私は、日本の医療がお医者さん制度は問題が多すぎ、日本の諸悪の根源というべきものだと私はことあるごとに言い続けてきたし、そのことは、「日本人がコロナ戦争の勝者となる条件」(ワニブックス)でも論じた。 サッチャーの登場あたりから行政改革が世界各国で話題になり、それぞれの国でさまざまな改革が行われてきた。その本丸はたいていの国で医療を始めとする福祉関係と農業だったが、日本では政治的に最強の圧力団体だった医師会や農協の抵抗を避けるために、そこの部分を避けてきた。 中曽根内閣の国鉄や電電公社、小泉内閣の道路公団と郵便局など関脇小結相手の安直な戦いで満足してきたのである。 一方、医療とか農業は厳しい批判をすることすら憚られてきた。その共通点は医師や農家を批判をすることすら許されにくい社会風潮だったことにある。農業では「ご飯を頂くたびにお百姓さんに感謝」といわれたが、他の商品やサービスでも同じことでない