遺失物、漂流物、その他占有を離れた他人の物を横領する罪(刑法254条。遺失物等横領罪)。1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料に処せられる。占有離脱物横領罪ともいう。遺失物とは、落し物、忘れ物が典型であるが、間違って手渡された物や誤配された物も含まれる。 [名和鐵郎]
江戸後期の文人画家。豊後杵築の商家に生まれる。名は雨,字は元吉。年少より絵を好み,19歳でこの地に来遊した田能村竹田の門に入り,以後竹田の側近くにいてよく学んだが,その画風は著しく個性的で,師竹田とは異なった魅力を発揮した。生没年については諸説あり,享年も31歳,32歳,33歳の各説があって定まらない。夭折の個性派文人画家であったといえる。著書に《草坪画式》がある。 執筆者:佐々木 丞平 没年:天保4(1833) 生年:享和2?(1802) 江戸後期の南画家。名は雨。字,号ともに草坪。生年については享和3(1803)年,文化1(1804)年とする説,没年も不明とする説もある。豊後(大分県)杵築の商家真木屋の次男。同地旅行中の田能村竹田に19歳で入門。翌年には竹田に従って上京,その後も竹田と共に旅行することが多かった。竹田は著書『竹田荘師友画録』のなかで,よく出来た作品は自分もおよばないと記
鎌倉初期に行われた建築様式。治承(じしょう)の兵火(1180)で焼失した東大寺の復興にあたり、大勧進(だいかんじん)に任じられた重源(ちょうげん)が、当時の中国建築の様式を取り入れてつくった建築様式で、東大寺大仏殿の造営にちなんでこの名でよぶ。かつては天竺(てんじく)様ともよんだが、インド様式と誤解されやすいので、この名称が提唱された。 鎌倉時代に復興された東大寺の建築のなかで、現存する南大門(1199上棟)をみると、組物は柱に挿肘木(さしひじき)が挿し込まれ、柱と柱は貫(ぬき)で何段にも固められ、垂木(たるき)はまっすぐで、先端には鼻隠板(はなかくしいた)がつく。また軒の隅は扇(おうぎ)垂木が配される。柱から突出する貫の先端の木鼻(きばな)には連続する円弧の繰形(くりかた)があるなど、古代から伝えられた在来の建築様式の和様とは著しく異なっている。このような建築細部の様式が大仏様の特徴であ
《free(無料)+premium(割増)からの造語》基本的で有用なサービスを無料で提供することで広く顧客を集め、特別なサービスや高度な機能を希望する一部の顧客に対し有償で提供するビジネスモデル。米国において2000年代後半から使われはじめた。 フリー(無料)ビジネスの一つ。無料のサービスを多数のユーザーに提供し、高機能または追加された特別な有償サービスによって収益を得るビジネスモデル。とりわけウェブ上では、95%が無料ユーザーであっても5%の有料ユーザーがいればビジネスは成立することから、「5%ルール」を基本としている。 古くからあるマーケティング手法の一つだが、従来のアナログ商品とは根本的に異なる。例えば、化粧品や食料品などは一定の製造コストがかかるため、試供品を無料で配布すると、その数に比例して提供コストも増える。しかし、デジタルコンテンツでは、基本サービスさえ完成すれば、その提供コ
1986年(昭和61)、富山県立近代美術館で開催された「86富山の美術」展に端を発する事件。出品作家の一人大浦信行(1949― )のコラージュ作品が問題となったことから「大浦コラージュ事件」と呼ばれる場合もある。大浦は縄文時代と現代とを往還する意図のもと、昭和天皇の写真と女性のヌード画像を並置した構図のコラージュ連作「遠近を抱えて」を制作して同展に出品。展覧会は何ごともなく終了したが、会期終了後しばらくして全10作中4作の大浦作品を購入した美術館に対して、県議会において、自民党の議員によって「県民の感情からして不快」という理由による異議が申し立てられ、これをきっかけに右翼団体の街頭宣伝車が美術館に押し寄せる騒動へと発展した。結局、美術館側はこの騒動に屈する形で大浦作品の公開を中止し、さらに93年(平成5)には買い上げ作品の売却(作家本人の了承は得ておらず、また買い手も公表されていない)と展
〘 名詞 〙 ( Tupi ) アメリカ‐インディアンの中で、トゥピ語を話す諸族の総称。アマゾン川流域を中心に、ギアナからパラグアイ、ブラジル東岸にわたる地域に住む。 南アメリカの先住民集団。ブラジルからアルゼンチン北部にまたがる海岸地帯,アマゾン川本流の上・下流域,マデイラ,タパジョス,シングー,トカンティンスの各支流域に住む。トゥピ・グアラニー語族に属するトゥピ語を話す諸部族の総称で,人口総数は不明。ヨーロッパ人の征服後,トゥピ語はブラジルのアマゾン流域で一つの共通語(リングア・ジェラル)となった。白人と早くに接触し,絶滅してしまった部族もある。ポルトガル人と最初に接触したのは,ブラジル大西洋岸に住むトゥピ系のトゥピナンバであった。トゥピは海岸や大河沿いに住んでいたため,カヌーの操作に習熟している。村の規模は部族によって異なるが,トゥピナンバでは数千人もの規模にまでなったと,古い記録に
法に基づき官公署などに要望を述べる文書。憲法は、国民が損害の救済、公務員の罷免、法律、命令または規則の制定、廃止または改正その他の事項に関する要望を文書で申し出る権利を認めている(第一六条)。また請願法は官公署に対し、請願書の受理と誠実処理義務を負わせている。
検察が不起訴と結論づけた事件に対し、市民の判断で起訴しうる仕組み。検察が不起訴処分とした被疑者に対し、一般人で構成する検察審査会が二度にわたって「起訴すべきだ」(「起訴相当」)と議決した場合、強制的に起訴できる。1948年(昭和23)の検察審査会発足以来、その議決に法的拘束力はなかったが、市民感覚を反映させる司法改革の一環として検察審査会法が改正され、2009年(平成21)5月から検察審査会の議決に拘束力が生じる制度に変わった。制度変更以降では2010年4月に、明石(あかし)花火大会歩道橋事故で書類送検されながら不起訴となった明石署副署長が初めて強制起訴された。同事件では検察審査会は三度にわたって「起訴すべきだ」と議決していたが、同法改正前だったので起訴されていなかった。このほかJR福知山線脱線事故(被疑者はJR西日本の歴代3社長)や尖閣(せんかく)諸島中国漁船衝突事件(被疑者は中国人船長
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