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  • 「東京裁判史観」を批判する平和ボケ : 池田信夫 blog

    2013年12月31日01:12 カテゴリ法/政治 「東京裁判史観」を批判する平和ボケ 右翼の平和ボケは、自覚してないだけ左翼より重症だ。「東京裁判史観」がけしからんとかいう話は、その最たるものだ。東京裁判は敗戦国の指導者を殺すための政治的儀式であり、不公平もへったくれもない。国際法には、法の支配はないのだ。 そもそも戦犯裁判なんか、第一次大戦までなかった。昔の戦争では、敗戦国の王はもちろん、戦争を指導した貴族も皆殺しにされるのが当たり前で、それが彼らの特権の理由づけだった。貴族には戦争になったら真っ先に志願する義務があり、これがnoblesse oblige(高貴なる義務)の来の意味である。 どこかで必ず戦争が起こっていた中世ヨーロッパでは、これはフェアなしくみだった。民衆は「戦争になったらあの人たちが死んでくれるんだからしょうがない」と思って税を負担したのだ。おかげで中世の都市国家の

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  • 靖国参拝という非合理主義 : 池田信夫 blog

    2013年12月26日17:00 カテゴリ法/政治 靖国参拝という非合理主義 安倍首相が靖国神社を参拝したことで騒ぎが起きているが、これはもともと招魂社という天皇家の私的な神社であり、国家の戦死者をまつる神社ではなかった。国家神道という国定宗教をでっち上げ、靖国神社をその中心にしたのは明治政府である。 この奇妙なカルトが、天皇制を支えた。それを福田恆存は近代社会の「空虚を埋めるためにもちだされた偶像」だといったが、丸山眞男も同じ指摘をしている。拙著『空気の構造』87~8ページから引用しておこう。 --- 天皇は、幕末にはほとんど実態のない地位になっていたが、尊皇派は幕藩体制の割拠的な性格を克服して「日」という国家的な統合を体現するために、儒教のイデオロギーを利用し、形骸化していた天皇を皇帝の地位に置いた。伊藤博文は帝国憲法制定の際に、天皇を中心にすえる目的を次のように述べている。欧州に於

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  • 「稼働ゼロ」になった原発を政府は放置するのか : 池田信夫 blog

    2013年09月15日16:14 カテゴリエネルギー 「稼働ゼロ」になった原発を政府は放置するのか 関西電力の大飯原発4号機が今夜、定期検査のために停止し、ふたたび日の原発は「稼働ゼロ」になる。朝日新聞は、うれしそうに「原発稼働ゼロずっと続いて」という集会を報じているが、こういう状態が続くと被害を受けるのは、当の電力利用者である。 図のように、2011年の震災以来、家庭用の電気代は全国平均で15%上がり、特に東電は28%も上がった。しかしこの料金は柏崎を動かすという前提で値上げ幅を圧縮したもので、再稼働できないとさらに8.5%値上げされる見通しだ。この結果、東電管内の標準家庭の電気代は、年間10万円(消費税2%分)を超える。産業用は自由に値上げできるので、この2倍ぐらいの値上げ率になっており、製造業は日を出て行くだろう。 ところが政府は、新しいエネルギー基計画で原発比率を明示しない方

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  • 「原発関連死」の原因をつくった人々 : 池田信夫 blog

    2013年09月12日00:27 カテゴリメディア 「原発関連死」の原因をつくった人々 島薗進氏のツイートが、多くの人々の批判を呼んでいる。「原発関連死 さらに121人」東京新聞9/11。これはこの半年の人数で総計は910人。実数はだいぶ多いはずと。http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013091190071146.html … 放射線の健康影響でなくて「不安」という心理こそが最大の問題という重松逸造、長瀧重信氏、山下俊一氏らの立場ではどう説明する?彼は原発関連死の原因が「放射線の健康影響」だといいたいのだろうが、低線量被曝によって発癌するまでには平均25年、最低でも5年かかる。いま死亡したということは、放射線が原因ではないという証拠なのだ。 島薗氏は宗教学者だから、放射線医学に無知なのはしょうがないが、専門外の問題についてこれまでにも「ICRPの基準

