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ブックマーク / www.news-postseven.com (974)

  • 上野千鶴子 ピル解禁20年、バイアグラ解禁3か月の意味説く

    書評】『〈おんな〉の思想 私たちは、あなたを忘れない』上野千鶴子/集英社インターナショナル/1575円 【評者】柳亜紀(弁護士) 「弁護士にはフェミニズムの感覚に欠けた人が多い」と言うと意外だろうか。離婚裁判で、共働きなのにの帰宅時間が遅いと非難したり、「女の弁護士は怖い」などと酒席で盛り上がる弁護士がいるくらいだから驚くことでもないのかもしれないが、正直、ため息をつくことは多い。 1980年代の男女雇用機会均等法改正をピークに、最近ではフェミニズムは勢いをなくし、「少子化を招き、家族の解体を促す」と考える保守派が巻き返している印象がある。そんな今、ジェンダー(社会/文化的な性のあり方)研究の第一人者である著者が、自身に多大な影響を与えた11人の作家や学者を「読者にも読んでもらいたい」と、改めて論じたのが書だ。 20世紀最大の批評家E.サイード(1935-2003 エルサレム生まれの

    上野千鶴子 ピル解禁20年、バイアグラ解禁3か月の意味説く
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    repunit 2021/08/22
  • ワクチンパスポートでどうなる?「新幹線に乗れない」「死に目に会えない」ことも

    ワクチンパスポートさえあれば──2回目のワクチン接種を完了し、つらい副反応を乗り越えた人なら、この思いはなおさらだろう。逆に、接種がまだ完了していない人からすれば、パスポートは“分断”の象徴にも映る。はたして提示が義務化された世界はどうなってしまうのだろうか。 最近、耳にする機会も増えたワクチンパスポートについて、国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんが説明する。 「ワクチンパスポートとは、ワクチンを接種したことを証明する書類などの総称です。これを持っている人はコロナに感染する可能性が低いため、パスポートを提示することで、さまざまな社会活動や日常生活が保障されます」 イタリアやフランス、イスラエルでは、美術館やカフェなどでワクチンパスポートの提示が義務化され、アメリカのニューヨーク州でも義務付けることが決定している。また、義務化はされていないものの、公共や民間の施設

    ワクチンパスポートでどうなる?「新幹線に乗れない」「死に目に会えない」ことも
  • ユニクロ、GU、無印、ワークマン 汗かきおじさんに最強のアウターTシャツは?

    猛暑を通り越して“酷暑”が続く夏──。汗かきの人にとってはTシャツ1枚でも蒸れや汗染みが気になる季節だが、近年は吸放湿性や速乾性、接触冷感などに優れたTシャツも多数売られている。ファッションジャーナリストの南充浩氏が、主要なカジュアル衣料チェーンの最新商品を試着して、「汗かきでも不快にならない最強のアウターTシャツ」を選出する。 * * * 今年も記録的な猛暑が続く格的な夏が到来しました。筆者は汗かきなうえに「暑い気温」そのものが嫌いなので、夏は苦手です。この時期はできるだけ軽装かつ薄着で過ごすことを心掛けていますが、逆にTシャツ1枚やポロシャツ1枚を素肌に着ると、大量の汗で常に濡れ続けているため、これもまた不快なうえ、他人からの見映えも良くありません。 そんな自分に嬉しいアイテムが数年前から登場しています。各社から発売されているインナーTシャツです。薄手の生地でできているためTシャツの

    ユニクロ、GU、無印、ワークマン 汗かきおじさんに最強のアウターTシャツは?
  • SNSに飛び交うワクチンのデマ マルチ商法への入口に利用されることも

    いつの時代にも流言飛語というものは存在し、世が災害に見舞われたとき、社会が不安定になっているときは飛び交いやすいものだ。では、その嘘やデマを発信する人は、ただ人々を混乱させて面白がるためだけに拡散しているのか? ライターの森鷹久氏が、コロナワクチンに関するデマをめぐって同時多発的に起きている、セミナーに集う人たちとその背景についてレポートする。 * * * SNSには「コロナは単なる風邪」「ワクチンは信用できない」といった書き込みが散見され、ターミナル駅前で大騒ぎして、訴える行動にうつる迷惑この上ないグループもある。わずか2年前には想像すらできなかった荒唐無稽に思えるこの現象は、日だけでなく世界中で起きており、各国の政府や関係当局、そしてメディアがワクチンを巡るデマに惑わされないよう様々な対策を取っている。河野太郎ワクチン担当大臣が各局のニュースに出演し、デマに惑わされないようにと力説す

