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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (32)

  • サンゴ礁の豊かさ、鍵は「虫タイプ」の魚だった

    サンゴ礁の小さなギンポの仲間。サンゴ礁には体長5センチに満たない小魚が2800種以上生息している。その大半は、大きさも色鮮やかさもゼリービーンズのようだ。(PHOTOGRAPH BY STEVE DE NEEF, NAT GEO IMAGE COLLECTION) サンゴ礁について、古くから指摘されている謎がある。ごく限られた場所にしかなく、しかも、熱帯の海水は栄養分が乏しいのに、魚類全体の3分の1にも及ぶ魚種がサンゴ礁に暮らしている。その魚をべている人間は数百万人に上る。いわば熱帯の海のオアシスであるサンゴ礁は、なぜこれほど豊かでいられるのだろうか。(参考記事:「動物大図鑑 サンゴ」) チャールズ・ダーウィンが最初にこのパラドックスに気づいて以来、科学者たちは答えを求めて奮闘してきた。そしてこのたび、カナダ、フランス、オーストラリア、米国の海洋科学者たちは、謎を解く新たなカギを見つけた

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    rgfx 2019/05/28
  • トキソプラズマが人の脳を操る仕組み

    トキソプラズマ症を引き起こす寄生虫トキソプラズマ(緑色)をとらえた透過型電子顕微鏡(TEM)の着色写真。 Image from Moredun Scientific Ltd./Science Source/Photo Researchers チェコの進化生物学者ヤロスラフ・フレグル(Jaroslav Flegr)氏は、大胆な主張によってここ1年ほどメディアの注目を集めている。トキソプラズマというありふれた寄生虫が、われわれの脳を“コントロール”しているというのだ。 トキソプラズマは通常はネコに寄生する。巧みな戦略をとることで知られ、ネコからネコへ感染するのにネズミを媒介とし、寄生したネズミの行動を変化させてネコにべられやすくすることで新たな宿主に乗り移る。 ネコにべられやすくするため、トキソプラズマがネズミに引き起こす行動の変化は、反応時間が遅くなる、無気力になる、危険を恐れなくなると

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    rgfx 2018/07/25
  • ナショジオは人種差別的だった、米版編集長が声明

    1916年に、ナショナル ジオグラフィックの全ページを割いて特集されたオーストラリアの記事には、先住民は「未開人」で「全人類の中で最も知能が低い人々」と書かれていた。(PHOTOGRAPHS BY C.P. SCOTT (男性); H.E. GREGORY (女性); NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE (2点とも)) 1930年11月2日、アフリカのエチオピアで催された皇帝ハイレ・セラシエ1世の戴冠式に、ナショナル ジオグラフィック誌は記者と写真家を派遣した。 トランペットに振り香炉、司祭に槍を持った戦士たち。絢爛豪華な式典の様子は、83枚の写真とともに1万4000語の記事となって誌に掲載された。 だが、もし1930年に黒人男性のための同様の儀式が、エチオピアではなく米国で開かれていたとしたら、記事になることはまずなかっただろう。さらに言えば、もしハイレ・セラシエ

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    rgfx 2018/03/28
  • 森の部族に身を捧げた男、二度と帰ってこなかった | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    ブルーノは1954年生まれで、戦後の豊かな時代に典型的なベビーブーマーとして育ちました。スイスでは成人男性はみな兵役に就くのですが、ブルーノはこれを拒否したことにより裁判で実刑判決を受け、4カ月間投獄されました。刑期を終えた彼はアルプス高地に向かい、牛を育ててチーズを作る仕事をした後、羊飼いになります。それはまるで修行のような生活です。スイスの山の上で、自然の壮大さと厳しさ、そして孤独に彩られた日々を送るのです。 すべてを自給自足したい しかしブルーノはこれに満足しませんでした。彼は商業文化との関わりを完全に絶ち、金銭を使わずにすべてを自給自足したいと考えたのです。彼はタイへ飛び、半年間東南アジアを放浪した後、ボルネオ島のムル洞窟に向かう英国の探検隊にこっそり忍び込みます。そこから彼はプナン族を探して、未開の奥地を目指すのです。(参考記事:「27年一度も人と接触せず、ある森の「隠者」の真相

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    rgfx 2018/03/14
  • 米国で有毒物質を最も多く排出する意外な街