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  • タバコに甘い日本人 : 池田信夫 blog

    2013年08月15日07:46 カテゴリその他 タバコに甘い日人 「風立ちぬ」は見てないし見る気もないのだが、「喫煙のシーンが多すぎる」という禁煙学会の要望書について「バカなことをいうな」という反応が多いのは意外だった。彼らは趣味で抗議しているのではなく、日も批准しているタバコ規制条約にもとづいて要望しているのだ。 映画評にも、喫煙場面が異様に多いのが気になるという批評があった。特に結核のの前でタバコを吸う場面は、多くの人が批判していた。私は、テレビのインタビューで宮崎監督がずっとタバコを吸い続けていたのに違和感を覚えた。彼はチェーンスモーカーらしいが、この調子だとスタジオジブリのスタッフの何人かは受動喫煙で死ぬのではないか。 宮崎監督は「反原発」だそうだが、タバコが原発よりはるかに危険な発癌物質であることを知っているだろうか。アメリカではタバコ会社が、3600億ドル以上の賠償で和

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  • 安倍首相の「自滅する選択」 : 池田信夫 blog

    2013年08月10日18:07 カテゴリ法/政治 安倍首相の「自滅する選択」 安倍首相が10日間の休暇をとったそうだ。当初は12日に出る4~6月期のGDP速報値を見て消費税の増税を判断するといわれていたが、50人以上の「有識者」にヒアリングすることになったので、その後ということだろう。主婦連や小説家の話まで聞かないと、安倍氏はすでに法律で決まった増税も実行できないのだろうか? これは彼の周辺に増税反対派がたくさんいるからだろう。しかし国債は増税の予約なので、増税するか否かというのは問題の立て方が間違っている。問題はいつ増税するかなのだ。反増税派は「景気がよくなったら」というが、いつよくなるのか。よくならなければ、永遠に政府債務を増やし続けるのか。 納税者が合理的なら、増税も国債も民間から政府への所得の移転という点では同じだから、増税で国債を減額しても消費支出は変わらない。これをリカードの

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  • 低線量被曝のリスクについて* : 池田信夫 blog

    2011年12月29日13:13 カテゴリエネルギーテクニカル 低線量被曝のリスクについて* 内閣官房の低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループの報告書がまとめられた。これは日弁連が「異端審問」で封殺しようとしたものだが、結果的には避難指示の基準となっている年間20mSvを追認するものとなった。これは今後の原発事故対策に重要な意味をもつので、少し解説しておこう(テクニカルな話なので、興味のない人は無視してください)。 WGの結論は次の通りである:国際的な合意に基づく科学的知見によれば、放射線による発がんリスクの増加は、100ミリシーベルト以下の低線量被ばくでは、他の要因による発がんの影響によって隠れてしまうほど小さく、放射線による発がんのリスクの明らかな増加を証明することは難しい。 放射線防護の観点からは、100ミリシーベルト以下の低線量被ばくであっても、被ばく線量に対して直線的

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  • 「リベラル保守」宣言 : 池田信夫 blog

    2013年08月02日01:06 カテゴリリベラル保守」宣言 「私は**派だ」と宣言する連中にろくなのはいないが、書もその例外ではない。著者(中島岳志氏)のいう「リベラル保守」とは、漸進的改良しか認めないというバークの口まねで、内田樹氏などと一緒に「反グローバリズム」を主張し、大阪市の橋下市長の改革に反対している(なぜあれがグローバリズムなのかわからないが)。 まえがきによれば、これは西部邁氏の影響だそうだ。私は西部氏が東大に赴任したときの最初のゼミ生だが、その当時の彼は「ソシオエコノミックス」とか言って、それなりに経済学をやっていた。それが学問的に行き詰まり、中沢新一騒動で大学を辞めてから「保守論壇」で飯をうために、あらゆる改革を全面的に否定する商売を始めた。 これはちょうど冷戦末期の左翼が没落する時期には、なかなか巧妙なマーケティングで、「朝まで生テレビ」に毎月のように登場し