    SNSに飛び交うワクチンのデマ マルチ商法への入口に利用されることも
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    repunit 2021/07/28
  • 1964年東京五輪、開会式ユニフォーム「幻のデザイナー」の“伝言”

    JR甲府駅から身延線で45分ほど揺られた鰍沢口駅。車で5分ほど走った一角に、「富士川町スポーツミュージアム」はある。この地に生まれ、後に東京で洋服商「日照堂」を営んだ望月靖之さん(2003年没)──。彼がデザインした赤のブレザーに白のパンツという1964年東京五輪開会式での公式服装が飾られている。 望月さんの娘である大西章子さんは、57年前の10月10日、国立競技場のメインスタンドで行進を眺めていた。 「8000羽の真っ白なハトが真っ青な空に飛び出し、上空でブルーインパルスが五輪マークを描いた。ダイナミックな演出に、家族を顧みず仕事に没頭した父も喜び、家族も父が夢中になった理由が分かりました」(大西さん) しかし、ほんの数年前までその公式服装は、アパレルブランド「VAN」の創業者・石津謙介氏のデザインというのが定説だった。服飾史家・安城寿子氏の丹念な取材によって望月さんのデザインであること

    1964年東京五輪、開会式ユニフォーム「幻のデザイナー」の“伝言”
  • 近藤誠医師が警鐘「コロナワクチン“隠れ副作用死者”はまだいる」

    当にその医療は必要なのか」。医師の近藤誠さんは長年、そんな問いに向き合ってきた。では、新型コロナウイルスのワクチンはどうか。最も懸念されるのは、「副作用による被害」が、厚労省や医師たちの“理屈”によって、過小に評価されているのではないか、ということだ。近藤さんがワクチンについて警鐘を鳴らす。 新型コロナワクチンの接種後に死亡した人は7月2日時点で556人に達し、たった2週間で200人も急増したことになる。だが、この数が死亡者の全体像を表しているとは言い難い。 「実際には、もっと多くの『隠れ副作用死者』がいる可能性が充分にあります」 そう指摘するのは『新型コロナワクチン 副作用が出る人、出ない人』(小学館)をこの7月中旬に緊急出版した、医師の近藤誠さんだ。 「この556人は、あくまでワクチン接種後に死亡したとして、“医療機関から国に報告が上がった人数”です。しかし国の報告システムには大き

    近藤誠医師が警鐘「コロナワクチン“隠れ副作用死者”はまだいる」
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    repunit 2021/07/18
  • 池袋暴走死傷事故「軽すぎる」禁錮7年の時代遅れな理由

    家族3人でいろいろなところへ旅行した松永さん一家。平成30年には北海道へ。見渡す限りの広大な大地を3人で走り回った。 池袋暴走死傷事故の第9回公判(7月15日)で、いまだ無罪を主張する飯塚幸三被告(89)を前に、心情等の意見陳述を行った遺族の松永拓也さん。・真菜さん(当時31才)と長女・莉子ちゃん(当時3才)との幸せな日々から突然2人の命を奪われた事故当時を思い返して記していくという、想像を絶するような苦しい作業にも半年以上かけて向き合ってきた。 「去年末から準備をし始めて、1行書いては涙が止まらなくなって消して、書いて、また消して、それを毎日繰り返して書きました、向きあう時間は苦しい時間でした。でも、2人の生きていた姿をありありと想像してほしかった。遺族がどれくらい苦しめられているのか被告人に知ってほしかった。意見陳述を終えて、辛かったけれどやってよかったとは思います」(松永さん)。

    池袋暴走死傷事故「軽すぎる」禁錮7年の時代遅れな理由
  • 注意すべき「発酵食品」 実は発酵してない、添加物まみれのケースも

    【NEWSポストセブンプレミアム記事】 健康ブームが過熱するほど注目度が増しているのが「発酵品」だ。テレビや雑誌の健康特集では必ずといっていいほど紹介されているが、どうやらそのどれをべても期待通りの効果があるわけではなく、実はリスクも隠れていたという──。 健康の代名詞的存在である「発酵品」は、栄養素が微生物などによって分解される働きを利用した品だ。一般社団法人「Love Food Education」代表理事で発酵品のスペシャリストである北村愛さんによると、健康効果は4つに分類できる。 1つ目は消化吸収をよくすること。発酵菌は人間と同じ消化酵素を多く含んでおり、発酵する過程で品に含まれるたんぱく質や糖質などを、それぞれアミノ酸やオリゴ糖などに分解する。そのため、人間が品をべたとき、体に負担が少ない形の栄養素として、吸収されやすい状態になっている。 次は栄養素の増加だ。た

