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  • 命より大事なものがある : 池田信夫 blog

    2022年07月06日14:17 カテゴリ法/政治 命より大事なものがある ➡ 現実の戦争指導は、避難、逃げる、いったん撤退と攻撃などの組み合わせ。命よりも大切なものがある、全市民による抵抗が必要、一般市民の犠牲やむなし、市民の命を守るためでもいったん武器を置くことは不可、死ぬまで戦う、と叫んでいた日政治家や学者、識者などは危険極まりない。— 橋下徹 (@hashimoto_lo) July 5, 2022 「命より大事なものはない」というのは橋下徹氏の信念らしく、何度もツイートしている。誰でも死ぬのはいやだから、逃げるのは個人としては合理的な行動だが、集団としてはそうではない。 もし橋下氏が首相になったら、戦争のときはまず国民に「逃げろ」と指示し、自衛隊にはただちに投降を命じるだろう。それによって犠牲は最小化されるようにみえるが、日が降伏するとわかっていたら、中国戦争を仕掛けてく

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  • アマチュア無線って必要なのか : 池田信夫 blog

    2006年12月05日12:15 カテゴリIT アマチュア無線って必要なのか 電力線通信(PLC)がアマチュア無線の電波を妨害するとして、アマ無線ユーザーがPLC解禁の取り消しを求めて行政訴訟を起こすという。この問題については、もう10年近くいろいろな検討が行われてきた。実用上は問題がないことはわかっていたが、アマ無線側の主張する「航空・船舶無線で、もしものことがあったらどうするのか」などの脅し文句で解禁が遅れていた。 日のアマ無線は55万局あるが、実際に稼動しているのはその半分以下と見られている。ハム人口はここ10年で半減し、平均年齢は50歳以上だ。それなのに、アマ無線には60MHz近い周波数が割り当てられている。これは数千万人が加入する携帯電話1社分とほぼ同じだ。特に1260-1300MHz帯はほとんど使われていないが、携帯電話なら4社ぐらい収容できる帯域だ。アマ無線衛星も、これまで

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  • 伊藤詩織事件で残るTBSへの疑問 : 池田信夫 blog

    2019年12月19日14:37 カテゴリメディア 伊藤詩織事件で残るTBSへの疑問 伊藤詩織事件でマスコミがまだ騒いでいるが、これは犯罪事件としてはもう終わっている。真実は当事者以外にはわからないが、疑問が残るのは、山口氏が帰国するとき高輪署の取った逮捕状を警視庁が執行させなかったことだ。これは異例だが、その原因は今も不明である。 コメンテーターは安倍首相との関係を憶測しているが、首相官邸が個別の犯罪捜査に介入することはありえない。それよりはっきりしているのは、山口氏が事件当時、TBSのワシントン支局長だったという事実である。TBSは警視庁クラブの加盟社であり、その関係に警察が配慮したことは十分ありうる。 続きはアゴラで。 「メディア」カテゴリの最新記事

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  • BPOはNHKの捏造を調査せよ* : 池田信夫 blog

    2011年12月30日16:26 カテゴリメディアエネルギー BPOはNHKの捏造を調査せよ* きのうの記事に専門家からコメントが寄せられたので、補足する。細かい話なので、関係者以外は無視してください。 この「追跡!真相ファイル:低線量被ばく 揺らぐ国際基準」を強く批判したのは、学習院大学の田崎晴明氏である。彼はこう書いている:ここでいう「驚くべき事実」というのは、「ICRP が採用している低線量の被ばくによるガンのリスクは、広島・長崎での被爆者(LSS 集団)の追跡調査の結果から得られたリスクの約半分だ」ということ。 でも、こんなのは、専門家だけが知っていた知識ではないし、まして機密情報でもない。 被ばくリスクについて真面目に考えている人ならだいたいは知っている「常識」の一つなのだ。 低線量の放射線をゆっくりと浴びた場合は、強い放射線を一気に浴びた場合よりも健康被害が少ないので、それを補

