職員への残業代未払いなどのコンプライアンス(法令順守)違反があったとして、日本相撲協会が向島労働基準監督署から計5回の立ち入り検査を受けた問題を巡り、協会が26日に同労基署から是正勧告を受けたことが27日、関係者への取材で分かった。職員の長時間労働などの労働基準法違反を指摘されたとみられる。 協会は9月、職員に対する不適切な労務管理のほか、パワーハラスメントにも及んでいたなどとして、事務方責任者の男性主事を出勤停止1カ月とするなど職員計3人への懲戒処分を発表。時間外労働分の賃金が支払われていない職員が67人確認され、精算未了者がなお12人いることなども明らかにした。 向島労基署はこれに先立つ6月から協会へ立ち入り検査を重ねていたが、処分発表後の10月にも実施。改善が十分ではない点が残っていると判断したとみられ、年内にも是正勧告を出すことを検討していた。 関係者によると、同労基署監督官は今月