「モノが売れない」といわれた平成30年の間で、たくましくヒットを飛ばした商品は少なくない。1996(平成8)年に大ヒットした「たまごっち」や、2008(平成20)年に発売されたスマートフォン「iPhone」などは、進化を続けながら現在も最新式の商品が店頭に並んでいる。 東京・多摩川に現われたアゴヒゲアザラシのタマちゃんや、全国各地のゆるキャラがひょんなことからブームとなり、シャッター商店街となって疲弊した地域社会に賑わいをもたらしたのも、平成を代表する出来事といえるだろう。 2002年8月に「タマちゃん」が出現して間もなく誕生し、今も活動を続ける「タマちゃんを見守る会」の相澤亮治会長に聞いた。 「多摩川にアゴヒゲアザラシが現われたとニュースで知り、定年退職したばかりで家が近かったこともあって翌日見に行きました。タマちゃんのあまりの愛らしさに、自転車でほぼ毎日通いましたね。常連同士が次第に親
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