世の中が常に変化をし続けているように、「パーソナルコンピュータとは何か」も変化し続けているが、2017年はどんな年だったのか。PCとタブレットを中心に、この1年の動向を振り返る。 2017年、僕としては27年ぶりの出来事があった。それは新しいPCを1台も購入しなかったということだ。 コンピューティングへの興味を失ったわけではない。またPCの進化が止まったとも思っていない。使用するアプリケーションに対し、性能が十分と感じられるようになったのは随分前のことだから、理由は性能以外である。しかし、意識していたわけではないため、かなり個人的にはショックというよりも不思議な感覚だ。 しかし、消費者の視点でみれば、やっとPCも「普通の商品になってきた」という感覚かもしれない。そもそも、短期間で買い換えることが当たり前だった機器の方が珍しい。PCの件に転換するならば、この現象は結局のところ、PCという商品