『沖縄民俗辞典』(渡邊 欣雄、吉川弘文館、2008年)461ページ「方位観」の項目には、 東(アガリ)・西(イリ)は「日の出、日の入りが語源で、太陽の運行で方位が決定されている」、 北(ニシ)・南(ペー、フェー)は「風の名称と同じであり、季節風の動きによって方位名が形成されたと推定される」とある。 『沖縄古語大辞典』(沖縄古語大辞典、角川書店、1995年)によると、 p9 東(あがるへ)…東方。太陽の出る方角。……古くはアガルヘ・アガルイ(東方)だったのが、方処を表すヘ・イ(辺)がおちて、アガル、アガリだけで「東」を表すようになった。 p90 西(いるへ)…西。日の入る方、の意。古くは沖縄でも「西」は「にし」といっていた……農耕社会の発達につれて、太陽の上がり、入りが方角を表す東(あがり)、西(いり)に変わっていったものであろう。 p506 北(にし)…北・普通、北をニシという。語源につい
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