秋田県を代表する銘酒として、東北地方はもとより全国にその名を知られる「高清水」。手がける秋田酒類製造は、家庭や飲食店で気負わず気張らず飲める"いつもの酒"にこだわった造りで、多くのファンに愛されてきました。 そんな彼らが、2017年に日本酒業界を驚かせる商品を発売しました。その名も「加温熟成解脱酒(かおんじゅくせいげだつしゅ)」。 半年熟成の純米吟醸酒ながら10年ものの熟成古酒のような芳醇な香りをまとい、それでいて甘みと酸味のバランスが取れたフレッシュな飲み心地が味わえる、黄金色に輝くお酒です。 この日本酒は発表されるやいなや日本酒関係者だけでなく、名だたるシェフやソムリエから絶賛されました。日本酒の新ジャンルとも言える画期的な商品はどのようにして誕生したのか、その秘密に迫ります。 長期熟成酒だけにあらわれる現象を再現日本屈指の米どころである立地を生かし、江戸時代より日本酒の製造が盛んに行