講釈

    1. ワールドカップ これだけで、幾らでも語る事ができるし、10大ニュースが作れそうだ。ただ、中でも先日述べたように ○我々の「格」が明確になった事 ○世界のトップにおいて組織守備と言う長所、攻撃の個人能力と言う改善点が改めて明確になった事 ○パラグアイ戦と見事な死闘を演じる事ができた事 の3点が非常に重要だと思う。我々は6月以降全てにおいて、ここを再スタートラインにおけるようになった。 2.西村主審大活躍 ブラジル-オランダ戦の準々決勝と拡大トヨタカップ決勝の笛を吹いた事そのものに。特にあの準々決勝の笛は見事だった。フィリップ・メロの愚行が一層評価を高めた感もあったが、あの難しい試合には、「日風のしつこい笛」がピッタリだった?! 先日定年と言う基ルールを平気で破り続けて来た人が引退をした。その人は晩年を汚したが、全盛時は少々杓子定規だが、悪くない主審ぶりではあった。しかし、西村氏はそ

  • 遠藤保仁とオシム爺さん: 武藤文雄のサッカー講釈

    ワールドカップについても語り切れていない事が無数にあるのに、日本代表はさらに見事な試合を積み重ねてくれるは、Jリーグは毎週おもしろいは、ユース代表は何とも言えない試合をしてくれるは、書きたい事ばかりが貯まっていく。(ユース代表の短期的結果は残念だったが、前線の優れたタレントを見た限りには、日サッカーの将来は明るいと感じた)。さらには、ピッチ上の戦い以外にも、ヴェルディの存続問題、アルディージャの観客数水増し問題など、色々と講釈を垂れたい事が山積みだ。 で、今日のところは、先日の日韓戦の講釈で最後の数行のみでしか称えられなかった、遠藤保仁の代表100試合出場について、語らせていただこう。 ワールドカップ直前、私は遠藤の大会での君臨を期待した文章をまとめた。そして、遠藤は期待通りにすばらしいプレイを見せ、中軸として世界中の人々に日サッカーの質の高さ見せつけてくれた。そして、今回のアルゼン

    rajendra
    rajendra 2010/10/22
    傑出した中盤の選手を欧州では「将軍」とか「皇帝」と称するが、遠藤はさしずめ「宰相」といったところか。>中盤後方から挙動を開始し、全軍の攻守を仕切る名手。
  • 日本協会(日本代表)に「広報担当」を: 武藤文雄のサッカー講釈

    どうやら、代表監督人事も煮詰まって来たようで、その手の報道も目立ち始めた。よい監督と契約ができ、その監督が日サッカーのために働く事を愉しんでくれる事を、まずは期待したい。 ただし先日述べたように、監督の上位者として強化責任者を明確にして責任を持たせる事はとても重要だと思っている。現実にそのポストに就くべき原博実氏が、実質的に新監督との契約交渉に臨んでいる模様なのは大変結構な事。ぜひ、そのまま強化責任者として、強力に新監督をサポート願いたいものだ。 そして、今日のお題は、上記エントリでもったいぶって講釈では語らなかった「代表チームと言うか日協会の新たなポスト」について。 ズバリ、「広報担当」です。「報道担当」の方が、日語としては正確かもしれない。 パラグアイ戦後に指摘した岡田氏の問題点、その3番目で触れた「マスコミへの対応の悪さ」への対応と理解いただいても構わない。 岡田氏監督時代に、

    rajendra
    rajendra 2010/08/11
    なるほど、「彼」か。
  • 岡田氏の問題点: 武藤文雄のサッカー講釈

    岡田氏の功績については別途まとめるつもりだが、今さら感もあるだろう。まずは、岡田氏の問題点について指摘する事で、次期代表監督がどうあるべきかについての検討材料としたい。岡田氏の問題点は、はっきり4点あったと思う。 1つ目。今年に入ってからの成績が酷かった事。 常にブログで書いて来たが、いずれの試合も「各選手の体調が酷い」と言う明確な要因があった。しかし、だからと言って、あんなに負けていいかと言うと... カメルーン戦、後半半ばまで、ほぼ完璧な守備を見せた日だが、終盤ラインが下がった事もあり結構危ない場面があった。勝ったと言う結果は嬉しかったが、反省すべき点も多い試合だった。大会後も選手達は「カメルーンに勝った事で自信がついた、チームがまとまった」と語っていた。要は選手達も、あれだけ勝てずにいたから、疑心暗鬼だったのだろう(もちろん、カメルーンの必死さも原因の1つだ、カメルーンはデンマーク