    注意すべき「発酵食品」 実は発酵してない、添加物まみれのケースも
  • 大神いずみ、今語る「熱湯コマーシャル事件」24年目の真実

    伝説的バラエティ番組『スーパーJOCKEY』(日テレビ系)で、ともにアシスタントを務めた松永二三男(69・1974年入社)と大神いずみ(51・1992年入社)。多くの後輩を育てた松永をして「最も印象深い新人だった」という大神と約20年ぶりの再会を果たした2人が、昔話に花を咲かせるなか、話題はあの騒動に及んで──。 大神:松永さんにお世話になった話でいえば覚えていますか? 『スーパーJOCKEY』のこと! 松永:そりゃあもちろん。鮮明に覚えてますよ。 大神:「熱湯コマーシャル」の企画の時に、狙ったように私の名前でルーレットが止まったことがあったじゃないですか。水着にならなきゃいけないんだけど、私が号泣しながら「無理です!」と断固拒否したあの一件です(笑い)。結局、松永さんたちが代わりに熱湯に入ってくださって。 松永:あれは制作部がウケを狙った演出とも言えたね。 大神:実はあの頃、先輩が水着

    大神いずみ、今語る「熱湯コマーシャル事件」24年目の真実
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    repunit 2021/07/16
  • オリンピックファミリーをよく乗せるタクシー運転手「勝手にやってろ、ですよ」

    ホテルに到着し、車の窓を開けて手を振る国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長=2021年7月8日、東京都内[代表撮影](時事通信フォト)) 東京五輪の開幕が近づくにつれ、「オリンピックファミリー」という言葉がニュースにたびたびのぼるようになった。当初はオリンピック運動を推進し、関係する組織団体など全体を指す言葉だったらしい「オリンピックファミリー」だが、今では国際オリンピック委員会(IOC)の特権をふるう役員たちや、協賛するスポンサーたちのことと受け取られている。俳人で著作家の日野百草氏が、お客さんとしてオリンピックファミリーにたびたび遭遇するというタクシー運転手に、五輪を迎える心境をきいた。 * * * 「オリンピックファミリー、最近よく乗せますよ」 4度目の緊急事態宣言が決まった雨の東京、神田駅近く、個人タクシーを拾いしばし雑談。初老の運転手がオリンピックファミリーを何

    オリンピックファミリーをよく乗せるタクシー運転手「勝手にやってろ、ですよ」
  • 万人の怒りを買うLINEの地雷ワード「忙しくて返信できなかった」など

    LINE」は、多種多様なスタンプとともに会話感覚で“メールトーク”が楽しめ、いまや国内で約8800万人が利用している人気のコミュニケーションアプリだ。コロナ禍で人に会えない昨今、利用頻度が増えている読者も多いのではないだろうか。しかし、その気軽さゆえに、言葉選びを間違えると、人間関係にひびが入ることもある。 「LINEは2011年にサービスをスタートしたメッセージツールです。画期的だったのは、相手が読むと“既読”マークがついて通知される点。これにより相手が“見た”と確認できるため、ビジネスでも使われるようになりました」 そう教えてくれたのは、ビジネスマナー講師の鈴木真理子さん(「」内、以下同)。コロナ禍以降、人と会えない代わりにLINEでのコミュニケーションが増え、その分、トラブル相談も急増したという。 「LINEは、スマホを使ってどこからでも気軽に連絡ができるうえ、リアルな会話を彷彿と

    万人の怒りを買うLINEの地雷ワード「忙しくて返信できなかった」など
  • 民放各局が五輪応援モードに転換 “中止派”のコメンテーターの危機

    7月23日から8月8日まで開催される東京五輪では、大会前後の関連番組を合わせた総放送時間は450時間超で過去最高──。民放テレビ各局の「東京五輪」放送タイムテーブルが発表された。期間中は民放5系列が日替わりで朝から晩まで、競技の生中継を中心に長時間の放送を予定している。 世論調査で今夏開催の「中止」や「延期」を求める声が多いなか、これまで民放各局の情報番組は、開催に懐疑的な方向で番組作りをし、コメンテーターも中止論が大勢を占めていた。が、今後は一転して「五輪応援企画」を増やしていく予定だという。 「テレビは五輪開催ありきで7月以降の番組の予定を組んでいたので、もし中止になったら『その枠に何を流すの?』とドタバタになる。でもコロナの危機は煽らねばならず、この間は難しい舵取りを迫られていた。これからは『五輪応援』をきちんと前面に出せるので、ホッとしているというのがテレビ関係者の音です。視聴者

