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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (9)

  • 田中圭一制作総指揮のマンガ作成ソフト、なし崩しで情報公開へ!: たけくまメモ

    先日の精華大学での講演で当日参加者のみに限定公開された田中圭一氏企画・制作総指揮によるマンガ作成ソフト「コミックシーケンサー コミPo!」ですが、正式なマスコミ公開は15日に予定されています。ところが昨日、関係者限定で公開されたコミPo!のデモサイトのURLが、伊藤ガビン氏によってツイッターに流出、これを村上隆氏がリツイートしたことから、あっという間にネットで話題になり、なんと田中氏が勤務するウェブテクノロジ社のサーバーが落ちる事態となりました。 田中氏とウェブテクノロジ社は、急遽情報を解禁することとし、公式サイトおよびデモムービーを載せたYOUTUBEのURLを公開することにしました。「たけくまメモ」でも公開してよろしい」との許可が出ましたので、予定より10日ほど早く公開することにします。百聞は一見にしかずで、下のデモ映像をご覧ください。 http://comipo.jp/ ↑コミPo解

  • 死ぬことは生きること…今敏氏の逝去を悼む: たけくまメモ

    ここに掲げた写真は4年前の暮れ、私が脳梗塞で入院していた時のものである。『パプリカ』の監督である今敏氏と、原作の筒井康隆氏より、入院お見舞いとしていただいたものだ。筒井氏には一回取材者としてお会いしたことがあるが、たぶん先方には記憶がないだろう程度の接触だったし、今敏氏とはこの時も以降も面識はない。 では、なぜこのような戴き物があるのかというと、私が入院直前までに『パプリカ』を映画館で2回見たと知ったソニー・ピクチャーズ(『パプリカ』の製作元)の社員F氏が、社内のプロデューサーに掛け合って広報用パンフレットにサインをもらい、病院にまで届けてくれたものである。Fさん、その節は当にありがとうございました。 サインには「早く元気になってください」(筒井氏)のほかに「お大事に」(今氏)とある。その今敏氏が、この8月24日、私より早くこの世を去られたことには、どういう言葉を出せばいいのか、思いつか

  • 電子出版ははたして儲かるのか?(1): たけくまメモ

    結論から書けば、今後よほどのことがない限りは儲からないと思います。「トントンにする」だけなら、不可能ではないと考えますが、投下資金と回収のバランスを取るまでには、しばらく時間がかかるでしょう。しかしそれでも、出版界は、電子出版に活路を見いだすしかないというのが俺の考えです。 電子出版といえば、今、俺の周囲では多くの会社や個人作家が参入機会をうかがっていますが、そちらのほうが儲かるから、参入したがっているというわけでもないようです。「紙の」はジリ貧の一途なので、このまま座して死を待つくらいなら、いっそ電子出版に進出して、儲かるかどうかは後で考えたい、というのが実情に近いのではないでしょうか。溺れる者藁をもつかむ、です。 「紙マンガ」の現状はいよいよすごいことになっております。多くのマンガ雑誌は、かりに単行がそこそこ出ていても、雑誌の赤字が単行の利益を大幅に上回っているという状態がもう数

  • 学生にお金を払う大学: たけくまメモ

    先日Twitterで、現代美術家の村上隆氏が、大学准教授でマンガ評論家の伊藤剛氏と、「最近の大学生」をめぐって議論していました。ちょっとタイムラインの彼方に消えてしまっていて引用するのが大変なのでしませんが、俺の記憶で書かせてもらうと、村上氏が「最近の大学生は自主性がなく、社会常識が乏しくて、仕事を頼もうとしても使い物にならない」みたいなことを言ってて、伊藤くんが「自分の学生時代を振り返ってもこんなものだった。」と反論(?)をされていたところに、俺が横から割り込んで、しばらく俺と村上さんとで議論になったことがありました。その部分の俺のツィートを、少しだけ引用してみます。 ◆ ●@takashipom @goito 村上隆氏のツィートに伊藤剛君が返信する形で教育論議が続いている。村上さんは「今の大学生は社会常識がなっていない」と嘆き、伊藤君は「自分の若い頃を思い返せばこんなものだ」と返すのだ

