第1回口頭弁論の後に行われた院内集会で発言する被害者の女性(右)=16日、参議院議員会館(東京都千代田区)で 難病治療のため聖路加(せいるか)国際病院(東京都中央区)に通院していた女性が、病院でチャプレンをしていた牧師から性被害を受けた事件で、加害者である牧師の側に立ち女性をおとしめる内容の声明によって2次被害を受けたとして女性が起こした訴訟の第1回口頭弁論が16日、東京地裁(大寄麻代裁判長)であった。 女性はこの訴訟で、声明に関わった牧師3人と、声明を掲載したキリスト新聞、クリスチャン新聞の両発行元を提訴。慰謝料など計330万円の損害賠償のほか、謝罪文の公表などを求めている。声明は「この事件は、真面目に患者に寄り添ってきたチャプレンが無実の罪を着せられたもの」とした上で、女性がチャプレンの牧師に対し一方的な要求や愛憎などの強い感情をぶつけたと示唆する内容を含んでいた。そのため女性は、名誉