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  • 池田信夫 blog : 「吉田清治」はサハリン訴訟で生まれた

    2016年04月26日 09:15 カテゴリ 「吉田清治」はサハリン訴訟で生まれた 「従軍慰安婦」という言葉は、1965年の日韓基条約にはなく、70年代までは誰も知らなかった。「私が慰安婦狩りをやった」という当事者が名乗り出てきたのは、書のテーマになっているサハリン訴訟が最初だ。これは終戦直前にソ連軍がサハリンを占領したとき、現地に住んでいた日人と朝鮮人を抑留した事件だ。 その帰還をめぐって各国政府や赤十字がソ連と交渉していた中で、高木健一などが「韓国人帰国訴訟」を起こした。これは韓国人を日に帰国させる費用を日政府が負担せよという請求だった。その理由は 日軍が韓国人をサハリンに強制連行した からだというのだが、そんな事実はない。彼らを抑留していたのはソ連なのだから、日政府が受け入れを表明しても帰国はできない。 この荒唐無稽な主張を裏づける証人として登場したのが「吉田清

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  • 高木健一氏へのお詫び : 池田信夫 blog

    2016年01月25日22:47 カテゴリその他 高木健一氏へのお詫び 私が、2014年9月1日に当ブログに掲載した「慰安婦をい物にする高木健一弁護士」と題する記事において、「慰安婦をい物にする高木健一弁護士」、高木健一弁護士と受け取られるような書きぶりで「慰安婦をい物にする『ハイエナ弁護士』」と記載したことは誤りでしたので、高木弁護士に多大なご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。 平成28年7月27日 池田信夫 「その他」カテゴリの最新記事

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  • なぜ「行政府の長」は立法府に口を出せないのか : 池田信夫 blog

    2016年05月20日14:40 カテゴリ法/政治 なぜ「行政府の長」は立法府に口を出せないのか 安倍首相が国会で「私は立法府の長だから議会運営には口を出せない」と繰り返したことが話題になっている。先月も同じ失言をして、議場で指摘されるとすぐ「行政府の長」と言い直したので、これは単なる言い間違いだが、かなり大きな問題を含んでいる。 続きはアゴラで。 「法/政治」カテゴリの最新記事

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  • TBSの「同調圧力」に負けた人々 : 池田信夫 blog

    2016年03月30日14:15 カテゴリメディア TBSの「同調圧力」に負けた人々 TBSの金平茂紀氏が「テレビ報道の同調圧力」について語っているが、「おおっぴらに議論するという空気がなくなってしまった」とか「事なかれ主義が広がっている」というのは、マスコミに限った話ではない。 むしろ昔の金平氏と比べて感じるのは、彼自身が「TBSの同調圧力」に流されるようになったことだ。岸井氏も毎日新聞の記者だったころはバランスが取れていたのに、TBSのキャスターになってから、自分でも言っているように「安保法を40回批判した」。 TBSは業界では有名な、東大閥企業である。私が学生だったころは社員のほとんどがコネ入社で、東大卒だった。私もTBSの人事にいた友人に「すぐ最終面接する」と声をかけられたが、断った。 だから田中角栄のつくったテレ朝(もとはローカルの教育局)より社員の偏差値ははるかに高いが、NHK

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  • ジャン・ティロール、アベノミクスを語る : 池田信夫 blog

    2016年04月01日13:59 カテゴリ冗談 ジャン・ティロール、アベノミクスを語る 4月7日の国際金融経済分析会合にJean Tiroleが招かれるというので、友人にSkypeのIDを教えてもらって国際電話してみた。私 初めまして、ティロール先生。経済産業研究所で、あなたの弟子Hagiuの同僚だった池田と申します。 ティロール(J.T.) やぁ! 彼は今たしかHBSだよね。 私 はい。研究所では、先生のThe Theory of Corporate Financeを読んで、とても感銘を受けました。あれが企業理論の決定版だと思います。 J.T. ありがとう。でもあれはOliver Hartの所有権理論をエージェンシー理論と組み合わせただけだから、当は先に彼がスウェーデン銀行賞をもらうべきだった。 私 私もWilliamsonと一緒に受賞すべきだったと思いますが、それさておき、7日に日

