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ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (7)

  • nix in desertis:2022受験世界史悪問・難問・奇問集 その1(慶應大・早稲田大途中まで)

    今年も無事に公開に至ることができた。協力してくれる方々に感謝を申し上げたい。自分自身も例年より忙しさがやわらいだ2月で,少し書きやすかった。なお,3巻が発売しているので,2020年以前をまとめて読みたい方はこちらをお読みください。 <収録の基準と分類> 基準は例年とほぼ同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作問者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験

    repunit
    repunit 2022/03/19
  • nix in desertis:世界史用語集から消滅した用語ver.2019

    山川出版社の『世界史用語集』はほぼ毎年出版されているが,大規模な改編があった場合は改版,ミクロな改編しかなかった場合は増刷という使い分けをしている。ただし,正確に言えば改版は刷数をリセットして第1版に戻すということをやっているので,改版ではなく再出版になるのだが,まあそこは置いといて。改版になるのは学習指導要領が変わったタイミングになることが多いが,そうでなくともたまに改版している。ちなみに,第1刷のみタイトルが『世界史用語集』で,第2刷以降は『世界史用語集 改訂版』という書名になるという小ネタがある。書店では最新版以外が売っていることはまずないが,Amazon等で注文する際はタイトルと発行年をちゃんと見ないと無駄に古いものを買うことになるので注意が必要だ。たとえば現行の『世界史用語集』は2014年に刊行,『世界史用語集 改訂版』は2018年12月刊行である。 さて,その2018年12月に

  • nix in desertis:2020受験世界史悪問・難問・奇問集 その2(早稲田大)

    日は早稲田大。見どころは22番の教育学部の問題と,30番の政経学部の問題。どちらも受験世界史に残る問題となったと思う,それぞれ違う意味で。 14.早稲田大 文化構想学部 <種別>難問 <問題>設問2 下線部B に関連し(編註:原人が現れ,アフリカ大陸の外へと拡散した),19世紀にジャワ島トリニールで化石人骨を発見した人物は誰か。次のア〜エの中から一つ選び,マーク解答用紙の所定欄にマークしなさい。 ア デュボワ   イ シーボルト   ウ ヘッケル   エ シュレーゲル <解答解説> 早稲田の文学部と文化構想学部は伝統的に古代オリエントと先史の出題が多く,ここ十年ほどは古代オリエントが続いていたが,2020年は先史が舞い戻った。シーボルトを削って3択からは絞れまい。正解はアのデュボワ。ヘッケルはドイツの生物学者で,海産の無脊椎動物の研究で有名らしい。シュレーゲルは有名人が多いのだが,シーボ

  • nix in desertis:2018受験世界史悪問・難問・奇問集 その1(上智大・慶應大)

    昨年に2巻を発売して一区切りつき,業も計画的に仕事を進めた結果,それなりに余裕ができたので,年は全編公開とすることができた(追加で少し日史までできた)。協力してくれている校正者の皆さんにも感謝したい。 ・収録の基準と分類 基準は例年とほぼ同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作題者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験生には根拠ある解答がまった

    repunit
    repunit 2018/03/19
  • nix in desertis:舞の海講演会について(文字起こし有)

    ・“昭和天皇万歳”集会で――舞の海氏が排外発言(週刊金曜日) この週刊金曜日の記事が物議を醸したが,当に舞の海がそんなことを言うのか疑問であったので,映像を紹介されたこともあり,そちらを視聴してみた。以下の動画の45分頃からが舞の海の講演。 結果から言えば,週刊金曜日の記事はひどい発言の改竄である。舞の海氏が気づいて訴えたら弁解の余地がないレベルだと思う。一応言っておくと,舞の海氏の講演内容に残念な点が無いわけではない。しかしそれは非常にダメな俗流若者論であったり精神論であったりする面であって,週刊金曜日の言うような点での問題点ではない。 “「外国人力士が強くなり過ぎ、相撲を見なくなる人が多くなった。NHK解説では言えないが、蒙古襲来だ。外国人力士を排除したらいいと言う人がいる」と語ると、参加者から拍手が湧いた。“日の丸”旗を手にした男性が「頑張れよ」と叫び、会場は排外主義的空気が顕著に

  • nix in desertis:第228回『アニメキャラが行列を作る法律相談所』ronnor(QB被害者対策弁護団)著,総合科学出版

    名作同人誌「これから『契約』の話をしよう」で,魔法少女まどか☆マギカの法律的解説をしてきたronnor氏率いるQB被害者対策弁護団が,他のアニメにまで範囲を広げて商業デビューした。つまり,諸アニメにおける諸事件が,現実の法律ではどうなるのかという,空想科学読的なお遊びである。 中身は非常にしっかりしており,文章もおもしろい。法律的な考察がしっかりしているのみならず,アニメネタも豊富である。前述の同人誌でわかっていたことではあるが,著者がにわかなオタクではなく,ガチガチのアニメオタクであることは文章から伝わってくる。というのも,こうしたにはありがちなことで,実は作者がそう対して秋葉原系の文化に染まってないことが往々にしてあるのだ。書はそうした心配は無用である。ネットスラングが過多ということもなく,いい塩梅である。扱っているアニメは比較的メジャーどころが多く,『あの花』,『狼と香辛料』

  • nix in desertis:勉強できた子あるある

    ・勉強できた子あるある(togetter) → 途中まで「あるある」と思って読んでいたのだが,途中から似て非なるものが混在してきた印象。まとめ主であり最初に提唱した人が一番しっくり来る「あるある」ネタを出していた。ナードあるあるや,まじめ系クズあるある,友人少ない子あるあるではない点に注意したい。 → 私自身は,特にいじめられもしなかったし,友人も多く,楽しい小中学校生活ではあった。ついでに言うと高校・大学でも特に落ちぶれてもいない(だからこそあの大学まで行けたわけですが)。それでも勉強できた子特有の後ろめたさは大きく,これだけ共有する人がいるというのは,今更ながら心強い。 あまりにも共感したので,一言ずつコメントを入れたい。ここに列挙したようなものが,真に勉強できた子あるあるなのだと思う。太字は特に共感の強いもの。 1.好奇心の強い子 >「小学生時代のあだ名が「博士」的な名前」 >「国語

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