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  • 内ゲバの時代 : 池田信夫 blog

    2013年07月19日15:56 カテゴリその他 内ゲバの時代 きのうの記事には大きな反響があったが、中核派という組織を知らない人も多いようだから、説明しておくのもわれわれの世代の責任だろう。 中核派は、60年安保のあとにできた革共同という組織が革マル派とわかれてできたもので、革マル派が黒田寛一などの理論を重視するのに対して、直接行動を重視する「肉体派」だった。60年代後半には、社学同(ブント)・社青同(解放派)とともに「三派全学連」として武装闘争の中心になり、羽田闘争や佐世保闘争などでは大量の逮捕者を出した。 このころはまだ運動のエネルギーが国家権力に向いていたのだが、70年代になって新左翼運動が退潮してくると、党派同志で争う「内ゲバ」が増えた。それも最初は集団で衝突するなぐり合いで、「頭はねらうな」という暗黙のルールがあったが、私が大学に入ったころからそういうルールが崩れ、個人をねらう

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  • 菅直人氏の見苦しい嘘 : 池田信夫 blog

    2013年07月10日16:43 カテゴリその他 菅直人氏の見苦しい嘘 菅元首相が、今ごろになって「私には責任がなかった」とブログやツイッターで主張している。「反原発候補」を応援する立場上、自分の正当性を主張したいのだろうが、きょうのツイートは明白な嘘である。吉田所長に海水注入の中止を直接指示したのは東電の武黒フェロー。官邸からの指示と当時報道されたが、私を含め官邸の政治家は海水注入で廃炉になって海水注入は当然と考えており、誰も中止を指示してはいない。指示をしたのは官邸にいた東電の武黒フェローと東電上層部の。つまり東電内部の指示。国会事故調の報告書にはこう書かれている。官邸5階では海水注入が必要であると関係者の認識は一致していたが、18時過ぎごろ、菅総理は、再臨界の可能性等について、班目委員長が「ゼロではない」との表現で回答したことを受けて、「大変じゃないか」と懸念を示した。班目委員長、又

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  • 堀潤氏のウェブサイトについて : 池田信夫 blog

    2013年05月08日00:03 カテゴリメディア 堀潤氏のウェブサイトについて 堀潤氏の立ち上げた8ビットニュースというウェブサイトに、反原発デマが投稿されて問題になっている。それについて私がコメントしたら人から反論が来たが、何か勘違いしているのではないか。 彼がNHKをやめた遠因は、福島第一原発事故の直後に、ツイッターで危険情報を個人的に発信したことだったらしい。彼は自分では「政府寄りのNHKの中で果敢に真実を語った」と思っているのかもしれないが、実際の現場は逆だ。「原発が爆発して*人死んだ」という類の噂はたくさん流れてくるので、他社に先んじてリポートしようとはやる記者を抑えるのがデスクの役目である。 災害報道の基は勇み足をしないということだ。小さな被害が大きくなるのはしょうがないが、逆になると視聴者は何を信じていいかわからなくなるので、確認された情報だけを出して噂を流さない。この

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  • ユニバーサルサービスという既得権保護 : 池田信夫 blog

    2010年05月18日12:06 カテゴリIT経済 ユニバーサルサービスという既得権保護 「アクセス回線会社」案をめぐって来月、孫正義氏と夏野剛氏と私の3人でニコニコ動画で討論することになった。スケジュールは調整中だが、技術的な問題に深入りするより通信インフラ整備についての考え方を議論したほうがいいと思うので、経済学の標準的な考え方を紹介しておこう。 アクセス回線会社の経営が国費を投入しなくても可能で、かつ黒字を出せるというソフトバンクの試算は怪しく、総務省のタスクフォースでも多くの疑問が出された。それがかりに正しいとしても、離島や山間部まで月額1400円でFTTHを敷設する「ユニバーサルサービス」は間違っている。光ファイバーを敷設するコストは都市部と山間部で7倍以上違うので、これは都市住民への私的な課税である。八田達夫『ミクロ経済学2』は、ユニバーサルサービスを「既得権保護政策の実例」と

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    repunit
    repunit 2013/03/18
    携帯基地局は撤去に許可は必要ないからね。
  • 老いてゆく日本で格差は拡大する : 池田信夫 blog