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  • 澤昭裕さんへの最後の手紙 : 池田信夫 blog

    2016年01月16日20:55 カテゴリその他 澤昭裕さんへの最後の手紙 澤さん あまりにも突然の訃報で、いまだに信じられません。今年の初めに「私の提言 ―総集編―」を書いたときは、もう覚悟しておられたのですね。また一緒に仕事をしようと思っていたのに、そのチャンスは永遠になくなってしまいました。 澤さんと最初に会ったのは、私が国際大学GLOCOMにいた2000年の秋でした。「来年の省庁再編を機に新しいシンクタンクをつくる」という話で、その所長に青木昌彦さんを引っ張ってきたのが松井孝治さんと澤さんでした。「青木さんの指名なので、フルタイムで来てほしい」とのことで、私はその場で引き受けました。 2001年に経済産業研究所(RIETI)が独立行政法人として発足したときの研究部長が、澤さんでした。「経産省の研究所ではなくオール霞ヶ関に対して提言する」という青木さんの方針で、全官庁や大学や海外から

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  • NHKは「右傾化」しているのか : 池田信夫 blog

    2014年02月15日12:12 カテゴリメディア NHKは「右傾化」しているのか NYタイムズが「安倍政権がNHK政治的圧力をかけて政権寄りにしようとしている」と報じている。中身はワンパターンの「日の右傾化」キャンペーンだが、最近の一連の出来事をアメリカがどう見ているかを知るには興味深い。ケネディ大使がNHKの取材を拒否しているのも、これと関係があるかもしれない。 きのうの言論アリーナでも片山さつき氏や長田達治氏と話したが、こういう日に対する誤解をただすのは非常にむずかしい。いろいろな問題が複合しているからだ。慰安婦問題は単なるでっち上げだが、籾井会長は戦時売春と強制連行の区別さえつかないでコメントし、朝日新聞につけ込まれた。 もう一つは靖国参拝などの歴史観である。これは趣味の問題で、百田尚樹氏のような「皇国史観」は個人として発言するのは自由だし、どうせ多数派にはならない。彼は安倍

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  • 古賀茂明氏の被害妄想ワールド : 池田信夫 blog

    2015年03月28日01:15 カテゴリメディア 古賀茂明氏の被害妄想ワールド 古賀茂明氏が「報道ステーション」で、番組と関係なく「テレビ朝日の早河会長とか古舘プロジェクトの佐藤会長の圧力で降ろされるのは残念だ」という恨み節を語り始め、最後は"I am not ABE"という(局に無断で)自分でつくったプラカードを掲げる珍事件が起こった。前後15分近く、出演者が私怨をぶちまけたのは放送事故に近い。 奇妙なのは、彼が今回で降ろされるという事実関係がはっきりしないことだ。古舘氏もいうように4月以降も、話題に応じて出てもらう可能性もあった(この事件でなくなっただろうが)。古賀氏のいう「菅官房長官から局に圧力がかかった」ということもありえない。私はNHKの『日曜討論』というもっとも政治的圧力の強い番組を担当していたが、政治家が出演者をおろせなどということは絶対ない(あったら大事件になる)。 彼は

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  • 「G型幻想」を捨てよう : 池田信夫 blog

    2014年11月07日10:28 カテゴリ 「G型幻想」を捨てよう 冨山和彦氏のG型/L型モデルでみると、日経済の問題がすっきり整理できる。今まで経済学者も官僚も、G型が無条件にいいと信じて「スーパーグローバル大学」などの恥ずかしい政策を打ち出し、それに反発する側は、書のように「反グローバリズム」をとなえる。 書は「原発をやめてもバイオマスで経済は回る」という主張である。もとはNHK広島のローカル番組らしいが、テレビ的な「おもしろ話」ばかりで、マクロ経済をみていない。経産省の資料でもわかるように、バイオマスは電力の0.5%にも満たない。木材でG型産業が成り立たないことは自明である。 G型は労働人口の2割に満たないが、GNI(GDP+企業の海外収益)でみると3割以上を稼いでいる。ピケティも指摘するように、グローバル資主義はGDPではなく国民所得(GNI)でみることが重要だ。海外収益