  • たぬきちさん頑張れ: たけくまメモ

    「たぬきち」というハンドルネームで日記を書かれている準大手出版社営業マンのブログが大人気であります。 http://d.hatena.ne.jp/tanu_ki/ ↑たぬきちの「リストラなう」日記 社名は業界関係者にはバレバレなんですけど、ご人は今後とも公式に認めるつもりはないとのことですので、ここでも伏せておきます。出版の世界で「大手」というと、講談社・小学館・集英社の三社ということになりますが、たぬきちさんが勤めておられる版元はこれに続く規模の会社ということで、あとは各自のご想像にお任せします。 内容は、たぬきちさんの出版社では3月末に50名の早期退職希望者募集(リストラ)が始まり、考えた末、たぬきちさんは募集に応じることに決めました。そこから生じるご人および周囲のゴタゴタを綴っているものです。とてつもなくシビアな内容がユーモラスな筆致で書かれてあり、かなり読ませる日記だと思います

  • ふくしま政美先生の新作麻雀劇画一挙74ページ!: たけくまメモ

    えー、日発売の「近代麻雀」(竹書房)にて、なんとあの、ふくしま政美先生の新作描き下ろし『明日の宙(ソラ)』が74ページ一気に掲載されます。原作は朽葉狂介氏。 60年代までは、マンガの描き下ろしが週刊誌に一挙50ページ掲載されたり、「無用ノ介100ページ!」みたいに100ページ掲載されるようなことが、たまにありました。70年代に入ってからも、萩尾望都先生の新作が月刊誌に一回50ページで前後編連載されるなんてこともあったわけですが最近そういう話はあまり聞きませんですね。 それが、「ふくしま政美74ページ描きおろし!」だというのですから、我が目を疑います。だってあのふくしま先生ですよ? 原作を無視して梶原一騎を激怒させても豪快にガハハハと笑って我が道を貫いたふくしま先生ですよ? 「〆切」という概念は136億年に及ぶ悠久の宇宙の歴史の前にはものの数ではないわい! と叫んで今日も今日とて川口の小料

  • イーモバイル“解約”地獄: たけくまメモ

    京都の部屋に光ファイバーを導入しましたので、これを機に、3年近く使っていたイーモバイルを解約することにしました。それまでは外出先でノーパソ使うのに重宝していたのですが、今はiPhoneがありますからね。外出先でネットに繋ぐ目的といっても、ほとんどはメールチェックか、いくつかのサイトを覗くだけなので、もうiPhoneがあれば十分足りるのです。 これまで京都で借りていたレオパレスにも一応ネット環境が常備されていたのですが、与えられたIDとパスワード入れてもなぜかうまく繋がらず、結局イーモバイルで繋いでいました。それで転居を機に光ファイバー入れて、イーモバは解約することに決めていたわけです。2年縛りも切れていましたし。 さっそくイーモバイルのサイトに接続して、まず解約の手続きを探したのですが、公式サイトから「お客さまサポート」→「各種手続き方法」を探してようやく「解約」の項目を見つけました。 そ

  • まんが・条例のできるまで(1992年作品): たけくまメモ

    今回の都条例改正は、なにやら議決が先送りになるのではという観測が流れていますが、決議は明後日19日であり、また仮に19日に結論出なかったとしても、単に先送りになるというだけなので、予断を許さぬ状況が続いていることは間違いありません。 この種の表現規制を法的に行おうとする動きは大昔からありまして、だいたい15年から20年周期で繰り返される問題であります。90年代初頭にもいわゆる「有害コミック規制問題」が巻き起こったことは記憶に新しいところです。 このときは、1992年に大阪府の「青少年健全育成条例」が改正されました。これは「府知事が有害と認めたマンガを含む出版物やビデオ等を「有害図書」として指定することができるというもので、今回の東京都の条例改正と非常によく似ていました。このときも、マンガ家や有識者の間から「曖昧な基準で表現の自由を制限できる条例は、違憲の疑いがある」として、疑問や反対の声が

  • それでも出版社が「生き残る」としたら: たけくまメモ

    http://www.apple.com/jp/ipad/ ↑appleiPad」公式 ついに噂のiPadの全貌が公開されて、ネットもマスコミも上を下への大騒ぎであります。ここに来て、すでに報道されているアマゾンのKindleをはじめ「電子出版」を普及させるための役者(インフラとデバイス)が出揃った感があります。日ではまだ普及以前の段階ですが、昨今の出版不況を脱出するための突破口は、もはや電子出版しかないというのは、衆目の一致するところではないでしょうか。 さて、かねてから電子出版による「個人出版支援」に力を入れているアマゾンやアップル、ソニー(の米国法人)といった企業は、自社と出版契約を結んだ著者に対して、「印税35%を支払うぞ、いやうちは50%支払う、それならうちは70%だ」という具合に、「印税率競争」をヒートアップさせて著者を引き込もうとしています。日では印税率は通常8~10%

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