池田信夫氏がブログで「NTTの構造分離」という興味深いを考察を披露した。同ブログは、NTT再編問題の経緯を明快に説明しており、最終部分では公正競争の観点から『ドコモ分離』も提案されている。私は「NTTの光ファイバーを分離する意味はない」という分析に共感する一方、「ドコモ分離」については違和感を感じている。 結論から述べよう。私は、原口ビジョンの実現において、NTTの構造分離は必要ないと考える。また、同ビジョン実現には 1.NTTを放送通信融合ネットワークの構築へと誘導する(イノベーション促進の優遇処置) 2.同時に、融合ネットワークに対して厳しい開放規制を適用し、NTTを絶えず競争環境に置く(寡占の弊害を緩和する規制処置) ための制度設計をすべきだ──と考えている。 ■ NTTは民間企業である まず、「光の道100%の実現」「日本xICT戦略による3%成長の実現」「ICTパワーによるCO2