1細胞レベルでガンの転移が確認できる新技術。東大と理研がマウスで実験成功2017.07.16 12:03 小松亜矢子 ガンが転移しても、治療できるようになるかも…!? 生涯のうちに、2人に1人は発症すると言われている、ガン。進行すると、ほかの場所へ移って腫瘍を形成する「転移」が起こることでも知られています。しかしガンの転移については、未だ明らかになっていない部分がまだ多く、十分な治療方法も確立されていませんでした。 これまでのガン細胞の転移は、マウスの臓器にガン細胞を移植し、免疫組織化学染色法やイメージング技術を用いて観察していました。しかし細胞ひとつひとつを観察する方法はなく、1細胞レベルでガンの転移を見ることは長年の課題でした。 今回、東京大学大学院の上田泰己教授をはじめとした、東大や理研の研究員グループが確立したのは、そんな課題を解決できる新技術。マウスの全身・全臓器を単一細胞レベル