    アラスカ州の僻地の街コッツビューには驚くべき秘密がある(PHOTOGRAPH BY KATIE ORLINSKY, NATIONAL GEOGRAPHIC) 極北の街コッツビューは、米国アラスカ州の北極圏、チュクチ海の入江に位置する。街には「ヌラグヴィク・ホテル」というホテル、数軒のB&B、いくつかの教会とメキシコ料理を出すレストランがある。3500人の住人の約70%が「イヌピアト」という先住民で、伝統を強く残した生活を営んでいる。 住民の多くはできるだけ自給自足の生活をしようとしていて、海でアザラシを獲ったり、ツンドラの大地でガンやライチョウ、ヘラジカ、カリブーを獲ったりしている。ちなみにこの辺りのカリブーは、最近の調査で25万9000頭が確認されたアラスカ最大の集団だ。 ただし、コッツビューにはもう一つ、あまりうれしくない特色がある。この点については、米国環境保護局の有毒化学物質排出目

    米国で有毒物質を最も多く排出する意外な街
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    rgfx 2018/02/27
  • ゴキブリをゾンビ化する寄生バチの毒を特定 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    エメラルドゴキブリバチ(Ampulex compressa)は、ゴキブリの脳に針を刺し、その意思決定過程をのっとる特殊な毒を注入する。(PHOTOGRAPH BY ANAND VARMA, NATIONAL GEOGRAPIC CREATIVE) 研究者たちは長年にわたり、自然界の毒を有効利用しようと努力してきた。米カリフォルニア大学リバーサイド校の昆虫学と神経科学の教授であるマイケル・アダムス氏もその1人だ。このたび、ゴキブリをゾンビ化させる寄生バチの毒を新たに特定した氏の論文が、1月19日付けの科学誌「Biochemistry」誌オンライン版に発表された。(参考記事:「生物の毒が人間を救う」) エメラルドゴキブリバチ(Ampulex compressa)は、ゴキブリに毒液を注入して、意のままに操ることができる寄生バチだ。 このハチが宿主を確保するときには、まずはゴキブリの胸部を刺し、毒

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    rgfx 2018/02/15
  • ソ連時代の鉱山、時が止まったような街と人々の暮らし 21点

    山の中にあるマンガン採鉱場にたどり着くのには、35分ほどかかった。黒海沿岸の国ジョージア(グルジア)で活動する写真ジャーナリスト、ダロ・スラカウリ氏は防護用ヘルメットをかぶり、鉱山作業員とともに、長さ13キロの鉱山鉄道に乗り込んだ。彼らが従事しているのは、世界で最も光が当たらない仕事の1つだ。 トンネルはところどころのカーブで急に狭くなるため、車両から身を乗り出すと危ない。途中で真っ暗になることもある。だがスラカウリ氏が最も閉口したのは、トンネル内の空気の悪さだった。重たく、じめじめして、圧迫感がある。「じっとしていれば慣れるよ」と、ベテランの作業員たちが慰めた。

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    rgfx 2018/01/03
  • チェルノブイリの記憶、立入禁止区域に侵入する「ストーカー」写真16点

    史上最悪の原子力事故の現場、チェルノブイリでは、今も鋼鉄のシェルターの内部に推定200トンの放射性物質が眠る。重さも臭いもなく、目にも見えない放射線は、地面に滲み込み、苦しみの大地に広がり続けてきた。(参考記事:「事故から30年、チェルノブイリが動物の楽園に」) 汚染が最もひどい地域から半径30キロ圏内――この立入禁止区域は、人間の愚行を弔う巨大な霊廟だ。その荒廃した光景は、失敗に終わったソ連の理想郷の象徴、自然破壊をもたらす人間への警告、そして我々の脆弱さと回復力の証拠でもある。 事故から31年がたった現在、この場所を再び生きた人間がうろついている。10年前から、「ストーカー」を自称して、立入禁止区域に無断で侵入する人々が増えているのだ。彼らは闇に紛れて入り込み、放射線を浴びた森を歩いたり、人のいなくなった村で眠ったり、プリピャチの街に立つ崩れかけた屋根の上にのぼる朝日を眺めたりしている

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    rgfx 2017/12/28
    FPS『S.T.A.L.K.E.R.』への言及が有る
  • 15年間植物状態の男性の意識を回復、定説覆す

