日本の全国各地で開催される各種の講演会の中から、ラジオ放送に適した内容のものを録音・編集してお届けします。
山形県出身の和歌山大学・澤村美幸准教授は、方言学の専門家です。毎年、授業で学生たちに聴かせる山形方言の楽曲があります。教材としても使っているこの楽曲は、山形方言だけで歌われるラップで、他の地域の人には、山形方言の特色と聴き取りにくさが、感覚的に理解できるといいます。日本語にある地域性や消滅の危機にある方言の保存を訴える澤村さんが、方言ラップを共通語に「翻訳」しながら、山形方言について解説します。
シリーズ「自分を生きる~再読・宮沢賢治」(7~9月) 今年は、宮沢賢治(1896~1933)の没後90年にあたります。コロナ禍や戦争、経済的な不安に揺れ、窮屈な現実に悩む多くの方たちにも指針になるよう、この講座では、ともすれば忘れられそうになっている自分自身の感性・感覚を解き放ちながら、賢治作品をあらためて読み解くことを試みたいと思います。そうすることで賢治作品は、誰でもない自分自身として、たった一度きりの生をまっとうすることの喜びを、教えてくれるにちがいありません。 <出演者プロフィール> ソコロワ山下聖美 1972年生まれ。日本女子大学英文科卒業、2001年日大芸術学部大学院博士課程修了、「宮沢賢治研究史・日本における宮沢賢治の受容に関する考察」により芸術学博士。2000年日大副手、2002年助手、2007年芸術学部文芸学科専任講師。2011年芸術学部文芸学科准教授。2015年芸術学部
今回のテーマは、「理性と利己心 ― カントの歴史哲学2」。カントが展開してきた歴史哲学の中心には、戦争があったからこそ、国家の法的な状態が作り出されてきたという、逆説のダイナミズムへの注目があります。「人間の不和を通じて融和を作り出そうとする」自然の働きがあると述べているのです。利己心に基づいた自国の利益追求が、結果的に戦争を抑止し、平和を強固にするという、自然のメカニズムについてお話しします。 第10回は「永遠平和を保証するもの―カントの歴史哲学1」です。歴史を動かしてきたのは、人間の自由への渇望からなのか、技術の発展からなのか、また別の原理なのか。カントは永遠平和へのビジョンが決して理論だけのものではないことを裏付けるため、著書『永遠平和のために』の中で、歴史哲学を展開しています。「自然」こそが永遠平和を保証するというカントの歴史哲学について、津田塾大学教授の萱野稔人さんが解説します。
スポーツに秘められたドラマ ヒーローたちの新たな証言怪物と呼ばれた強さが影を潜め、惨敗も予想された平成2年有馬記念。オグリキャップは劇的な勝利を飾る。奇跡の陰には、引退レースの前によみがえった特殊な能力があった バブル時代の競馬ブームに火を付けた怪物オグリキャップ。過密日程をものともせず勝利を重ねる陰には、これまで語られることがなかった特殊な能力があった。平成2年秋、その能力が影を潜め、惨敗を繰り返す。引退レースとなった有馬記念、オグリキャップの勝利はありえないと見られていた。ところが、全盛期の走りを取り戻し、奇跡の復活勝利をあげる。武豊ら歴代の騎手や調教師、獣医らがラストランの知られざる真実を語る。
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