クリックして拡大する男性ホルモンの低下はLOH症候群を招く。趣味を持ち、家族や仲間と一緒にいる時間を持つことが大切という(三尾郁恵撮影) 中高年齢層を中心に男性ホルモンが減る病気が増えている。「男の更年期障害」などと呼ばれることが多かったが、女性の更年期と意味合いが違い、一定の時期を過ぎても症状がよくならないことが多いという。専門家は「男の更年期を軽視するな」といい、「LOH(ロー)症候群」と呼んで警鐘を鳴らす。(日出間和貴) ◇ 7月、神奈川県鎌倉市の寺で、泌尿器科を中心とする男性医学の専門家らが集まった「日本メンズヘルス医学会」が開かれた。テーマは、中高年男性の間で増える「更年期障害」。疲労感や抑鬱感、睡眠障害、性欲の低下…。40代以降の更年期障害がQOL(生活の質)を低下させ、生活習慣病を誘発する例が報告された。ホルモン低下に備え 注目されたのが「