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  • アメリカ人は「人身売買」を非難できるのか : 池田信夫 blog

    2013年05月18日17:33 カテゴリその他 アメリカ人は「人身売買」を非難できるのか 橋下発言で慰安婦問題がまたこじれて、私のところにも週刊誌の取材が来るが、お断り。基的な事実関係は「NYタイムズのための『慰安婦問題』入門」にかなりくわしくまとめたので、それを参照していただきたいが、今回の騒ぎについてはちょっとボタンの掛け違えがあると思う。 発端は13日のぶら下がりで、村山談話についての話の中で出てきた「あれだけ銃弾の雨嵐のごとく飛び交う中で、命かけてそこを走っていくときに、そりゃ精神的に高ぶっている集団、やっぱりどこかで休息じゃないけども、そういうことをさせてあげようと思ったら、慰安婦制度ってのは必要だということは誰だってわかるわけです」という一節だけを取り上げたものだ。 これは話の筋でもないので「口がすべった」といって撤回すればよかったのに、橋下氏が「世界各国に同じ制度があっ

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  • 元慰安婦の「証言」は弁護士に誘導された作り話 : 池田信夫 blog

    2014年09月08日09:40 カテゴリメディア 元慰安婦の「証言」は弁護士に誘導された作り話 慰安婦問題の落とし穴は、来なら「当事者の証言」として信頼できるはずの慰安婦の証言が(弁護士などの誘導で)大きくゆがめられていることだ。たとえばクマラスワミ報告書に延々と引用されているチョン・オクスンという北朝鮮の元慰安婦の証言は次のようなものだ。13歳の時[1933年]の6月のある日、私は畑で働く両親のために昼の用意をしなければならなかったので、村の井戸に水くみに行きました。そこで日人の守備兵に襲われ、連れて行かれたのです。両親は娘に何が起きたのか知らずじまいでした。トラックで警察に連れていかれ、そこで数人の警官にレイプされました。 10日ほどして私は恵山市の日陸軍の守備隊に連れて行かれました。そこには私のような朝鮮人の女の子が400人ぐらいいて、毎日、5000人を超える日兵のために

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  • 池田信夫 blog : 慰安婦を食い物にする高木健一弁護士

    2014年09月01日20:18 カテゴリ法/政治 慰安婦をい物にする高木健一弁護士 最近この問題に参入してきた人々は、小熊英二氏や山口浩氏のように、これまでの複雑な経緯を知らないで「女性の人権」と混同するが、日政府が女性の人権を無視したことはない。韓国政府が求めているのもそういう「普遍的な権利」ではなく、慰安婦への国家賠償なのだ。 野田首相と李明博大統領の政治決着が行われる一歩手前だった。このときは野田首相がおわびの手紙を出し、「償い金」の名目で日政府が新たな基金に出資することで日韓の外務省で交渉が行われたが、衆議院の解散で幻に終わった、と中央日報も書いている。 これが朝日新聞の期待する「真のリーダーシップ」だが、そんなことをしても、また挺対協などが「償い金ではだめだ。日政府が正式にの国家賠償をしないと受け取らない」と騒ぎ、アジア女性基金と同じ結果になることは目に見えている。

