日本でテレビ番組を楽しむためには、B-CASやACASに対応したテレビを購入するのが一般的。とくに、BS放送についてはB-CAS・ACASのいずれかが内蔵されていないと画面を見ること自体ができません。しかし、デジタル放送開始時から導入されたB-CASの仕組みは、もともとは有料放送のWOWOWで使うために用意されたものだったのです。 B-CASなしでもBSデジタル視聴できた 2000年にBSデジタル放送にB-CASが導入された当時は、無料の民放BSチャンネルについてはB-CAS非対応のテレビでも視聴可能でした。実際には、当時国内向けに販売されるBS対応テレビはB-CASに対応していましたが、B-CASの利用に必須のB-CASカードを差さない状態でも無料チャンネルは視聴可能だったのです。 というのも、B-CASの「CAS」は「Conditional Access System(限定受信システム