ヘルシンキサミットでのトランプ大統領(2018年7月16日) (写真:ロシア大統領府公式サイト www.kremlin.ru) アメリカ大統領選挙が近くなると、日本でも、アメリカの宗教右派や福音派(エヴァンジェリカル)と呼ばれる人々が強い政治的影響力を持っているという報道がなされる。 福音派とは、聖書の言葉は神の言葉だとして、それを一言一句信じる原理主義者の一部だと紹介される。そのような説明を聞いて、不思議な感覚を持った人もいるのではないだろうか。 アメリカでは歴史的には魔女狩りや大覚醒、禁酒法など、宗教に起因する問題がしばしば発生していたが、それは過去の逸脱的な現象というわけではない。 世界の科学をリードするアメリカの政治で、宗教問題が大きな位置を占めるのはなぜなのか。 本稿では、アメリカにおいて宗教に関連づけて議論される諸問題について解説する。 ※本稿は西山隆行著『格差と分断のアメリカ
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