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  • 「持たざる国」への道 : 池田信夫 blog

    2013年07月27日13:08 カテゴリ 「持たざる国」への道 派手な戦争に比べて財政の歴史はあまり注目されないが、財政が戦争の原因になったことも多い。高橋財政は「国債の日銀引き受けによるリフレ政策で昭和恐慌を救った」などといわれるが、著者が前著で明らかにしたように、逆に日銀引き受けが軍部による際限ない財政拡大を生んだのだ。 太平洋戦争は「持たざる国」日が「持てる国」アメリカに対して無謀な戦争を挑んだ、と思っている人にとってはこの題名は奇妙だろうが、1930年代なかばの日は、英米もしのぐ世界で最高の景気だった。1937年には、日の植民地向け輸出額はイギリスを抜いて世界一だった。その日が財政の失敗によって軍部の暴走を許し、「持たざる国」になったのだ。 その最初が満州事変に始まる満州国の建設だった。大豆と石炭ぐらいしかなかった満州に30万人以上を移住させて建設した「満州国」の経営は

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  • 肥田舜太郎氏の「内部被曝」デマ : 池田信夫 blog

    2012年01月05日22:40 カテゴリエネルギー 肥田舜太郎氏の「内部被曝」デマ GEPRには、初日だけで1万人を超えるアクセスがあった。コメントを見ても、政府の情報が信用できず、メディアの出す情報がいい加減なため、「正確な事実」に飢えているような印象を受ける。自称ジャーナリストはバズビーをかつぎ回って自滅したので、肥田舜太郎氏のような共産党員の評価が相対的に上がっているようだが、彼の話も党派的なので真に受けるのは禁物である。 肥田氏は日刊SPA!で「内部被曝と外部被曝は違う」とかいう話をしているが、両者に質的な違いはない。福島で高濃度の放射性物質が飛散したのは発電所のまわりの半径数kmだけなので、放射性物質を吸引することによる内部被曝は考えられない。福島県の調査でも、今後70年間の預託線量が最大2~3mSv、平均1mSv未満である。 「下痢が続いて止まらない、しばらくしたら口内炎が

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  • 「原発即ゼロ」の超簡単シミュレーション : 池田信夫 blog

    2014年01月25日20:41 カテゴリエネルギー 「原発即ゼロ」の超簡単シミュレーション 原発の問題は、細川護煕氏のように「日が滅びる」とかいう情緒的な議論ではなく、なるべく定量的に考える必要がある。原発を今すぐ止めてゼロにする費用は明らかだが、その便益はよくわからない。山崎元氏によればそれは「心理的な安全・安心」だというが、その便益が費用を上回るかどうか、ちょっとチラシの裏でシミュレーションしてみよう。 このまま原発をまったく動かさないで廃炉にすることは、技術的には可能である。法的にも「即時廃炉法」のような法律を国会で可決すれば、民主的な手続きで廃炉にできる。しかし憲法で禁止する財産権の侵害にならないためには、国家賠償が必要である。逆にいうと、賠償費用が便益を下回るならやってもいい。それは現実にどれぐらいかかるだろうか?核燃料を化石燃料で代替する燃料費:毎年3兆円以上 電力会社の資

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  • 反原発という老人福祉 : 池田信夫 blog

    2014年01月20日11:51 カテゴリその他 反原発という老人福祉 都知事選の細川(76歳)・小泉(72歳)を菅(67歳)・鳩山(66歳)が「勝手連」で応援するそうだ。全員が元首相で、平均年齢は70歳。反原発は、今や若者の運動でも「反体制」でもなくなった。それは原発が止まったまま貿易赤字を垂れ流す現状維持を求める「超保守」の運動なのだ。 老人が原発をきらうのは理解できる。それは地球温暖化や化石燃料の枯渇などの長期の問題には役に立つが、先の短い彼らの人生には意味がないからだ。「原発即ゼロ」をかかげて、当選の可能性も許認可権もない都知事選に出るのは、老人のお遊びと考えればそれなりに楽しいだろう。官邸デモにも、団塊の世代の引退した老人が多い。 日は昔から、老人を大事にする国だ。「姥捨山」というのは伝説で、実際に棄民になったのは若者だった。農家の次三男は土地がないため都市に出たが、そこは衛生

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