    迷走神経刺激の前と後(Pre-VNSとPost-VNS)に、植物状態の患者の脳内でどのように情報の共有が増加したかを表すイラストレーション。(PHOTOGRAPH BY CORAZZOL ET AL) 植物状態が1年以上続いた場合、症状は恒久的とみなされ、回復の見込みはないと考えられてきた。 だからこそ、自動車事故後に15年間植物状態だった男性が意識を取り戻したというニュースは驚きを持って受け止められた。脳は、そのように機能するはずがないのだ。 フランスの研究者が、ある装置を35歳の患者の胸部に埋め込み、迷走神経に電気を流し刺激した(VNS)。迷走神経とは、頸部を通り腹部まで伸びる脳神経で、覚醒や注意に関係している。 この刺激療法を毎日1カ月間続けた結果、あらゆる望みが断ち切られていた男性は、驚くべき回復を見せた。この研究は、9月25日付けの科学誌「Current Biology」に発表さ

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    rgfx 2017/09/28
  • 100%太陽光発電の島、3カ月たってわかったこと

    約2.8ヘクタールの土地に設けられたソーラー発電施設。現在、タウ島の電力をすべてまかなっている。(PHOTOGRAPH BY DANIEL LIN) 2017年2月22日水曜日の夕方、米領サモアの外れにある島の1つ、タウ島では、3つある村の住民のほとんどが「ペセ」、つまり教会の聖歌隊の練習をしていた。年に1度、島を挙げて行われる若者たちのステージが迫っており、どのグループも出し物の仕上げに熱が入っていた。 中でもここファレサオ村は島で最も小さな村であり、聖歌隊は大きなプレッシャーを感じるのが常だ。だが今年は他の村を圧倒すると彼らは信じている。その秘密兵器とは、ディズニー映画『モアナと伝説の海』の劇中歌「もっと遠くへ」だ。これを編曲し、息の合った振り付けも加えて、海を旅する島民の暮らしを表現する。 近くの民家では、地元の放送局にチャンネルを合わせたテレビがサモアのニュースを伝えている。だが、

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    rgfx 2017/05/11
    ケーブルを敷設するわけにもいかない程度に離れた離島…への石油の運搬は、なかなかしんどいよなあ。
  • 巨大な穴にのみ込まれる町、ペルーの鉱山

    広範囲を採掘穴にのみ込まれたペルー、セロデパスコの歴史地区。深さ400メートルで、ボルカン鉱山の子会社が主に鉛と亜鉛を生産中。(Photograph by Tomas van Houtryve) 写真(次ページ):選鉱くずの山と鉛中毒に苦しむ子ども 写真(3ページ):汚染され干上がった湖底や選鉱くずの近くで放牧する人々 ペルーの町セロデパスコは、標高4300メートルほどの山間にあり、地球でいちばん高地にある町のひとつ。小柄だが精力的な女性国会議員、グロリア・ラモス・プルデンシオ氏は、人口は7万人のこの町の出身だ。 「子どものころ、アメリカ人が住んでいるベラビスタ地区を通り過ぎるとき、母に何度も訊ねたものです。『なんで米国人はすてきなうちをもってるの?』と。学校では、先生に訊きたがりやと呼ばれました」ラモス氏はそう振り返る。 この10年ほど、中南米諸国の鉱業収益は、3倍の3000億ドルに急増

    巨大な穴にのみ込まれる町、ペルーの鉱山
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    rgfx 2015/12/07
    国の怠慢じゃねーか。政府がやる気だして、山師からカネ巻き上げて福祉予算に使えば済む話。許認可権握ってる側がカネが取れないわけないだろ。土地持ちが何を資本持ちの言いなりになってんだか。
  • 国際的な絶滅危惧種となったウナギを救う、二つの「劇薬」

    国際自然保護連合(IUCN)が、絶滅の恐れがある野生生物を評価したレッドリストで、ニホンウナギを絶滅危惧種に分類した。3ランクある絶滅危惧種の中で2番目に高い「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種」である。 河川や湖沼などウナギの生息地となる環境が失われたことやダムや水力発電所、河口堰などの建設によって川と海を行き来するウナギの回遊が妨げられたことなどがウナギ減少の理由とされるが、なかでもウナギを絶滅近くにまで追い込んだ大きな理由としてIUCNが挙げているのが、乱獲つまりウナギの捕りすぎとべ過ぎだ。 世界のウナギの70~80%を消費しているといわれる日が、ウナギの保全にも最も大きな責任を持っていることを自覚し、ウナギ資源保全の取り組みを強化するきっかけにしなければいけない。 日の親ウナギの漁獲量は1981年の1920トンから2011年の229トンに減り、稚魚のシラスウナギの漁

    国際的な絶滅危惧種となったウナギを救う、二つの「劇薬」
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    rgfx 2014/06/20