  • 岡田氏への論評について: 武藤文雄のサッカー講釈

    稿は、サッカーライト層に対して読むに耐えない文章で金を稼ぐ事を生業としている人に向けて書いたものではない。彼らは別にサッカーを好きな訳でも何でもなく、うための手段として使っている。それはそれで、日サッカーを広げるためには必要悪として存在するのだ。これらの必要悪については、我々は別に対策を打つ必要があろうが、難しい問題だ。 稿はそうではない心あるサッカー人に対して、書かせていただいたものである。 大会前に岡田氏を批判していた人達が、今でも岡田氏に文句ばかりを言うのは美しくない。 もちろん、結果が悪くなかったとは言え、それだけで、監督の評価をするのはよくない。悪くない結果を残してくれた監督だとしても、是々非々で論評するのはとても大切だ。 しかし、大会前にさんざん岡田氏に文句を言っていた以上は、「恐れ入りました」とか「ごめんなさい」くらいは、1回ハッキリ言ってもバチは当たらんだろうと言

  • どこを目指せばよかったのか、これから何を目指すべきなのか: 武藤文雄のサッカー講釈

    色々と余韻に浸りながら、列強の戦いを眺めていたいところ。書きたい事は無数にあるのだが、書く事でその余韻が消えてしまいそうで怖い。 しかし、次期日本代表監督の人事の噂も流れ始めている。実際の決定は大会終了後となろうが、この手の話は遅れをとるとタイミングを逸する。と言う事で大会中ではあるが、私なりの現状意見を、少しずつ述べていきたい。 とりあえず、今日は「ワールドカップの目標」はどうあるべきかについて述べたい。 約1年前にこんな文章を書いた。一部を要約する。「ベスト4を目指す、そのためにいかに全員で努力を行えるか」と言う岡田氏の発言は、(過去と異なりワールドカップ大会に出場するだけでは満足感が得られず、日程が破綻により代表チームに選手達が集中しづらい現況において)代表選手たちを鼓舞し、厳しい鍛錬を要求し、共の高みを目指そうと言う視点からは、真っ当なものにも思えるのだ(いや、「それにしても」と

  • 佐藤寿人のPKへの疑問: 武藤文雄のサッカー講釈

    昨日のサンフレッチェーエスパルスのサンフレッチェの先制点は、佐藤寿人がPKをトリックプレイで決めたものだった。私はこのPKは(アイデアは秀逸で、思わず吹き出したが)ルール違反だと思う。主審はやり直しを命じるべきだったのではないか。 まず件のPKの概要。まずサンフレッチェは槙野がボールをセット。右利きの槙野は助走のためにゴール中央よりやや左寄りに後退し、背後(敵陣の反対側)に身体を向け、点を仰ぎ集中を高めるようなそぶり。その瞬間、やや右寄りにいた寿人が急に挙動を開始、左足でボールをネットに流し込んだ。GK西部はなすすべがなかった。 しかし、ルールブックのペナルティエリアの条項にはペナルティキックを行う競技者は特定されなければならないと明記されているのだ(日協会発行、サッカー競技規則2009/2010 第14条による)。念のため、原も参照した(どうでもよいが、日協会発行版の装丁は原をそ

  • トリニータ経営絶望問題3: 武藤文雄のサッカー講釈

    トリニータに対し、J当局が2億5千万円の追加融資を決定したと言う。 Jリーグサイドから見れば、「仕方のない結論」だと思う。現実的に、追加融資をしなければトリニータがトップクラブとしての活動を継続できなくなる事はどうやら間違いない事態のようだったからだ。もしそうなれば、何よりサッカー界は非常に大きな痛手をこうむる。今までトッププロのサッカーがあった街から、それがなくなってしまう状況の被害は想像できないくらい大きなものだ。加えて、言うまでもなく、既に融資した3億5千万円の回収が絶望的になるのみならず、既にトリニータが来期(この3月に開幕するシーズンを来期と呼ぶ)に向けて契約した全選手が路頭に迷う事になる。 一方、融資をするにあたってのリスクは追加の融資の回収失敗(と金利収入減少)だが、これは今後の経営指導でそのリスクはある程度は減らせるはずだ。上記した悪夢的な状況と比較すると、「仕方のない結論