    2013年01月02日15:23 カテゴリ経済 老いてゆく日で格差は拡大する 2013年の日経済を長期的視野から考えてみよう。市場は安倍政権のバブル政策を見越して円安・ドル・ユーロ高に激しく動いているが、実体経済が上向くかどうかは別の問題だ。潜在成長率が上がらないのに「期待」ばかり上がると、その乖離が大きくなり、最終的には実態に合わせて期待が修正される。それがバブルの崩壊である。 では潜在成長率を制約する条件は何だろうか。大きくわけると、労働人口と生産性である(資は過剰なので制約条件にならない)。このうち日に特徴的なのは、年率1%近い率で労働人口が急速に減少していることだ。 安倍首相は「人口が減少してもデフレでない国はたくさんある」などと人口減少の影響を否定しているが、これは浜田宏一氏の受け売りだろう。彼は「人口減はインフレの原因になってもデフレの要因にはならない」とまで書いている

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  • 自動車や石炭火力は原発より危険である : 池田信夫 blog

    2011年03月31日12:30 カテゴリエネルギー 自動車や石炭火力は原発より危険である 自称保守主義者の中島岳志氏が、なぜか左翼系ウェブサイトに「原発に反対してきた理由」を書いている:自動車は普遍的に事故を起こし続けます。日だけでも年間約5000人の命が失われ、多数の負傷者が出続けています。[・・・]しかし、私たちは自動車や飛行機を放棄しません。それは、リスクの存在を前提として、そのリスクよりも利便性のほうが上回るという認識を共有しているからです。しかし、原発のリスクはそれらをはるかに上回ります。一旦事故が起こると(事故の規模にもよりますが)、相当程度の国土が汚染され・・・と内田樹氏と同じような思い込みが続くが、自動車のリスクを「年間5000人」と書くのなら、同じ基準で原発のリスクを比較しないと不公平だろう。日の原発事故の死者は、これまでゼロである。2名の死者が出た東海村事故は核燃

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  • 原子力についての4枚の図 : 池田信夫 blog

    2012年08月13日12:49 カテゴリエネルギー 原子力についての4枚の図 8月15日に、またニコニコ生放送で原発の討論会に出ることになった。「わかりやすい図を出してくれ」とのことなので、パワーポイントを4枚描いたが、番で使えるかどうかわからないので、せっかくだから紹介しておく。 原発の健康リスクは石炭火力や石油火力より小さい 上の図のように、TWhあたりの死者では、原発が群を抜いて低い。これはチェルノブイリの死者を含むWHOの統計だが、発電にともなう死者の半分は石炭火力によるもので、採掘事故だけで年間1万人を超える。日で原発を全廃すると、大気汚染を含めて年間3000人ぐらい死者が増えるだろう。 原発の社会的コストは高くない これはEU委員会の調査した外部コストとOECDの調査した直接コストを合算した数字(一部修正)だが、環境汚染や健康被害などを勘案すると、原子力のコストは天然ガス

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  • 森ゆうこ議員の知らない放射線リスク : 池田信夫 blog

    2012年08月27日10:33 カテゴリその他 森ゆうこ議員の知らない放射線リスク 原発事故から1年半近くたって、日人も放射能についてのリテラシーは高まっただろうと思っていたが、先日のニコ生で森ゆうこ参議院議員(国民の生活が第一)が「1mSv以上は危険だ」と言っていた。私がそれについてツイッターで「間違いだ」とコメントしたところ、人から返事が来た。現時点においても公衆の年間被曝限度は1ミリシーベルトです。これをデタラメとする根拠は? RT @ikedanob・・・森ゆうこ氏が「1mSv以下は統計的にわからないが、それ以上は危険だ」と、リスクを2桁も間違えていたのには唖然とした私があきれて「被曝限度の意味がわかってるのか」と返事したら、また人から、こういう返事が来た。ICRPの勧告をぜひ一度お読みください。勧告111では事故後であっても年間1から20ミリの間の低い値を目標値とすべきと

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  • 慰安婦問題の「主犯」は福島瑞穂弁護士 : 池田信夫 blog