    民放各局が五輪応援モードに転換 “中止派”のコメンテーターの危機
  • 田中角栄氏から石破茂氏への忠告「握った手の数しか票は出ない」

    石破茂氏は自治大臣などを歴任した父・石破二朗の死後、三井銀行(現・三井住友銀行)を退職し、木曜クラブ(田中派)の事務局に勤務。1986年衆院選で鳥取全県区から出馬し、28歳の全国最年少で当選を果たした。石破氏が田中角栄氏について述懐する。 * * * 角栄先生と話す時は必ず1対1でした。私だけでなく政治家の出処進退の時は常に1対1。私の場合は、時間は5分と決まっていて、サイドテーブルに呼び鈴が置かれていて、5分経つとチーンと鳴らす。「お前、出て行け」のサインです。だからお会いする前に、話すことをしっかり整理しておかないといけない。 選挙に出ることになり、暇乞いに目白を訪ねた時は「お前みたいなアンちゃんが、なんで自民党から出られるんだ? それは(他の候補者より)1億8000万円安いからだ」と言われました。なぜ1億8000万円なのか尋ねると、「名前の売り賃と信用代」だというのです。 「石破茂な

    田中角栄氏から石破茂氏への忠告「握った手の数しか票は出ない」
  • 東京五輪、中止や延期の世論は「なかったこと」に 朝日・読売も同調

    東京五輪は「観客上限1万人」で開催──それがさも当然であるかのように話が進んでいるが、多くの国民は「おい、中止するかどうかの議論はどうなったんだ」と憤っているのではないか。 菅義偉・首相も、開催都市の小池百合子・東京都知事も、組織委員会の橋聖子会長も、現在に至るまで「今夏開催を決断した」と正式に表明していない。国民の前で「開催か、中止・延期か」の議論がなされないまま、そして「開催する理由」も示されないままいつの間にか「開催の規模をどうするか」に話がすり替わった。 国民の半数以上はいまも今夏の開催を望んでいるとはいえない。 直近の世論調査をみると、朝日新聞(6月19~20日)では「再延期」(30%)と「中止」(32%)を合わせて6割以上が今夏開催に反対し、読売新聞(6月4~6日)でも、「中止」(48%)「無観客開催」(26%)「観客数を制限して開催」(24%)の順で中止と制限付き開催が拮抗

    東京五輪、中止や延期の世論は「なかったこと」に 朝日・読売も同調
  • ワクチン職域接種 JR東はパート・バイト対象外、読売は五輪記者優先

    6月13日、全国初となるコロナワクチンの「職域接種」がANAホールディングスで実施された。来は21日からだったが前倒しされ、14日には日航空も接種を始めた。 職域接種は自治体の負担を軽減し、より多くの人の接種を進めることが主な目的だ。政府はまず1000人以上の企業や大学を対象に21日から接種を始めるとしたが、6月3日には菅首相が経済3団体の代表に職域接種への協力を要請するなどしていたため、一部の大企業は8日の受付開始前から体制を整えていた。 しかし一部からは、「打てるのは正社員だけなのか」「契約社員やアルバイトは後回しか」という懸念の声も聞かれる。そこで有名企業の接種計画を取材し、表に示した。 対面販売などで顧客と接触するソフトバンクグループ、NTTドコモ、KDDIなど携帯各社は現場のショップ店員まで対象としたが、他業種では各社で対応が分かれた。 読売新聞は“五輪の記者優先” 航空業界

    ワクチン職域接種 JR東はパート・バイト対象外、読売は五輪記者優先
  • 自民・武井俊輔議員 “当て逃げ”事故被害者が激怒した不遜な態度

    6月8日、東京・港区の六木交差点で当て逃げ事故が発生した。車を運転していたのは、自民党・武井俊輔衆院議員(46・当選3回)の60代男性秘書だ。 車は交差点を左折する際、青信号の横断歩道を自転車で渡っていた自営業の50代男性と接触。しかしそのまま走り去ったため、男性が200メートルほど追跡して声をかけた。後部座席には武井議員も同乗していた。 武井議員は事件発覚後、「被害に遭われた方に対し深くお詫び申し上げますとともに、誠意をもって対応させていただく所存です」とコメントした。 しかし被害者の男性は「誠意とはほど遠い対応でした」と明かす。 「事故の瞬間、プリウスを運転していた秘書と目が合い、私は『危ないだろう!』と大声で怒鳴りました。車はその時、スピードを緩めた。秘書は実況見分で『接触に気がつかなかった』ととぼけましたが、車のフェンダーには30センチほどの傷もあった。実況見分した警察官は『気が

