エンジニアも30代に達すると、さまざまなキャリアパスの岐路に立たされる。最も典型的なのが、管理職と専門職という2つの選択肢だ。それぞれのコースの給与・手当はどうなっているのか。管理職・専門職としての評価基準に不満はないのか。300人に聞いてみた。 かつては「会社員になったからには、役員、部長、それが無理でもせめて課長にならなくちゃ」という志向があった。管理職になるのは、会社員の花道だったのだ。しかし、今はそういう時代ではない。 誰もが中間管理者や上級管理者になりたくて仕事をしているわけではない。また、最近の会社組織では、仕事はすべて部─課─係という縦のヒエラルキーで統率されるわけではなく、社内横断型のプロジェクト型組織も多い。プロジェクト型組織では、チームを実質的に管理・指導するリーダーやマネジャー役は必要だが、それが管理職である必然性はなくなった。 管理職といっても名目だけで、実は誰かに