    2012年08月17日01:15 カテゴリ法/政治 慰安婦問題の「主犯」は福島瑞穂弁護士 竹島問題が慰安婦問題を再燃させ、なぜか尖閣諸島まで飛び火しているが、愛国心に燃える前にまず基的な事実関係を理解しておいたほうがいい。書は先週のニコ生にも出演してもらった西岡力氏の解説である。 慰安婦問題の特異性は、日人が創作した話だということだ。ふつう「私が犯罪者だ」と嘘をつく人はいないが、奇妙なことに戦争についてはそういう「詐話師」がいる。この問題の発端となった吉田清治がその最たるもので、彼の『私の戦争犯罪』には、済州島で「慰安婦狩り」をした様子が詳細に書かれているが、なんとすべて嘘なのだ。人ものちに「フィクションだ」と認めた。 ところが吉田の話に目をつけて日政府を相手に訴訟を起こそうとしたのが、福島瑞穂氏や高木健一氏などの弁護士で、彼らは韓国に渡って原告になる元慰安婦を募集した。そこで見

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  • 太陽光の買い取り価格42円は不正な利益誘導だ : 池田信夫 blog

    2012年04月26日23:13 カテゴリエネルギー 太陽光の買い取り価格42円は不正な利益誘導だ 再生可能エネルギーの全量買い取り制度(FIT)を議論していた経産省の調達価格等算定委員会は、太陽光発電の買い取り価格を42円/kWhで20年間とする「委員長案」を発表した。これは最終決定ではないが、枝野経産相の了承が得られればこのまま決まる。この法外な価格は、いったいどういう根拠で決まったのだろうか。 植田和弘委員長は記者会見で「価格は一貫してヒアリングを通した費用を積算し、事業リスクを発電ごとに個別で見る考え方で決定し、諸外国との比較を行っている。高くもなく低くもなく、施行後3年間は例外的に利潤を高める、という意図を反映した価格」と述べた。これが業者の意向を反映していることは間違いないが、「諸外国との比較」ではどうだろうか。 これは調達価格委員会の資料に書かれたドイツの買い取り価格だが、太

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  • 橋下徹氏のサンドバッグになった山口二郎氏 : 池田信夫 blog

    2012年01月18日10:01 カテゴリ法/政治 橋下徹氏のサンドバッグになった山口二郎氏 いろいろ話題になっている橋下徹市長と山口二郎教授の討論がネットに残っていたので見た。おもしろい。 ひとことで言うと、山口氏はサンドバッグ状態である。それもグローブを装着して身構えているボクサーの前に顔を突き出して「殴ってください」と言ったようなものだ。1時間近い番組の中で、橋下氏が大阪都構想や教育条例を大々的に宣伝したのに対して、山口氏が言ったことは「選挙で勝ったからといって正しいとは限らない」といった超原則論だけ。 テレビの討論番組が、これほど一方的になるのは珍しい。普通は、山口氏のような人は出てこない。橋下氏の政策の中身をほとんど知らないで、「競争原理はよくない」といった抽象論だけで批判できると思っていたのだろうか。私も彼のを読んであきれたことがあるが、北大グループはいまだに絶対平等主義

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  • NHKの放射能デマ「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」 : 池田信夫 blog

    2011年12月29日17:20 カテゴリメディアエネルギー NHKの放射能デマ「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」 ネットで話題になっているNHKの番組のコピーがあったので、見て驚いた。その内容にではなく、こんなデマを(自称ジャーナリストではなく)NHKが放送したことにである。 番組は「低線量被曝によって北欧ではチェルノブイリ事故後に癌が増加した」という話から始まり、スウェーデンのトンデルなる人物のインタビューを紹介する。彼の論文はバズビーが「福島では10万人が癌で死亡する」と予告したときの根拠にしたもので、その詳細はブログ記事で紹介されている。データを偽造して被害を誇張しているが、よく見ると低線量の発癌率は被曝量が増えると減っているというお笑いの論文だ。 そしてアメリカに飛んであちこちの原発訴訟の原告の「私は放射能で癌になった」という話を紹介するが、もちろんこんなアドホックな話は何の証拠に

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