    自民・武井俊輔議員 “当て逃げ”事故被害者が激怒した不遜な態度
  • ワクチン接種をためらう人の心配「副反応が出ても休めない問題」とは

    「23番、24番、25番のかた、お並びください」 「少しでも異変があったら、スタッフにお申し出ください」 拡声器を通して全国でこんな声が飛び交っている。現在、国内における新型コロナウイルスワクチンの累計接種人数は約1165万人(6月3日現在)。会場には長蛇の列ができ、予約の電話番号にも連日コールが殺到する。それだけ早く接種を受け、抗体を作って自由で安全な生活を手に入れたいと希望する人が多いことの表れだ。 しかしその陰で、かき消されていく声もある。体の状態や生活環境などさまざまな事情で「打ちたくない」人もいれば、「打てない」人もいる。国は「あくまで接種は個人の自由」というが、当に議論は尽くされているだろうか。 ワクチンを接種することによって自由を勝ち取った人たちがいる一方、人知れずため息をつく人もいる。フロリダ州のホームセンターで働く浅野育子さん(仮名・34才)は「副反応で仕事への支障が出

    ワクチン接種をためらう人の心配「副反応が出ても休めない問題」とは
  • 党首討論での「思い出話」に見え隠れする五輪開催の2つの思惑

    臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、党首討論での菅義偉首相の発言について。 * * * 2年ぶりに行われた5月9日の党首討論。菅首相へのわずかな期待は、これまで通りの答弁によって予想通りに裏切られた。五輪の開催理由や目的について少しは表現を変え、はっきりしたことを話すのかもと思って見たのだが、一辺倒の答弁とともに出てきたのはまさかの思い出話。それも1964年の東京五輪。なぜここで思い出話なのか。 女子バレーボールで活躍した東洋の魔女、マラソンのアベベ・ビキラ選手に柔道のアントン・ヘーシンク選手の名前を上げ、「あの瞬間を忘れることはなかった」、「鮮明に記憶している」と話した菅首相。首相にとって57年前の東京五輪のインパクトは大きく、記憶や思い出が持つ意味もま

    党首討論での「思い出話」に見え隠れする五輪開催の2つの思惑
  • ワクチンの副反応疑い 意識障害、幻視、幻覚、錯覚などはレアケース

    厚労省は医療機関や医師に新型コロナワクチンの接種が原因によるものと疑われる症状の報告(副反応疑い報告)を義務づけ、厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会に提出、公表している。 その中で、厚労省が発表している死亡事例は85件(5月21日時点)ある。血管性の症状で死亡したケースが多いが、医療従事者の25歳男性が「飛び降り自殺」した事例も報告されている。 自殺はこの25歳男性とは別にもう1件報告されている。53歳女性が2回目の接種の2日後に自殺。医療機関の報告書には、〈接種と自死との因果関係は不明であるが、例えばタミフルによる小児の異常行動等に類する脳・精神への影響があり得るかもしれないと考えたので、注意喚起の意味で報告した。科学的な根拠は全くない〉と記載されている。 「副反応疑い報告」全体では、7297件(接種者の0.12%)の症例が報告されているが、「発熱」(2254件)、「

    ワクチンの副反応疑い 意識障害、幻視、幻覚、錯覚などはレアケース
  • 泉ピン子が語る橋田壽賀子さんの最期 私が「管を抜いて」と言った

    自分の死に時くらい、自由に決めたい──長生きが必ずしも“幸せ”ではなくなってきたからこそ、「安楽死」や「尊厳死」が注目されている。苦しみながら生きるくらいなら、穏やかな死を選びたいと願う人は少なくないが、日では議論も法整備も進んでいない。 今年4月4日、『おしん』『渡る世間は鬼ばかり』など数多くの作品を手がけた脚家の橋田壽賀子さんが、急性リンパ腫のため95歳で亡くなった。 橋田さんはかねて、「死に方くらい、自分で決めたい」と明かしていた。92歳の時に上梓した著書『安楽死で死なせて下さい』には、 〈病院にせよ自宅にせよ、ただベッドに横たわって死を待つなら、そうなる前に死なせてほしい〉 と、綴られている。人に迷惑をかける前に死にたい──橋田さんの意思表明には大きな反響があり、「安楽死」や「尊厳死」を巡る議論に注目が集まるようになった。日尊厳死協会理事の丹澤太良氏が解説する。 「そもそも『

    泉ピン子が語る橋田壽賀子さんの最期 私が「管を抜いて」と言った